FC2ブログ
11«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»01

Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

近づく方法

滝前に到る道が、まるで参道のような「洒水の滝」
神奈川県では、最も有名で人気の滝でしょう。

なにしろ、「日本の滝百選」だけでなく、「日本の名水百選」にも選ばれているうえ、
不動尊が祀られるている文覚上人ゆかりの「信仰の滝」であるからです。


洒水の滝(落差69m)・全景】  (神奈川県足柄上郡山北町平山)

「洒水の滝」は、公式には、全部で三つの滝で構成されています。
下から一の滝69m、二の滝16m、三の滝29mの、総落差114m大瀑布

しかし、直瀑に注目が集まりがちな「世界のトレンド」のご多分に漏れず、
最下段の一の滝のみが、通常「洒水の滝」と呼ばれていて、落差も69mで紹介されていることが殆どです。

子:「せっかくなら、滝の全景を観たいんだけどな」
俺:「そんな都合のよい観瀑ポイントなど、どこにも存在せんわい」
娘:「じゃあ、二の滝、三の滝は、どうしたら観れるの?」
俺:「沢登り
娘:「あたし、ムリじゃん」

残念そうな娘。

子:「そう言えば、沢登りって、日本人が生み出したんだよね?」

お。
さすが次男君。よく知ってるではないですか。

実は、海外では、沢を下るという「キャニオンニング」が主流で、沢登りは、日本独特の登山スタイルらしいのです。

子:「やっぱ、この神様に近づいてゆくっていうの? そういう姿勢は大事だと思う」

まあ、信仰の滝ですし、そういうところはあるかも知れません。

洒水の滝_その1
【洒水の滝・下段部アップ】

俺:「でもまあ、いずれにしたって、滝前はお土産屋さんだらけ」
子&娘:「うん」
俺:「滝見客もいっぱいだし」
子&娘:「うん」
俺:「そんな所で、実際に沢登りなんかできんわな」
娘:「そうだね」
子:「でも、問題はないゼ?」

は?

子:「神様に近づく方法は、沢登りだけじゃないし」




人気ブログランキングへ
↑こちらをクリック!
tb: 0 |  cm: 0
go page top

あるがまま

引き続き、滝映像を鑑賞中です。

娘:「この滝、知ってる! 見たことある!」
子:「だろ。これぞ東洋のナイアガラ!」

鱒飛の滝を過ぎると、すぐに「吹割の滝」

実は、この独特の景観に、子供たちも、さぞかし驚くだろうと、思いっきり期待していたのです。

が…。

どこかの紀行番組で取り上げられていたのを見たとかで、既にネタバレ済み
あらあら残念……。

子:「でもさ、『乙字ヶ滝』と同じような、幅広タイプの滝なんだけど、ぜんぜん格が違うよな」
娘:「これ、やっぱりスゴイよ!」

そう。
間近で撮影した「吹割の滝」の、この怒涛の水流。

吹割瀑_その1
吹割の滝(落差7m)・アップ】  (群馬県沼田市利根町追貝 『片品渓谷』

滝の上流側では、水流は、川幅一杯にひろがっています。
まるで川床が一枚岩のよう。

そんな子供が水遊びでもできそうな流れが、やがて川の中央に吸い寄せられるように集まって来ると、一気に滝となって落ちてゆく。

俺:「これ、見飽きないわ」
子:「滝の上流と下流のコントラストが絶妙だ~」

娘:「落差のない滝なのに、なんでこんなにスゴイの」
子:「百選滝だからだろ」

子:「滝壺から撮影したら、きっと、とんでもない絶景が観れるんだろうな」
娘:「観れるの?」

観れるか!


