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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

おかっぱ頭

支流から見ると、無名滝の右岸下流に合流してくる本流。
そこにかかるのが、この「禿の滝・上段(本瀑)」です。

俺:「まさに無名滝の撮影が終わって、上段にカメラを向けた瞬間やった」

そこに、サァーっと陽が差し込んで来ました。

カブロの滝_その1
禿の滝・上段・本瀑(落差11m)・概観】
(長野県飯田市千代・万古渓谷 『猿間洞沢』

子:「おお!」
娘:「う~ん、新緑がキレイ~」
妻:「ナイス・タイミング!」
兄:「鬱蒼とした下段と、正反対やんけ」
子:「そして瀑布の頭が、ちゃんとおかっぱ頭なってるし!」
娘:「これが本瀑で決定!

しかも、禿の滝は長い“歴史”を経ているらしく、
それが証拠に、あちこちに磨きこまれた旧流路を発見できます。

子:「南信州に雪なんて積もらないし、水だけで磨きこまれてるな」
妻:「だから、流れが複雑になってるのかも」
兄:「少なくとも万単位の年月」
娘:「歴史のロマン~」

そうして始まる、我が家の滝分析

娘:「ねね、大きく分けて、三段の段瀑っぽい?」
兄:「どうだろ、下二段と最上段の規模が違い過ぎるし、それはナイんじゃね?」
妻:「まあ、離れてるみたいだし」
子:「それ。おかっぱ頭の部分だけで、下二段の3~4倍はあると見るぜ」
娘:「落口が遠目だから? ホントはもっとデカイ?」
俺:「せやな」

兄:「それにつけても、このおかっぱ頭のインパクト!」
娘:「まんまだよね」
子:「明らかに、滝の名前の由来だねえ」

そうそう、
落差は、いつもの如く高度計11mに対し、目測6mでした。

カブロの滝_その2
【禿の滝・上段落口】

子:「ウム、右岸の溝部が、昔の落口」
妻:「ツルツルに磨きこまれちゃって…」
子:「侵食の様子がアリアリと分かるねえ」
娘:「ねね、“柔らかい花崗岩”

おお!
確かにこんな感じ、柿其渓谷牛ヶ滝で見たことがありますな。

兄:「で、見ればみるほど、このおかっぱ!」
子:「ホント、おかっぱ頭
娘:「ねね、別角度の映像はないの?」
俺:「ホレ!」

カブロの滝_その3
【禿の滝・上段上部】

娘:「崩れた……」
兄:「これは、最早おかっぱでは無い」
子:「だらけたな……」

真正面が、おかっぱ頭のハイライトでした




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インスピレーション

秘境「万古渓谷」の中の、秘瀑中の秘瀑でありながら、
殆ど取り上げられることの無い「禿の滝」(かぶろのたき)

その理由の一つが、
禿の滝がかかる猿間洞沢(えんまぼらさわ)にあると思われます。

俺:「沢の途中に、デッカイ堰堤があるんだわ」
子:「マジで?」
俺:「マジで!」
子:「マジでか……」
俺:「思うに、万古渓谷唯一にして最大の堰堤ではないだろうか」

万古渓谷本流が、沢登りやイワナ釣りで名を馳せているのは、
堰堤などが全く存在しない、自然のままの美しい渓相があるからでしょう。

俺:「それで期待を込めて猿間洞沢に入ると、突然ドカーンと堰堤
子:「まるで詐欺だろ」
俺:「そうなんだよ、分かってくれるか」

それでも、めげずに沢を登ってゆくと、
件の禿の滝・下段に行き着くワケです。

兄:「それが3m程度のカス滝だった……うん、心が折れるな」
娘:「ヤダ~」
俺:「でも聞いて欲しい。禿の滝・下段は、ホントに下段だったのだ」
娘:「それってつまり…」
子:「禿の滝は、やっぱり複合大瀑布だった?」
俺:「見よ!」

禿・無名滝_その1
禿の滝・支流無名滝(落差3m)・概観】
(長野県飯田市千代・万古渓谷 『猿間洞沢』


沈黙。


娘:「……」
妻:「また微妙な……」
俺:「ハハハ。落差は高度計だと3m。目測だと2mだ!」
兄:「いや、だから、なんだよコレ」
子:「美しい直瀑なのに、嬉しくないわ」
俺:「まあ、聞いてくれ」

禿の滝・下段の滝壺から5mほど高度を上げると、
流路的には本流の如く真直ぐなんだけど、水量的には明らかに支流な無名沢と、
流路的にはそこに横入りしてくる、水量たっぷりな本流が出会っています。

