ナベの耳
2017/09/16 Sat. 00:03:00 edit
双門大滝から河原小屋跡までの道程は、中々しんどいものがありました。
俺:「寧ろ、垂直ハシゴ連続の方が、なんぼか安心かも知れない」
ただ、途中で眼下に、何度も滝らしきものが見えたりして、
景色としては飽きることがありません。

【双門・三鈷滝(落差15m)・遠望】(奈良県天川村大字北角 『弥山川』)
河原小屋跡の手前まで来ると、
対岸にお目当ての赤テープが吊るされた木を探します。
俺:「おお、あったあった。これやな」
ここが、ショートカットのためのバリエーション・ルートの入り口になります。
試しに少し登ってみると、極上のテン場がありました。
俺:「おお、結構安全そうな場所やんけ」
古く割れた酒瓶とかがあったので、
昔から使われている、知る人ぞ知る“穴場の”テン場なのかも知れません。
俺:「万一の時は、ここでビバークできるのか。使わんけど」

【河原小屋跡下流左岸の赤テープ(下流から)】
当初、計画の段階では、弥山川左岸に合流する谷型地形を少し遡って、1543mの鞍部に抜ける予定でした。
ところが実際に来てみると、この谷型地形が想像していたよりも険しく感じられ、ヤル気がかなり萎えてしまいました。
俺:「これは、身の危険を感じさせる嫌な登りや」
そこで、以前に登られていたとされる旧登山道と同様のコースを辿ることに変更。
傾斜こそ急ですが、普通に登ってゆける斜面でした。
その斜面を登ること約20分。下草だけのテラスみたいな場所に辿り着きます。
俺:「この辺りから、トラバースが始まる筈なんだが…」
少し休憩を取って水分を補給すると、
ちょっと上がった所に、昔の登山道の名残と思われるロープの残骸を発見。
そうして途切れ途切れのロープを目印に、トラバースを続けること10分ほど。
俺:「おお。なんかアッという間じゃんか」
遂に、ナベの耳に辿り着くことができたのです。

【実際のルート(実線)と、計画ルート(破線)】
俺:「そういうワケで、河原小屋跡からナベの耳に抜けるルートが、予想を遥かに超えた安定ルートだったのだ!」
娘:「ナベの耳?」
兄:「鍋の取っ手みたいな地形があるんじゃね?」
妻:「あるの?」
子:「地図上では、判読不能だねえ」
いや、だから、ナベの耳なんかどうでもよくて、
わたくしの選択がドンピシャだったことを自慢したいんだが…
妻:「こんな感じのゆったり尾根なら、私でも歩けそうね」
子:「うん。実際に、美しい森林浴コースとして紹介されているよ」
娘:「この尾根ルートからなら、あたしでも双門の滝に行けそう?」
兄:「無理なんじゃね?」
子:「あの親父が疲弊したって言ってるし、厳しいと思うよ」
妻:「そうね。ナベの耳までで我慢しておきなさい」
娘:「だよね~」
だから、わたくしのドンピシャな判断力を……
兄:「それにしても、なんでナベの耳とか言うワケ?」

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俺:「寧ろ、垂直ハシゴ連続の方が、なんぼか安心かも知れない」
ただ、途中で眼下に、何度も滝らしきものが見えたりして、
景色としては飽きることがありません。

【双門・三鈷滝(落差15m)・遠望】(奈良県天川村大字北角 『弥山川』)
河原小屋跡の手前まで来ると、
対岸にお目当ての赤テープが吊るされた木を探します。
俺:「おお、あったあった。これやな」
ここが、ショートカットのためのバリエーション・ルートの入り口になります。
試しに少し登ってみると、極上のテン場がありました。
俺:「おお、結構安全そうな場所やんけ」
古く割れた酒瓶とかがあったので、
昔から使われている、知る人ぞ知る“穴場の”テン場なのかも知れません。
俺:「万一の時は、ここでビバークできるのか。使わんけど」

【河原小屋跡下流左岸の赤テープ(下流から)】
当初、計画の段階では、弥山川左岸に合流する谷型地形を少し遡って、1543mの鞍部に抜ける予定でした。
ところが実際に来てみると、この谷型地形が想像していたよりも険しく感じられ、ヤル気がかなり萎えてしまいました。
俺:「これは、身の危険を感じさせる嫌な登りや」
そこで、以前に登られていたとされる旧登山道と同様のコースを辿ることに変更。
傾斜こそ急ですが、普通に登ってゆける斜面でした。
その斜面を登ること約20分。下草だけのテラスみたいな場所に辿り着きます。
俺:「この辺りから、トラバースが始まる筈なんだが…」
少し休憩を取って水分を補給すると、
ちょっと上がった所に、昔の登山道の名残と思われるロープの残骸を発見。
そうして途切れ途切れのロープを目印に、トラバースを続けること10分ほど。
俺:「おお。なんかアッという間じゃんか」
遂に、ナベの耳に辿り着くことができたのです。

【実際のルート(実線)と、計画ルート(破線)】
俺:「そういうワケで、河原小屋跡からナベの耳に抜けるルートが、予想を遥かに超えた安定ルートだったのだ!」
娘:「ナベの耳?」
兄:「鍋の取っ手みたいな地形があるんじゃね?」
妻:「あるの?」
子:「地図上では、判読不能だねえ」
いや、だから、ナベの耳なんかどうでもよくて、
わたくしの選択がドンピシャだったことを自慢したいんだが…
妻:「こんな感じのゆったり尾根なら、私でも歩けそうね」
子:「うん。実際に、美しい森林浴コースとして紹介されているよ」
娘:「この尾根ルートからなら、あたしでも双門の滝に行けそう?」
兄:「無理なんじゃね?」
子:「あの親父が疲弊したって言ってるし、厳しいと思うよ」
妻:「そうね。ナベの耳までで我慢しておきなさい」
娘:「だよね~」
だから、わたくしのドンピシャな判断力を……
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