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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

テヘヘ

俺:「この谷は、夏になると沢登りのメッカになるそうだ」
娘:「ふ~ん。ここから入渓するの?」
俺:「…してみたい?」
娘:「今日は寒いからパス」

まて。
誰が今日沢登りすると言った。

蓑谷大滝_その1
蓑谷大滝(落差30m)・遠望】  (岐阜県高山市上宝町鼠餅 『沢上谷』

沢上大滝を観瀑した後、沢上谷遡行の起点となる広場を過ぎると、
ひたすら坂道を登っていきます。

娘:「アスファルト…」
俺:「歩き易いだろ。沢上谷を遡行し終えると、この道路を下ってくるらしいぞ」
娘:「ワイルド感が不足」
俺:「はあ? じゃ、沢登りに切り替えますか?」
娘:「うわあアスファルト最高!」

蓑谷大滝_その2
【蓑谷大滝・落口アップ】

坂道を登ってゆくと、半時も掛からずに
蓑谷三滝を一度に遠望できる、絶好の観瀑スポットに到着します。

俺:「おおお! なんか感動するな!」
娘:「あたし寒い」
俺:「遠望でも、蓑谷大滝なんか圧巻だろ!」
娘:「ハッ!」
俺:「さすが蓑谷三滝の盟主なだけはあるよな!」
娘:「アチョ!」
俺:「……」
娘:「オリャ!」
俺:「何やってんだお前?」
娘:「演武」

最近、昇級試験に合格し、すっかり空手にハマっているお嬢さん。
だからって、こんなところで腕前を披露しなくても。
誰も見てないし。

娘:「はあ? こんなに寒いのに、お父さん、何も感じないワケ?」

ああ、
体を温めていたのか。

娘:「凍死の防止!」
俺:「……」
娘:「テヘヘ」




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体力

俺:「暑い~」

上権現堂山の手ノ又登山口から、およそ30分。
山の稜線を登っていくと、遠く眼下に、広神不動滝が遠望できます。

120723_広神不動滝_その1
広神不動滝(落差20m)・全景】  (新潟県魚沼市米沢 『米沢本沢』

登山口から滝見場までの標高差は、わずか200m足らず。

俺:「なんだけど、稜線を延々と登り続ける感じで、しんどかったわ」
子:「おやじ、体力が落ちてるんじゃね?」
俺:「お父さんと言いなさい」
娘:「お父さん、こんなんでしんどいなんて、絶対、体力落ちてる」

そうなんだろうか。
自分では、体力が落ちてるという自覚症状はありません。

娘:「実は、滝怪獣じゃなくなって来てるんじゃ…」

それはどうでもよろしい。

120723_広神不動滝_その2
【広神不動滝・上段アップ】

上権現堂山は、標高千メートル未満の、いわゆる低山藪山にあたります。
しかし、そこはそれ、雪処の新潟のこと。
あちこちが抉られたり削り取られたりして、地形そものもは急峻。

俺:「実際、広神不動滝から山の頂まで、直線距離にして1kmなんだが…」
娘:「うん」
俺:「そのわずかな間に、不動滝級の滝が二本も懸かっているんだよ」
娘:「ふ~ん」
子:「映像は?」
俺:「ごめん、無い」

本来なら、広神不動滝の上流300m位の所に、同規模の滝が遠望できます。
しかし、残念ながら当日は、滝が緑に埋もれていて、まともな写真が撮れませんでした。

俺:「替わりに、広神不動滝の滝壺写真で、どうだ!」

120723_広神不動滝_その3
【広神不動滝・滝壺アップ】

子:「あのさ」
俺:「なんだ」
子:「新潟って、簡単に観瀑できる滝、少なかったよね」
俺:「そうだな」
子:「すでに広神不動滝で、暑くて顎が上がるとか、ヤバイくね?」

うっ…
痛いところを…。

娘:「ねね、何かスポーツ始めたらどうだろう?」
俺:「なんでスポーツ…」
娘:「スキーとか__」

俺:「却下!!」




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リベンジ


そう!
それは、雲間の滝トンネルを抜けると、すぐでした。

俺:「ふおお! 瀑水が煙っとる!