【吹割の滝・別の角度から】

ところで、滝の撮影に没頭していると、ふと、対岸の崖上から、なんだか人の話し声がするのに気付きました。
どうやら、あちらにも観瀑遊歩道があるらしい。

俺:「う~む」

既に太陽は傾き始めており、革靴・スーツでは、行動範囲も限られます。
しかも、そろそろ出発しないと、家に戻るのがメチャクチャ遅くなる……。
でも、行ってみたい……。

俺:「いいや。行ってしまえ!」


吹割の滝・概観(対岸の観瀑ポイントから)】

子:「その、お父さんの勇気ある決断に感謝」
娘:「だね。この写真が、滝の全体像が一番よく見えるよ」

勇気ある決断て……

娘:「上から見ると、水がエメラルド・グリーン色してる」
子:「なんでスローシャッターで撮らなかったの?」
俺:「仕事だったからな。三脚なんぞ持ってないわ」

ですから、映像はすべて手持ち撮影。

子:「これ、東洋のナイアガラってのが、よくわかるゼ」
俺:「規模は全然違うけどな」

兄:「だからさ、東洋のナイアガラなんて言うから、逆にハードルが上がるんだよ」
子&娘:「は?」

長男君が、勉強の手を休めて、会話に割り込んできました。

娘:「どゆこと?」
兄:「だって、それ聞きゃあ、誰だってナイアガラみたいな大瀑布を想像して行くだろ?」
子&娘:「うん」
兄:「だけど、実際は落差10mにも満たない小滝」
子:「小滝って言うな!」
兄:「そう。ホントは小滝じゃない。凄いイイ滝だとオレも思う」

手元でエンピツをくるくる回しながら喋る長男君。

兄:「でも、本物のナイアガラと比べりゃあ、ショボいのもいいところだろ」
娘:「ショボいって…」
兄:「余計なニックネームなんだよ、東洋のナイアガラ

むむむ。
確かに、そういうところはあるかも知れません。

子:「じゃあ、どうすりゃいいのさ」
兄:「吹割の滝吹割の滝。それ以上でも、それ以下でもないし」

兄:「あるがままこそ美しい」

……。




人気ブログランキングへ
↑こちらをクリック!
tb: 0 |  cm: 0
go page top

観瀑の条件

トンネルを越えて、山梨県から埼玉県に入ると、空模様がどんよりとしてきました。

子:「なんだか雲が重たくてヤダな…」

滝前でぼやく次男君。


丸神の滝(落差76m)・下段部】  (埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森)

「丸神の滝」は、首都近郊の滝の中では最も落差のあるものの一つで、次男君も大いに期待していた滝でした。
してたんですが…

子:「青空ないと映えないし、つまんネ」
俺:「おい…」
娘:「紅葉にも早いし」
子:「下段の滑滝が、こんなにショボイし」
娘:「シブキも飛んでこないし」
子:「そもそも、滝壺すら無いじゃんかよ」

こらこら。

俺:「おまえら、文句言い過ぎだろ」
娘:「だって、ねえ」
子:「あきらめて、写真でも撮る?」

ぐぬぬ…


【丸神の滝・全景】

俺:「お~い、ちょっと上に登ってみようぜ」

下段の滝前から、杉の木立を縫うようにして登山道があります。どうやら尾根上の展望台に通じているようなので、行ってみることにしたんですが…

子:「ふおお。お父さん、前言撤回する! この滝、やっぱデカイわ!!」
娘:「うわあ、見ごたえある! めっちゃキレイ!!」

って、今度は手のひら返し?

子:「これは、この展望台に先に来るべきだろ!」
娘:「そうだよ!」
子:「やっぱ滝って、近くで味わうのもいいけど、まずは全体像を把握してからだ!」

なんで?

