人間に戻れる
2012/01/14 Sat. 00:02:00 edit
【アーカイブ「静岡県の滝」4】
俺:(うっ! ヤバい。膝の古傷が復活してきたかッ!!)
急にズキズキ痛み出す膝。
そして眼の前には小さな岩の塊。
俺:(あ、あ、アカン! これを避けなければ!!)
しかし、言うことを聞いてくれない脚。
意に反して、もつれてゆく。
俺:「どわわわわあああ!!!」
ドンガラガッシャーン…

【安倍の大滝(落差90m)・全景】 (娘撮影) (静岡県静岡市葵区梅ケ島)
昨年の晩秋のことです。
リベンジ「白糸の滝」がハズレに終わり、もう少しホネのある滝が観たいという子供たちからのリクエストにお応えすべく、「安倍の大滝」にやってまいりました。
梅ヶ島温泉の駐車場に我らがベンツをとめて、県道を10分あまり戻ると、赤い鉄柱の吊り橋が見えてきます。
ここから、いわゆる「安倍の大滝・ハイキング道」が始まるのですが…
娘:「どう見ても、登山道だよね?」
さらに、「安倍の大滝」に到るまで、全部で三つの吊り橋があるのですが、だんだん難易度が上がっていきます。が…
子:「お父さん、吊り橋、揺すっていい?」
俺:「ダメだ!」
子:「いまいち探検してる気分にならね~し」
俺:「揺するな!」
娘:「ちょろいよね」
俺:「だから揺するなって!」
子供たちには刺激が足りないらしい。
頼もしいんだか、怖いもの知らずなんだか。

【安倍の大滝・落口付近アップ】
娘:「凄いね~。ハクリョク!」
子:「凄い滝だけど……。うす暗いな」
滝前でぼやく次男君。
そりゃあ、まもなく15時ですし、谷もだいぶ陰ってきています。
あと1時間もすれば日没。
娘:「ねえねえ、あと滝はいくつ観れるの?」
俺:「今日は、これが最後だろ」
子&娘:「え~?」
俺:「まあ、観れても、近場の滝があとひとつってところかな…」
子&娘:「!」
いっせいに荷物をしまい出す子供たち。
俺:「なんだなんだ?」
娘:「お父さん、何してるの! 早く行くよ!」
俺:「はあ?」
子:「その近場の滝、行くに決まってんだろ!」
俺:「コラ! おまえら、走るな」
子&娘:「「急げ!!」」
ガンガンに駆け出す子供たち。
慌てて追いかけるわたくし。
ああ、ここにきて、またトレイルランニング!
というワケで________
わたくし、ハイキング道半ばで、盛大に転んでしまったのでした。

【安倍の大滝・滝壺付近アップ】 (娘撮影)
娘:「お父さん、だいじょうぶ?」
俺:「…何とか受け身を取れたから…」
背中のザックがクッションとなって、大けがせずに済みました。
念のためヘルメットをかぶっていたのも正解だったようです。
子:「お父さんも、人間だったんだね」
俺:「何だそれ」
娘:「だってお父さん、怪獣だったじゃん」
子:「そ。滝見怪獣」
俺:「はあ?」
娘:「ここでコケたから、これから、お父さんも人間に戻れるよ」
子:「ついに、人間への扉が開かれた」
あのな、
おまえら、父を何だと思ってたのよ?
子:「だから、怪獣」

「神」ではないところが悲しい…
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そして眼の前には小さな岩の塊。
俺:(あ、あ、アカン! これを避けなければ!!)
しかし、言うことを聞いてくれない脚。
意に反して、もつれてゆく。
俺:「どわわわわあああ!!!」
ドンガラガッシャーン…

【安倍の大滝(落差90m)・全景】 (娘撮影) (静岡県静岡市葵区梅ケ島)
昨年の晩秋のことです。
リベンジ「白糸の滝」がハズレに終わり、もう少しホネのある滝が観たいという子供たちからのリクエストにお応えすべく、「安倍の大滝」にやってまいりました。
梅ヶ島温泉の駐車場に我らがベンツをとめて、県道を10分あまり戻ると、赤い鉄柱の吊り橋が見えてきます。
ここから、いわゆる「安倍の大滝・ハイキング道」が始まるのですが…
娘:「どう見ても、登山道だよね?」
さらに、「安倍の大滝」に到るまで、全部で三つの吊り橋があるのですが、だんだん難易度が上がっていきます。が…
子:「お父さん、吊り橋、揺すっていい?」
俺:「ダメだ!」
子:「いまいち探検してる気分にならね~し」
俺:「揺するな!」
娘:「ちょろいよね」
俺:「だから揺するなって!」
子供たちには刺激が足りないらしい。
頼もしいんだか、怖いもの知らずなんだか。

【安倍の大滝・落口付近アップ】
娘:「凄いね~。ハクリョク!」
子:「凄い滝だけど……。うす暗いな」
滝前でぼやく次男君。
そりゃあ、まもなく15時ですし、谷もだいぶ陰ってきています。
あと1時間もすれば日没。
娘:「ねえねえ、あと滝はいくつ観れるの?」
俺:「今日は、これが最後だろ」
子&娘:「え~?」
俺:「まあ、観れても、近場の滝があとひとつってところかな…」
子&娘:「!」
いっせいに荷物をしまい出す子供たち。
俺:「なんだなんだ?」
娘:「お父さん、何してるの! 早く行くよ!」
俺:「はあ?」
子:「その近場の滝、行くに決まってんだろ!」
俺:「コラ! おまえら、走るな」
子&娘:「「急げ!!」」
ガンガンに駆け出す子供たち。
慌てて追いかけるわたくし。
ああ、ここにきて、またトレイルランニング!
というワケで________
わたくし、ハイキング道半ばで、盛大に転んでしまったのでした。

【安倍の大滝・滝壺付近アップ】 (娘撮影)
娘:「お父さん、だいじょうぶ?」
俺:「…何とか受け身を取れたから…」
背中のザックがクッションとなって、大けがせずに済みました。
念のためヘルメットをかぶっていたのも正解だったようです。
子:「お父さんも、人間だったんだね」
俺:「何だそれ」
娘:「だってお父さん、怪獣だったじゃん」
子:「そ。滝見怪獣」
俺:「はあ?」
娘:「ここでコケたから、これから、お父さんも人間に戻れるよ」
子:「ついに、人間への扉が開かれた」
あのな、
おまえら、父を何だと思ってたのよ?
子:「だから、怪獣」

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