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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

ザ・秘瀑

【遠大な計画・第3章!】

秋のノロ沢の美しさは格別!

きらめく水面。
透き通る水流。
つくづく写真を撮らなかったことが惜しまれます。

さて、地形図には載っていないノロ沢の右岸枝沢の入口(654m)で、
往きに付けた赤テープを回収すると、
すぐ、目測落差10mの滑滝が、目の前に立ちはだかります。

水量こそ少ないものの、ザイル確保がないと、
ソロで登るのには、若干、ためらいが生じる傾斜角度。
滑滝の右岸側を見ると、取り付けられてから十年は経つだろう、トラ・ロープ。

俺:「ふうむ…」

荷重試験というか、何度か強めに揺さぶってみましたが、問題は無さそう。

俺:(よし。行け!)

九階滝_その1
九階滝(落差100m)・全景】   (秋田県北秋田市森吉林班地内 『様ノ沢』

子:「ザ・秘瀑映像、キターーー!」

ビデオに、ガッツ・ポーズで喜びを表現する次男君。

兄:「あまり、パッとしないわ…」
娘:「う~ん、凄い滝には見えない…」

一方、テンション低いままの兄妹。
なんなんだ、これは。

妻:「それは、滝の形が、美しいというよりは、特殊ってところに、問題があるんじゃない?」
兄:「まさにそれ」
娘:「直瀑じゃないし、微妙だよね」

フフフと呟きつつ、テレビの前に立つ次男君。

子:「君たち、滝好きが聞いて呆れるゼ」

映像を静止させ、次男君、解説を始めます。

子:「この滝の魅力は、まず、滅多に人が訪れない秘瀑中の秘瀑なことだ」
みんな:「ふむふむ」
子:「次に、滝を包み込むような、このすり鉢状の大スラブ圧巻だ」

沈黙。

娘:「はあ? これでえ?」
子:「いや、だから、お父さんの撮影スキルじゃ、これが限界じゃん?」
娘:「あ…納得」

てめえら…

兄:「確かに、どんな凄い景色でも、カメラに収めるとスケール・ダウンするし」
妻:「そうね。あんまりお父さんをイジメないようにね」

妻のトドメ…


【九階滝・落口遠望】

九階滝の滝見コルまでの道程は割と平坦です。
なので、体力的には、さほどキツくありません。
寧ろ、早戸大滝とかの方が、しんどいと思います。

わたくしにとってのポイントは、
地形図にない枝沢の入口が判別できるかどうか。
そして、枝沢の落差10m滑滝が登れるかどうか、でした。

いったん尾根に上がってしまえば、
あとは赤テープがバンバン貼ってあるので、
まず、道に迷うことはないと思われます。

ただ……
観瀑ポイントから、様ノ沢に降る崖を見下ろすと、
なんだか萎えてしまいました…

俺:(こ、これは…傾斜が急すぎるだろ…)

一応、8mm×50mロープに、ハーネス、カラビナ、ハーケンの類を持っては来てたのですが、崖下を覗き込めば覗き込むほど、わたくし個人の力量を超えているのが感じられるのです。

俺:(一度降りたら、戻ってこれんな、これ)

実際、鳥獣センターに戻ると、
「なんでこんな時間に人がいるんだ」
みたいな視線を投げかけて下さった管理人さんがいらっしゃったので、
「実は、九階滝を観て来たんです」
と説明申し上げたら……

管:「なんだって!!」
俺:「あ、いや…」

なんでも様ノ沢って、遭難者多発の“魔のエリア”らしい。

管理人さんご自身も、枝沢の入口はご存知でしたが、
実際に九階滝を目にしたことはないんだとか。
たまに、九階滝を目指してやってくるトレッカーと話をするらしいのですが、
たいがい枝沢すら入れずに、敗退して戻ってくるそうなのです。

俺:(これは、様ノ沢に降りなくて正解だったな…)

まさに、九階滝の滝壺こそ、秘境中の秘境なのかも知れません。


【九階滝・最下段アップ】

兄:「ま、滝壺は、プロの沢屋の世界ってことで」
娘:「滝壺だけ観たって、滝の全体が分からなかったら、意味ないし」
子:「そうそう」

ふと、丸神の滝観瀑シーンを思い出すわたくし。

子:「九階滝第三の魅力は、何と言っても、そのとんでもない落差だからな」
娘:「100mクラス?」
子:「その通り。一説によると、135mあるらしい」
娘:「ふわあ…」

またまた、フフフと呟きながら、テレビ前でカッコつける次男君。

子:「君たち。これぞ、ザ・秘瀑である!」




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