子:「たとえば、多段100メートルの巨大滝があったとする」
俺:「おう」
子:「だけど、険しくて近寄れないので、下段の5メートルしか見れない」

フッと妹に向き直る次男君。

子:「こんな滝、お前、どう?」
娘:「イヤ!」
子:「だよな~!」

…。

娘:「やっぱ、全体が見えなきゃ、100m滝の意味ないじゃん?」


【丸神の滝・上段部】

子:「今こうやって丸神の滝のスケールが分かると、さっきの滑滝が全然違って見えるだろ!」
娘:「そう! 別滝に変身だよ!」

なるほど。まあ、分からんではないですが…。

子:「…おまえ、今日は話が分かるじゃん!」
娘:「そっちこそ、今日はスルドイじゃん!」

子&娘:「「ふ!」」

子:「滝は、全体像を先に観るべし!」 (ビシッ)



人気ブログランキングへ
↑こちらをクリック!
tb: 0 |  cm: 0
go page top

予測不能

子:「うわ、全然違う!」

滝前で、感嘆の声を上げる次男君。

子:「『七ツ釜五段の滝』って、美しい釜が続く観賞滝だとばっか思ってたのに…」
娘:「かんしょう滝?」
子:「どう見たって轟瀑だろ!」


七ツ釜五段の滝(落差50m)・三段~五段目】  (山梨県山梨市三富川浦 「西沢渓谷」

そうなのです。
わたくしたちがイメージしてきたのは、よく、絵葉書やポスターなどで見かけるアレ。

滑らかに流れ落ちる、優美な 『七ツ釜五段の滝』 の一段目から三段目。

今回、遂に、なかなかお目にかかれなかった四段目五段目を間近にできるとあって、
期待値マックスだったのですが…。

ドドドドド!!

かなりの落差を、激しく飛沫をあげて落ちる最下段部。
それは、絵葉書とは似ても似つかない暴れ滝。

俺:「うはあ。こりゃ、いい意味で裏切られたわ!!」


【七ツ釜五段の滝・一段~四段目落口】  (次男君撮影)

娘:「ここ、ここ! 絵ハガキといっしょのところ」
子:「ホント、七ツ釜五段の滝の一部しか知らなかったんだなあ…」

しみじみ感じ入っている次男君。

滝は、四段目で急に流れの向きを変えるので、渓谷道から全体を見渡すことはできません。
まさにその四段目で、滝は、静から動へと、クッキリ表情を入れ替えてしまうのです。

娘:「なんか三重の滝と雰囲気似てる」
子:「あそこも、上流と下流では別人だったな」

別人て…

娘:「でも、この変身ぶりは予測不能だよね」
子:「だな。百選滝だけのことはあるわ」

シャッターを切りながら、ふうっと息を吐く次男君。

子:「クライマックスに相応しいゼ!」

七ツ釜五段の滝_第一の釜
【七ツ釜五段の滝・一段目の釜】(次男君撮影)

娘:「ねね、名前通り、キレイな五段の滝だけど…」
俺:「まあ、三段目が小さ過ぎる気もするけどな」
娘:「あと釜二つは、どこにあるの?」
俺:「お…」

娘に言われて気が付きました。
一つの滝に一つの釜だから、確かにこのままでは、七ツ釜まで二つ足りないではないですか。

子:「何でだろ?」
俺:「上部と下部で、ダブルカウントしてる、とか」
娘:「ナイナイ」

みんな:「う~ん」

子:「きっと、数を増やして『美しい』ってコト言いたいんだよ」
俺:「神秘的な釜の色だしな」
娘:「だから、ラッキー・セブンなの?」

みんな:「う~ん」

子:「予測不能だ!」



人気ブログランキングへ
あるいは、推測不能…
↑こちらをクリック!
tb: 0 |  cm: 0
go page top

滝と宇宙…

さて、鈴ヶ滝だけで終わっていた新潟県百選滝訪瀑。
いよいよ本年をもって、全3滝訪瀑を完結すべく、新潟プロジェクトを始動することにしました。

子:「でさ、今クラスでは、UFOで盛り上がってるんだ」

はい? いきなり話が飛んだぞ?