俺:「その出会いにかかる、支流の無名滝なのだよ」
子:「地図には、支流の水線が無いね」
俺:「そう。なのに本格的に切り立ってて、滝の奥に続くゴルジュが凄いんだ」
娘:「ゴルジュに入ったの?」
俺:「まさか」
娘:「なのに、凄いって分かったの?」
俺:「ああ。いわゆるインスピレーションってやつだな」

禿・無名滝_その2
【禿の滝・支流無名滝・落口】

子:「おお、ゴルジュ……」
兄:「なるほど。これはインスピレーションが湧くかも知れん」
妻:「なかなかの迫力ね」
娘:「ねね、全景写真より落口の写真の方が凄いって、どゆこと?」
子:「それはまあ、その…なんだろ」

ズバリ、滝の神秘でしょう。




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何かが違う

昨年来、ずっと気になっていた万古渓谷の秘瀑「禿(カブロ)の滝」

兄:「へえ。カブロって、禿(ハゲ)って字を当てるんか」
俺:「その昔、小さな女の子のおかっぱ頭を、そう呼んでいたらしいわ」
子:「おかっぱ頭……?」
娘:「ほら、千と千尋の神隠しに出て来るハクみたいな髪型だよ」
子:「ああ、アレか!」

カブロの滝_下段その1
禿の滝・下段(落差5m)・全景】(長野県飯田市千代・万古渓谷 『猿間洞沢』

前回、万古渓谷を遡行した際に地元の古老の方から頂戴した遡行図によると、
禿の滝、位置的にはこちらの映像の滝になるハズなのです。

俺:「ところがこの滝、落差が4mに満たないのだよ」


間。


娘:「つまり、どゆこと?」
妻:「う~ん。あなた、映像に、自分で『落差5m』って出してるわよ?」
俺:「コレ、簡易高度計によれば、なんだ」
子:「ははあ。また高度計がサバを読んだのか」
俺:「そうらしい」
娘:「じゃあ、実際の感じはどれくらいだったの?」

滝壺に立ったわたくしが手を伸ばして、あと1mくらいで届く高さ、と言えばよいでしょうか。

兄:「あ~、なら3mが妥当」
妻:「そうね」
子:「目測じゃなくて、自分の背丈を基準にしたらってこと?」
俺:「まあな」
子:「そうすると…そうなるのか……」
娘:「もうこれ、簡易な高度計なんか止めて、ちゃんとした高度計買うべき!」
俺:「む」
妻:「それ、あなたがお父さんにプレゼントしてあげてね~」
娘:「それはヤダ~」

まあ、そんなワケで、
この滝、古老から聞いていた禿の滝のイメージからは程遠く……。

俺:「それに普通、3m程度にしか見えない小滝に名前なんて付けないだろ?」
子:「当たり前だ」

結局、わたくし、この滝が禿の滝の一部ではないかと推測。
さらに上流へと、猿間洞沢を遡ってみることにしたのでした。

カブロの滝_下段その2
【禿の滝・下段・滝壺】

娘:「滝姿だって、おかっぱ頭と全然関係ないし」
妻:「明らかに違ってるでしょう」
兄:「せやな」
子:「よし。親父、もったいぶらないで、早く種明かししようぜ!」




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奇跡の瞬間

空は真っ青
なんという滝日和。
雲ひとつない快晴です。

が……。

俺:「ぬおおお、1時間遅かった!」

赤岩滝_その3
赤岩滝(落差70m)・最上段】(栃木県日光市中宮祠 『赤岩沢』

わたくし、奥日光の秘瀑である「赤岩滝」を訪瀑するにあたって、
事前にマル秘情報を得ておりました。

秘:「日当たりの良い滝です」
俺:「はい」
秘:「通常は、青空の下、高速シャッターにて迸る飛沫の撮影を推奨します」
俺:「はい」

秘:「ところが、青空とスローシャッターが邂逅する奇跡の瞬間があります」
俺:「なんと!」
秘:「ズバリ、日の出直後の30分間」
俺:「ふおお!」
秘:「運が良ければ、青空をバックに、絹糸のような滝姿を撮影できますよ」

つまり、空はピーカンだけど、
被写体である滝や、その周りの景色は日陰のままなので、
空の青と、絹糸状の白い水流を
スローシャッターで同時に収められる奇跡の瞬間があるらしい。

俺:「絶対やったる!!」

赤岩滝_その2
【赤岩滝・落口アップ】

そう。「ところが……」なのです。

万一に備えて前夜のうちに赤沼駐車場入りし、車中泊。
朝4時にはヘッドランプを付けて駐車場を出発。
昼の間だけ低公害バスが通る専用道路を、テクテクと歩いてゆきます。

そして弓張峠を越え、
外山沢沿いに出たところでした。

ズザザザザ!

