FC2ブログ
11«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»01

Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

神秘

子:「ふおおお双門!」


本棚(左・右岸側)と、カラ棚(右・左岸側)  (神奈川県足柄上郡山北町中川 「西丹沢」

そうなのです。

大雨後の西沢・本棚には、左岸側からもう一本、滝が落ちていました。
その名も「カラ棚」

その昔訪瀑した時は、確かピーカン続きのお天気で、沢も涸れ気味だったため、本棚の記憶しか残っていません。
そもそも「カラ棚」という滝があることすら、知りませんでした。

子:「まさに、大雨後限定のスペクタクル!」
俺:「その通り!」
子:「しかも、本棚『カラ棚』ってなんだ! 知らなかったゼ」
俺:「な? 現地って、行ってみるもんだろ」

娘がテレビ画面に近づいて行きます。

娘:「ねね、本棚とカラ棚の間にも、なんか、ちょろんと滝が懸かってない?」
俺:「気にするな。ただのオマケだ」


カラ棚(落差60m)・全景】

そして!
本棚&カラ棚神秘は、これだけではありません。

娘:「カラ棚って、ひょっとして二段に分かれてる?」
子:「え? マジ?」
俺:「フ…気づいたか」

そう。

本棚と同じくらいの高さから落水しているように見える「カラ棚」ですが、
よ~く目を凝らすと、さらにその奥に、もう一段、高瀑が懸かっているのが見えてきます。

子:「これはスゲー!」
娘:「あたしが発見したんだよ!」
子:「コレ、確実に、落差60mを越えるだろ」
娘:「お父さん、もっとアップにして?」


【カラ棚・上段部アップ】

子:「うわ~、奥の上段部、かなりあるわ」
俺:「なかなかだろ」
娘:「でも、せっかくスゴイのに、もったいないね~」

もったない?

娘:「ふだん水が流れてないから、カラ棚なんでしょ?」
俺:「そうだな」
娘:「しっかり水量があれば、本棚が、もっともっとキレイに引き立つのに」

いや、今でも、充分キレイだと思うけど…

子:「ちょっと待て。おまえ、いま、聞き捨てならんことを言ったぞ」
娘:「は? なにが?」
子:「水量が多い方が良い、というのは認める」
娘:「当然」
子:「だけど、カラ棚は、決して、本棚の添え物なんかじゃないぜ」

娘:「は? どう見たって衛星滝でしょ」
子:「はあ? 落差60mの高瀑だろ!」
娘:「しょせん、涸れ滝のワキ役!」

じっと睨み合う兄妹。

俺:「まあ、待て」

間に割って入るわたくし。

俺:「その話、落差至上主義耽美主義の激突だから、結局、どこまで行っても平行線だと思うぞ」
娘:「たんびしゅぎって?」
子:「それはなあ、ボクが、『落差こそ、滝の真実である』と考えるように…」
娘:「うん」
子:「おまえが、『美こそ、滝の真実だ』と考えてるってことだろ」
娘:「へえ…」

黙考する娘。

娘:「…お父さんは、どっちが、より真実だと思う?」

そしてまた、微妙な訊き方を…

俺:「…そうだな。どちらの考え方も、最後は、滝の『神秘』に収斂されると、オレは思うぞ」

子:「…」
娘:「…」
俺:「なんだ?」
子:「神秘って…」

子:「なんという、便利な言葉!」




人気ブログランキングへ
↑こちらをクリック!
関連記事
tb: 0 |  cm: 0
go page top

コメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://bybuddhist.blog.fc2.com/tb.php/159-fcef2073
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
go page top

プロフィール

インフォメーション

カレンダー

カテゴリ

今月の人気記事

リンク

RSSリンクの表示