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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

どうしたらいいの

当初のわたくしは、長野県の八滝と同じような規模の滝を想像していました。

なにせ、落差は、ほぼ同じ180mあまり。
そして、同じく多段の滝。

何よりも、実際に目の当たりにした八滝が、写真で見るより遥かに大きく圧倒的だったのです。

俺:(落差のある滝って、写真でみると、数段スケール・ダウンして見えることが多いしな…)

しかし、わたくしのこの認識は間違っていた…

三階の滝_その1
三階の滝(落差181m)・全景】
 (宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内)

俺:「こんなの、あり得ないだろ!」

それは、ズバリ、八滝なんかお話にならないような「巨大瀑布」!
眼下に迫る滝姿は、まさに視界を覆い尽くすが如く。
百選に選ばれるに相応しい迫力と風格。

俺:「そして、なんでこんな所まで、飛沫が飛んでくるんだ!」

これだけ距離があれば、普通、観瀑台には滝の飛沫など届かないはずでしょう。
が、しかし…。
現実は、アッと言う間に水滴に覆われるカメラのレンズ。

俺:「うわ。何もかもが、ケタ外れ過ぎるわ」


【三階の滝・アップ】

実際に目の当たりした感じ、このアップ写真くらいの手応えがあります。
ですが、全景写真にすると、どうしても、この「ドーン!」という感じが消えてしまう…。

う~む。

わたくしの腕前では、この大滝の迫力を写し取ることは難しいようです。

そしてまた、きらめく紅葉
本日の天気予報は「雨天→曇天」のはずですが、時折、強烈な陽光が差し込んできて、何と言うか、鮮烈な色彩のコントラスト。

紅葉が、こんなに眩しいなんて…

さらに、ここ2~3日が紅葉のピークなのでしょう。
観瀑台のベスト・ポジションが、地元のカメラマン諸氏に占拠され、なかなか空きそうにありません。

俺:「うお。あの方、樹木に体をビレイして、樹上から撮影してるぞ!」

なんという情熱、というかプロ根性。
そしてまた、それを平然とスルーする、地元の観瀑客の皆様。

俺:(これって、珍しくもない紅葉シーズンのイベントなのか?そうなのか?)


【三階の滝・最下段アップ】

娘:「悩む~!」

先ほど、「秋保大滝を、机前上に飾ります」宣言をしたばっかりの娘ですが、
この「三階の滝」の紅葉美に、早くもその決意が揺らぎつつある模様です。

子:「雨のしっとりした紅葉と、太陽の光を浴びた強烈な紅葉。どちらも捨てがたいであろう?」

さらに、妹を混乱させる次男君。

娘:「ううう…両方とも飾っちゃダメ?」
俺:「飾る場所、あんの?」
娘:「うああ…」

お嬢さん、苦悩しておられますな。

娘:「じゃあ…縮小印刷して、2滝を同時に飾るってのは…」
みんな:「「却下!」」

娘:「どうしたらいいの!!」



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フフフ、悩め。
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健在


が激しく降っています。

しかし、そんなにお構いなく、ひっきりなしに訪れる観光客の皆様。
滝本山西光寺の境内を、色とりどりの傘が埋め尽くしています。

こんな激しいでは、傘なんか役に立っていないように見えますが…

俺:「さすが、日本の三名瀑と言われるだけのことはあるな」


秋保大滝(落差55m)・全景】 (宮城県仙台市太白区秋保町馬場字大滝地内)

駐車場に停まっている車のナンバーを見ると、ほとんどが地元。
目的は、やはり、この圧倒的な紅葉を狩りに来られているのでしょう。

これで、震災から、まだ一年経っていないなんて。
その様子を眺めていたら、なんかジワッと来てしまったわたくし。

俺:「うおおお、宮城、健在なり!