子:「レプタリアンっていう、トカゲ型の人間を食べる獰猛な宇宙人がいてね…」
俺:「はあ?」
子:「グレイっていうサイボーグ宇宙人を培養して、手下に使ってるんだけど…」
俺:「はあ…」
子:「ハガレン(アニメ)みたいだろ」
俺:「まてまてまて。お前は、何を言おうとしている?」

なんでも…

次男君によると、クラスのお友達がお父さんと一緒にUFOを目撃したとかで、にわかUFO専門家が増殖中なのだそうです。
ちなみに、次男君の立ち位置は、そのにわか専門家たちの末席にあたるんだとか。

子:「もし、UFOを見た前後の記憶がなかったら、それは確実にアブダクションされているんだ」
俺:「アブダクションって…誘拐のことか…」
子:「でも、人間の反撃を喰らうのが怖いので、そういう下請け兵士の役割は、グレイにさせるらしいんだよ」
俺:「下請けって…」
子:「でね、グレイにとって、レプタリアンは神なんだって」

あのな、いい加減にせんかい。

子:「だって、お父さん、朝一で滝に行ったりするでしょ」
俺:「おう!」
子:「そういう寂しい場所で、よくアブダクションが起きているという事実がある」
俺:「お…う…」
子:「だから、気をつけてね?」
俺:「…」

で、朝一でに着いたのはいいのですが…

そうなのです。
もう、行きがけに変な話を聞いたもんだから、
観瀑台の駐車場で夜明けを待つ2時間の、この落ち着かないことといったら!

子:「でも安心して。グレイには弱点があるらしんだ」
俺:「お、おう」
子:「両足の親指の付け根のツボを強く押すと、グレイの体は解体するんだって」
俺:「…」
子:「念を込めて『お前の足親指を押しちゃうぞ!』とテレパシーで脅すと、グレイは退散するよ!」

あああ!
次男君に聞かされたグレイ撃退法が、ただただ自分の勇気の拠り所となっているのが、なんだか情けなくて寒くて悲しすぎる…

苗名滝_その4
苗名滝(落差55m)・遠景】  (新潟県妙高市杉野沢 『関川』

ゴールデンウィークも過ぎたと言うのに、妙高高原には、結構な雪が残っています。
駐車場から観瀑台までの遊歩道も、あちこちぬかるんでいて、まだまだ本格的な春は未到な感じ。

渓流を眺めていると、レプ…とかグレ…とかいった単語が、頭から流れ去っていくのが分かります。

俺:「そうだ。地球の自然は偉大なのだ」


【苗名滝・全景】

俺:「う~ん、美しいなあ」

そしてこの迫力

滝壺に落下する水のエネルギー量は半端なく、あたかも谷中を震動させているかのよう。


【苗名滝・正面】

子:「だからさ、震動する滝ってのが、苗名滝のもともとの語源なんだよ」

さっそくビデオを前に、ウンチクを垂れる次男君。

妻:「ビデオでこれなんだから、現場では、もっと凄いんでしょうね」
子:「あああ行きたいなあ。今年の夏休みとか、ダメ?」
俺:「むむむ。お母さんとの滝協定・第四条がな…」
妻:「下見であろうと、一度行った滝は、再訪しませんだったわね?」

ぶうっとムクれる次男君。

俺:「こんなに水量があるのは春先だけだぞ。盛夏になって水量が減れば、当然ショボくなるしな」
妻:「そんなの、行っても、もったいないでしょう」
子:「うーん」
俺:「それに…」

わざと声のトーンを落として、次男君に囁きます…

俺:「おれは、アブダクションが嫌いなのだ」
子:「!」

ギョッとする次男君。

子:「ま、まままままさか出たの?」

ふ。次男君、ビビってるビビってる。

俺:「フハハハハハハハ!」



人気ブログランキングへ
んなワケね~だろ!
↑こちらをクリック!
tb: 0 |  cm: 0
go page top

プロフィール

インフォメーション

カレンダー

カテゴリ

今月の人気記事

リンク

RSSリンクの表示