さようなら
2010/11/13 Sat. 00:02:00 edit
次男君の足ならしに、まずは、お手軽な百選滝がいいだろうな。
ということで、やってきました。あこがれの昇仙峡。
いつもの、日の出とともに滝前に立つパターンです。
ところが…
駐車場から滝に続く道がよくわからない。
看板の通りなら、この店と店の間に突っ込んでいくのですが…
俺:「これ、ぜんぶ土産物屋さんか?」
子:「何か買わないと、見れないの?」
俺:「こんな早朝、どこも開いていないぞ?」
恐る恐る、歩みを進めるわたくしたち。
と、その時、
「ガオーッ!」
右手の崖から、何かが激しく吠えたててくる!
子:「い、い、い、犬だ!」
真黒な猟犬たちが、群れをなして、崖上からこちらを威嚇しているのです。
これ、いったい何匹いるのでしょうか。
わたくしたち、ビビりまくり。
あ、でも、よくみると柵のようなものがあって、そこから先は、こちらに来れないようです。
しかし、ホッとしたのもつかの間。
「ガオガオガオガオ!」
路上を、一匹の黒い猟犬が、わたくしたちめがけて突進してくるではありませんか!
背中のザックから、慌ててカメラ用一脚を引き抜き、身構えようとします。
しかし、間に合わない!
子:「う、う、う、わあああ!」
恐怖に駆られて駆け出す次男君。追いかける黒犬。
しかし、病み上がりで、うまく走れるワケがない。
あっという間に転んで、したたかに体を打ちつけてしまう!
俺:「ゴルラァッ!!!」
次男君に吠えつく黒犬に、飛びかかりながら一喝!
もし、次の瞬間も、この黒犬が攻撃するなら、わたくし、本気で刺し違えるつもりでした。
しかし、私の気迫が勝ったのか、なんとなく引いてゆく黒犬。
最速で次男君を抱き起こします。
俺:「大丈夫か!」
子:「うん。ヘルメットしてたから、大丈夫」
しかし、震えている上に、すり切れて手が血でにじんでいます。
わたくしを心配させまいとしているのか、無理やり笑う次男君。
…。
そして、そのままUターンして帰ろうとするわたくしを引き留めて、どうしても滝を観ると言うじゃないですか。
いや、君の熱意には負けた。
このあと仙娥滝を撮影しました。
「それでも、滝は美しかった」

【仙娥滝(落差30m)・全景】 (山梨県甲府市猪狩町 『昇仙峡』)
帰路です。
さすがに猟犬たちも、もう崖下には降りてきませんが、相変わらず吠え立てています。
これが、日本の“誇る”観光地…
このあと予定していたハイキングは中止。
昇仙峡よ、さようなら。

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