【秋保大滝・アップ】

娘:「凄いモミジだね~」

早速、ビデオの紅葉映像に娘が反応しました。

俺:「で、余計に紅色が映えてたからな」
娘:「この霧っぽい感じがいいな」
俺:「フフフ。そうだろそうだろ」
娘:「ね、この写真、飾ろう! わたしの机の前に」
俺:「いいけど。今の写真はどうするの?」

今、お嬢さんの机前には、昨年撮影した七味大滝の写真が飾られています。

娘:「衣替え! だって一年間頑張ってくれたから、少し休んでもらうんだ」
俺:「休むって…どうするの?」

我が家の壁は、今やすっかり「滝の写真展」状態。
もうこれ以上、写真を飾るスペースはありません。

かと言って、七味大滝を外すのは、すごく抵抗感があるなあ…

娘:「トイレだよ!」
俺:「はい?」

時が止まるわたくし。

娘:「だから、トイレに飾るの!」
俺:「なんでや!」
娘:「トイレにも潤いが欲しいもん」
俺:「いや、だから、あのな」
娘:「あと、滝が飾ってないのは、トイレと風呂だけじゃん」
俺:「いや、だからってだな」
娘:「風呂よりは、先にトイレ。これ、常識じゃん!」

ここで、会話に割り込んでくる家族たち。

兄:「いいんじゃね? トイレ、賛成」
妻:「トイレだけ殺風景だから」
子:「ボクもトイレ!」
俺:「…」

フフッと笑う妻。

妻:「我が家の滝スピリッツ、健在だわ」

…。



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何かが違う…
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どうしようもない

子:「お父さん、これ、行く時期を間違えたんじゃない?」

「七ツ滝」の映像を、愛用の滝のネタ本と見比べながら、意見を述べてくれる次男君。

七ツ滝_その1
七ツ滝(落差90m)・概観】  (山形県鶴岡市田麦俣 『七ツ滝沢』

そうなのです。
晩夏の七ツ滝沢は、極端に水量が少なくなっていて、あと少しで涸沢と言っていいレベル。
とてもじゃないですが、「七ツ滝」の姿は、期待していたものとは大きくかけ離れ、落差に相応しいスケールが感じられません。

俺:「だけどさ、実際に行ってみて、初めて分かることって結構あるじゃんか」
子:「それは…そうだ」

したり顔でうなずく次男君。
どれだけ事前に下調べをしても、必ずと言っていいほど新しい発見があるのが、これまでの滝見の経験から、よく分かっているのでしょう。

子:「これは、季節によって滝の姿が大きく変わることが分かる、貴重な証拠資料になるであろう」

資料

もはや「七ツ滝」は、次男君の脳内で整理済み。研究対象から外れてしまったようです。


【七ツ滝・上部アップ】

唯一の観瀑所から滝を見下ろす、このシチュエーションは、どことなく、ツムジクラ滝を彷彿とさせます。
この見下ろすというのが、また、滝の迫力が感じられないのに、一役買っているのでは…。

子:「お父さん、諦めよう。もう、この迫力のなさは、どうしようもないよ」

テレビ画像の彩度等を色々と調節しながら、なんとか滝の魅力を引き出そうと四苦八苦しているわたくしに、ついに、次男君が終了宣告。

子:「また、別の滝で、いいこともあると思うし」
俺:「むう…」
子:「こういうのを、人生万事サイオウが馬って言うんだろ」
娘:「それって、どういう意味だっけ?」

突然、会話に加わる娘。

子:「それはね、人生、山あり谷ありだよ」
娘:「だから、それ、どういう意味なの?」
子:「だから、捨てる神あれば、拾う神ありだってば」

沈黙。

娘:「だからそれ、どういう意味なのよ!」
子:「だからあ…」

ははは。

俺:「あのさ、ことわざで、ことわざを説明しようとしたって、どうしようもないよ?」



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歴史の重み

これ、どう見ても、ベスト・ポジションは、白糸の滝ドライブインのレストランの中です。

俺:「何か食べ物を頼まないと、観瀑できないのだろうか…」

しかし、レストランが開くまで、あと2時間もある。
そんなに長居もできないし、ここは思い切って頼んでみるか…。

俺:「あの~すみません」

黙々とレストランの床掃除をしていらっしゃった、若くて少しポッチャリした女性に声を掛けます。

姐:「なんですか?」
俺:「白糸の滝を観瀑したいんですけど、どうしたらよろしいですか?」
姐:「そこから桟橋に出ていただいて、ご自由にご覧頂けます」

まじか!

俺:「あの、何かメニューを頼むとか、しなくてもいいんですか?」
姐:「ええ。どうぞ、ごゆっくりご観瀑下さい」

どうやら、一言断れば、自由に観ることができるらしい。
うおっしゃああ!