俺:「く、熊だ!」

わたくしから、直線距離にして僅か50m。
専用道路から見下ろす沢沿いの笹藪に、すこし小ぶりの熊!

俺:(セオリー通りに、セオリー通りに)

熊と睨めっこ状態になってしまったわたくし。
脳内でひたすら呪文を唱えながら、
手で熊鈴をチリチリ鳴らし続けます。

ドドッドドッ!

暫くすると、熊の方から、森の奥へと移動してくれました。
5分も睨めっこしてなかったと思います。
でも……。

俺:「アカン。もっと慎重に行かんと」

わたくし、
すっかり歩くペースが落ちてしまいました。

赤岩滝_その1
【赤岩滝・全景】

俺:「そういうワケで、1時間遅れた」
子:「げげ」
俺:「で、終ぞ奇跡の瞬間に出会えなかったのだ」
娘:「あちゃ~」
妻:「……」
兄:「不運過ぎる」

こう、森の上部だけが強烈な光を浴び、
滝本体は写真以上に薄暗い影の中。

妻:「せっかくの青空が、白く飛んじゃってるわね」
子:「コントラストがキツ過ぎ」
俺:(ぐおっ)

娘:「滝怪獣も、熊には勝てなかったか~」
俺:(うぐっ)
兄:「当たり前だろ」
子:「ホント、滝って一期一会だねえ」

残念ですが、その通りでございます。

子:「リベンジする?」
俺:「いやいや、ちょっと山奥過ぎるわ!」
娘:「ねね、あたし、お手伝いできるよ?」
俺:「何を?」
娘:「え~と……」


沈黙。





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林道が沢

ドゴッ!

俺:「うわっ!またやっちまった!」

おかしい。

俺:「あああアカン!ハンドルが取られる!」

我がベンツにて、林道を走っているハズなのです。
ですが、見るからにガレガレの沢を遡っているわたくし。

俺:「もう、カンベンしてくれ~」

ドゴゴッ!

高瀑_その1
高瀑(落差132m)・全景】(愛媛県西条市小松町石鎚 『高瀑渓谷』

子:「キター!四国ナンバー・ワン!!
妻:「背景の樹木が、ずいぶん小さく見える」
娘:「デカ~」
兄:「いやちょっと、これ凄くね?」

そうなのです!
以前に行きそびれていた石鎚山系最大の滝「高瀑(たかたる)」へ、
遂に行って参りました。

ニュースでもたびたび遭難が報じられる難コースということで、
念入りな事前調査を重ね、ガッツリ沢登り用ギアを用意していきました。
少々ザックが重くなってしまいましたが、しかし背に腹は代えられません。

俺:「だがな、その前に大きな落とし穴があったのだ」

高瀑に到る林道が、ちょっと荒れているということでしたが、
わたくし、ハッキリ言ってなめていた!

俺:「車高が高いジープとかじゃないと、車の底がガリガリガリ!
兄:「ああ……」

林道はあちこちで沢のようになって水で抉られ、
あるいは土砂に埋もれて傾き、
ちょっと油断するとタイヤがパンクしてしまいそうな、鋭利なガレ場を走る……

俺:「途中で、にっちもさっちも行かなくなりかけて半泣き」
娘:「うわぁ」
子:「う~む。それ、今までで一番ハードなアプローチ道じゃね?」
俺:「そう。高瀑訪瀑の核心はコレだった!」

高瀑_その2
【高瀑・上部アップ】

林道がそんな状況だったので、渓谷道の方も厳しいのかと思いきや、
結構整備されていて、思わず拍子抜け。

妻:「遭難者が出てるので、自治体が手直ししてるんでしょ」
俺:「そうだと思う。難所には必ずロープがあったし」
娘:「じゃあ、渓谷道の方は大自然を堪能できたんだ?」
俺:「そうだな、気持ちよかったな」

次々と滝が現れる美しい渓谷。
そのフィナーレを飾るように、遥かな高みから落ちる高瀑

俺:「水量が多いのも良かった」
娘:「え、これで多いの?」
子:「夏の渇水期には、滝の体を成してないことも多いってさ」
妻:「そうなの」
娘:「へえ」
兄:「で、その分、林道が沢状態だったと」
俺:「おう!」

高瀑_その3
【高瀑・正面から】

兄:「滝音はささやかだけど、スケール感がパネェな」
子:「やっぱ落差があるって、凄みだよねえ」
娘:「ここまで高いと、なんかもう問答無用って感じ」

わたくしとしても、あの沢林道を通らなくて済むなら、
何度も行ってみたくなる滝ではあります。

子:「フフフ高瀑
娘:「名前そのまんま」




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