雲間の滝(落差100m)・概観】  (長野県松本市安曇 『障子ヶ瀬』

我がベンツを狭い駐車スペースに停めると、見上げる絶壁の中程を、ドウドウと落水する雲間の滝・主瀑布
瀑水が、完全に宙を飛んでいるのが、枯枝を透かして垣間見えます。

何よりも感動するのは、モウモウとした飛沫が、逆光で白く光っているところ!
時間がもう少しズレると、主瀑布自体が、陽光に照らし出されて輝いて見えるに違いありません。

俺:(ちょっと時間が遅かったか…)

雲間の滝は、大きく四つの部分に分けることができるそうです。
最初の主瀑部は、二段の段瀑。
遠く宙を舞っているのは、その二段目だと思われます。

俺:「すげーな」

まさに、葉々が生い茂る前の時期だからこそ観ることのできる景色。
そして、以前、前衛滝だと思っていたのは、雲間の滝の第四部にあたる、最下段部の滝らしい。

俺:「どこかで、全景が観えるといいのに…」

一方、ニセ雲間の滝(幻の滝)は、逆光のため、すっかり影になってしまっていて、肉眼では判別不能でした。

雲間の滝_その1
【雲間の滝・主瀑布と飛沫アップ】

そして、いつものように、家族みんなに、映像にて報告会。

俺:「どうや」
子:「う~ん、惜しいゼ! 神秘の滝なのは、間違いないんだけどな」
娘:「春だなあって感じ?」
俺:「いやいや、この絶壁のスケール感だろ!」
妻:「全景が分からないわよ?」
俺:「だから、神秘の滝なんだろうがっ」
兄:「滝本体が光ってたら、完璧だったろうに」
俺:「地元民だと、滝が光り輝く瞬間ってのも狙えるんだろうが、所詮、俺ら旅行者だし!」

言葉上では、いま一つ盛り上がりに欠けてますが、
しかし、我が家にとっての長年の謎が解けて、遂に神秘のベールが明かされた、この手応え。

子:「まじ、真実って、明かされてみれば、案外あっけない」
俺:「明かされるまでの間に、期待値が上がりまくるからな」
娘:「でも、うん、いいと思う」
子:「うん、わるくはないね」
兄:「だな」

ここから先は、プロの世界ということでしょう。


【雲間の滝・最下段部アップ】

俺:「んで、これでリベンジは果たしたよな?」

子供たちに問いかけてみるわたくし。

兄:「欲を言えば、さらに雲間の滝の全貌を知りたい」
娘:「それはある!」
子:「あれだよ」

子:「リベンジの次は、リサーチ!




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西の霊峰

日本での富士山の位置づけは、とても特異だと思います。

第二の高峰である北岳が標高3193m。
第三が、奥穂高岳の標高3190m。
せいぜいが3千メートル前半峰しかないこの国の山々の中で、いきなり4千メートルに迫る3776mというのは、あまりにも突出しています。

さらに、日本人の心象を象徴するような山容。
まさに、特異点でしょう。

同じようなことが、白山にも言えるのではないかと思います。

西日本には、2千メートルを超える峰が一座もありません。
四国最高峰・石鎚山 1982m。
九州最高峰・宮之浦岳1936m。
関西最高峰・八経ヶ岳1915m。
中国最高峰・大山  1729m。
そこにいきなり、標高2702mの峰がそびえ立つのですから、圧倒的。
日本の西側最大の霊峰として、信仰を集めるのも当然かなと感じます。


不動滝(落差70m)・遠望】  (石川県白山市白峰)

俺:「おお。これは結構スゴイ!」

というワケで、白山にやってきました。
50分ほどかけて砂防新道中飯場の休憩所まで登ると、正面上方に遠望の「万才谷不動滝」

この滝、西側を向いて落水しているので、写真を撮るなら、午後の方が影になりません。
しかし、本日中に家に戻らなければならないので、今回は正午までで切り上げなきゃ。

俺:「やっぱ秋だと、若干、水量が少ないか…」

手元には、荒島岳の「大垂滝」撮影のために購入した、テレコンバージョンレンズ
少々お高いですが、背伸びして買ってしまったものです。

俺:「まあ、せっかくだから、ここで使ってみよう」

白山不動滝_落口
【不動滝・上段と下段落口アップ】

中飯場の休憩所がずいぶんと混んできたので、
奥の道路から、三脚を立てても邪魔にならないスペースへ移動します。
この際ですから、タープを敷物替わりに広げて、ピクニック風ランチ体制。