白糸の滝(落差123m)・全景】  (山形県最上郡戸沢村古口草薙向)

レストランから川に出ると、そこが最上峡ライン下りの乗船場の桟橋で、ちょうど滝の正面です。
本当にベスト・ポジション。
ドライブインのお姐さん、ありがとう。そして、ありがとう。

惜しむらくは、季節がら、水量が少ないことでしょうか。

俺:「緑にこんもり覆われて、いまいち滝の魅力が伝わり切らんな」


【白糸の滝・上部アップ】

子:「この白糸の滝、観光滝のような、そうでないような、微妙な感じがする」

画像をチェックしていた次男君が、ポツリと漏らしました。

そうなのです。
最上川のこちら側は、ドライブインを始め、観光目的の人工建造物だらけ。
しかし、滝そのものは、最上川を挟んだ対岸にあって、滝坪付近に小さな祠と鳥居がある以外は緑に覆われ、まさに、手つかずの自然という感じ。

俺:「う~む。これは、自然と観光が旨く調和できた、珍しい成功例かも知れんよ」
子:「うん。絶対、最上川のお陰だ」

なんだか三途の川にも似て、最上川を隔てたこちらが此岸、あちらが彼岸って感じでしょうか。

子:「五月雨を 集めて早し 最上川」
俺:「おおお、芭蕉か! そういや、その句を詠んだのは、白糸の滝あたりだったっけ?」
子:「違うと思う」
俺:「違うんかい!」

調べてみたら、それは、もっと上流の北村山郡大石田町
大石田町立民俗資料館の近所に、歌碑が建っているようです。

ただ、白糸の滝の名そのものは、『奥の細道』に、バッチリ出てきてました。

白糸の滝は青葉の隙々(ひまひま)に落て、仙人堂、岸に臨て立。
水みなぎつて舟あやうし。

『奥の細道』より。


(白糸の滝は、木々の青葉の隙間に落ち、源義経の家来であった常陸坊・海尊(ひたちぼう かいそん)を祀る仙人堂は、岸に接して建っている。
川は水を満々とたたえ、舟は危うい)

意訳;Buddhist


【白糸の滝・下部アップ】

子:「これだけの歴史の重みだ。百選滝に選ばれて当然だね」
俺:「…」

分かってきました。
どうやら、次男君にとって「歴史の重み」とは、「芭蕉」のことらしい。



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静か

このひっそりとした感じ。意外です。

「法体の滝」
手前の、法体園地キャンプ場の美しい芝生広場には、端のほうに、ポツンと一つツェルトが張られているだけ。
あたりは、ただただ、滝の轟音が響き渡っています。

俺:「ここって、鳥海山の観光拠点じゃなかったっけ?」

はっ!
これは、「オフ・シーズンなら、静寂なる滝に出会えるチャンスがあります」ってことか!!

俺:(ラッキー!) (娘の声で脳内再生)


法体の滝(落差57m)・下段】
  (秋田県由利本荘市鳥海町百宅)

雪代がなくなる晩夏から秋にかけては、さすがの「法体の滝」も水量が減少するようで、若干、迫力がありません。

しかし、誰もいない法体園地には、早朝の冷気と、まもなく訪れる紅葉の気配に満ちていて、それが、ダイレクトにわたくしに働きかけてくる感じ。
何というか、普段、仕事でザワついている自分の心が、滝の息吹に触れて、すうっと沈潜してゆきます。

俺:「季節と語らう…。これ、いいね~」

久々に味わう感覚です。


【法体の滝・全景】


子:「ふーん。だから、こんなに静かな映像なんだね」

早速、次男君が感想を述べてくれたのですが…

俺:「静か?」
妻:「少なくとも、観光客が歓声を上げている感じではないわよ」
俺:「いや、わかるけどさ。映像が静かって、どういうことよ?」
子:「ふ」

ふ?

子:「それは、ボクの超能力
俺:「おまえ、何をほざいている」
子:「まさに、目の前にあるかのごとく、アリアリと滝をイメージし、その静けさを感じ取る力こそ、ボクの超能力の真髄なんだ」

変な決めポーズする次男君。

俺:「あ、そ」
妻:「なるほど。じゃあこれからは、滝に行かなくても、写真やビデオだけで充分ね?」
子:「!」

一瞬にして見つめ合う妻と子。

妻:「ね? ね? ね?」
子:「ふ、ふふふ、ふ…」

ニヤニヤ問い詰める妻。
ダラダラ冷や汗状態の次男君。

子:「ボクの力の源は、滝なんだ」
妻:「そう。それで?」
子:「だから、滝から離れすぎると、力が消滅する」

子&妻:「…」



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