まだ暖かい日差し。
心地よい風。
そよぐ木の葉の音。
そして、妻謹製のお弁当。

俺:「天国じゃ」


【不動滝・下段アップ】

兄:「まあ、なんつうか、普通の滝?」

テレビを前に、まず、長男君が講評してくれました。

兄:「もう少し、破壊力ある滝を想像してたわ」
俺:「ええ? 充分ある思うけど」
子:「しかも、テレコンバージョンレンズが、期待してたほどじゃないな」

続いて、次男君の突っ込み。

俺:「おまえ、どんな期待をしてたんだ」
子:「こう、ね、飛んでくる飛沫が、一粒一粒ググーッとアリアリと」
俺:「カメラは望遠鏡じゃありません」
子:「テヘ!」

テヘって…あのな。

妻:「で、白山の映像は?」
俺:「は?」
妻:「西日本一の霊峰なんでしょ? 見てみたいんだけど」
俺:「え? え? え?」

妻の言葉に慌てまくるわたくし。
だって、滝じゃないから、撮ってないよ!

娘:「はあぁぁ~。その様子じゃ、撮るの忘れたんでしょ」
俺:「すみません…」

なんという、これみよがしな娘の嘆息。

娘:「お父さんって、やっぱり、わたしのお父さんだ…」



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秋の空

俺:「蔵王山頂は、間違いなく吹雪だな」

強い風にチラチラと飛ばされてくる雪。
でも、太陽の光は雲間から絶えず差し込んでいるので、様相は「晴れ雪」

陽の光が当たると、どうしても逆光になります。
そこで、雲に太陽が隠れた瞬間を狙って、カメラのシャッターを切るのですが…。

意外と雪雲が分厚くて、今度は暗くなり過ぎてしまう。

俺:「むう。上手くいかんな。もう少し粘ってみるか…」


不動滝(落差50m)・正面より落口をアップ】
 (宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内賽ノ磧)

滝そのものは、澄川の本流に懸かっているだけあって、凄い迫力です。
この「不動滝」に匹敵するような「落差が50m以上ある本流滝」となると、
尾瀬の三条の滝は、別格としても、

先ほど観瀑したばかりの秋保大滝
新潟県の妙高高原に懸かる苗名滝
もうあと、これくらいしか思い浮かびません。

一瞬、薄曇りになったところを、慌ててシャッターを切ってみました。

が…

俺:「うわわ。今日は、なんか調子悪いわ…」

不動滝@蔵王_その2
【不動滝・全景】

兄:「それにしても、この滝、すげーな!」

映像が「不動滝」になった途端、目の色が変わる次男君たち。

子:「三階の滝秋保大滝に囲まれて、すごく不運な滝だよね」
俺:「確かに、そうかもな」
子:「滝そのものは、間違いなく百選レベル! それも、かなりの上級クラス!!」
兄:「まったくだ! せっかくの大滝が埋没してるわ!!」

瀑煙を上げる「不動滝」に、兄弟そろって、若干、興奮気味です。

俺:「直瀑好きは、案外、三階の滝よりも、『不動滝』の方がハートに来ちゃったりして」
子:「へ? 三階の滝より上って、それはありえないだろ?」
兄:「俺は、ビリビリ来てるぜ!
娘:「それだけじゃないから!」

おや。
お嬢さんまで興奮気味ですか?

娘:「これ、今年一番の紅葉滝だから!」


【不動滝・遠景】

お嬢さん、紅葉の海にポッカリと浮かび上がる、この「不動滝」の姿に、
ノックアウトされたご様子です。

娘:「ここ、もう一回再生しようよ!」
俺:「同じ滝ばかり観過ぎだろ。そろそろ、飽きてきたんですけど」
娘:「この美しさがわからないなんて、人生、損してる」

すっかり、やられてますな。

妻:「あなた、さっきの秋保大滝三階の滝は、どうなっちゃったの?」
娘:「過去の話はどうでもいいの。 『不動滝』の圧勝!
兄:「過去になるのが速すぎね?」
子:「ふ。やはりな」
娘:「なによ」
子:「だって、ボクは初めから三階の滝一筋。コロコロ変わった~りし~ない~♪」
娘:「ムカ!」
子:「君にピッタリのことわざを授けよう」

次男君の変なポーズ。

子:「おとめ心と秋の空!」


沈黙。


娘:「…どういう意味だっけ?」



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