見よ!
2017/09/30 Sat. 00:05:00 edit
不動七重滝までの道中、
二つほど、道路沿いで車からも見える、支流に掛かる顕著な滝があります。

【大鷲谷の滝(落差12m)・遠望】(奈良県吉野郡下北山村前鬼 『大鷲谷』)
俺:「この滝な、直瀑で美しい滝姿をしてるんだが…」
娘:「うん」
俺:「谷が険しくて、結局、橋から樹木越しに眺めるしかなかったんだ」
娘:「う~ん」
橋の袂から踏み跡が伸びていましたが、すぐに傾斜が急になり、
どう考えてもロープを使わなければ、滝下へ到着するのは難しいと思われます。
子:「ロープ、持って行かなかったんか?」
一応、50mロープを持参してはいました。
俺:「実は、大鷲谷の滝の下流に、小鷲谷の滝ってのがあってだな…」
子:「おう」
俺:「こっちの方が、落差があったんだ」
当日のスケジュール上、
両方の滝を、滝壺までアタックする時間はありませんでした。
俺:「さすれば結論は一つ」
妻:「あ~」
兄:「皆まで言わなくていいし」
子:「そりゃま、高い方に行くよね」
娘:「そゆことね」

【小鷲谷の滝(落差25m)・全景】(奈良県吉野郡下北山村前鬼 『小鷲谷』)
こちらの小鷲谷の滝も、同じ様に橋の袂から踏み跡が続いていて、
私でもロープ無しでアプローチできます。
兄:「水量ねーじゃん」
俺:「ちょっと晴天が続いてたからな」
しかし!
ここからが、前鬼川水系に掛かる滝の違うところ!
娘:「それはなに?」
俺:「普通なら、こんだけ水量が少なくなると、水質が落ちるだろ」
子:「ああ。そう言えば、愛知県民の森にそんな滝があったねえ」
妻:「渇水で、水の滴る崖と化してた?」
俺:「そうや」
兄:「ボウフラが湧いてたんだっけ」
俺:「それは違う」
そう!
この、渇水期とは思えない透き通った滝壺の水を!
俺:「見よ!」

【小鷲谷の滝・滝壺】
娘:「ホントだ!」
兄:「いや、いくらなんでも、コレ、水量無さ過ぎじゃね?」
子:「それでも澄んでるところが凄いわ!」
映像でも滝壺が澄んでいる様子が分かりますが、
実際は、もっともっと澄みきっていて、驚愕に値するレベル。
妻:「流石の滝王国。凄みが違う」

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二つほど、道路沿いで車からも見える、支流に掛かる顕著な滝があります。

【大鷲谷の滝(落差12m)・遠望】(奈良県吉野郡下北山村前鬼 『大鷲谷』)
俺:「この滝な、直瀑で美しい滝姿をしてるんだが…」
娘:「うん」
俺:「谷が険しくて、結局、橋から樹木越しに眺めるしかなかったんだ」
娘:「う~ん」
橋の袂から踏み跡が伸びていましたが、すぐに傾斜が急になり、
どう考えてもロープを使わなければ、滝下へ到着するのは難しいと思われます。
子:「ロープ、持って行かなかったんか?」
一応、50mロープを持参してはいました。
俺:「実は、大鷲谷の滝の下流に、小鷲谷の滝ってのがあってだな…」
子:「おう」
俺:「こっちの方が、落差があったんだ」
当日のスケジュール上、
両方の滝を、滝壺までアタックする時間はありませんでした。
俺:「さすれば結論は一つ」
妻:「あ~」
兄:「皆まで言わなくていいし」
子:「そりゃま、高い方に行くよね」
娘:「そゆことね」

【小鷲谷の滝(落差25m)・全景】(奈良県吉野郡下北山村前鬼 『小鷲谷』)
こちらの小鷲谷の滝も、同じ様に橋の袂から踏み跡が続いていて、
私でもロープ無しでアプローチできます。
兄:「水量ねーじゃん」
俺:「ちょっと晴天が続いてたからな」
しかし!
ここからが、前鬼川水系に掛かる滝の違うところ!
娘:「それはなに?」
俺:「普通なら、こんだけ水量が少なくなると、水質が落ちるだろ」
子:「ああ。そう言えば、愛知県民の森にそんな滝があったねえ」
妻:「渇水で、水の滴る崖と化してた?」
俺:「そうや」
兄:「ボウフラが湧いてたんだっけ」
俺:「それは違う」
そう!
この、渇水期とは思えない透き通った滝壺の水を!
俺:「見よ!」

【小鷲谷の滝・滝壺】
娘:「ホントだ!」
兄:「いや、いくらなんでも、コレ、水量無さ過ぎじゃね?」
子:「それでも澄んでるところが凄いわ!」
映像でも滝壺が澄んでいる様子が分かりますが、
実際は、もっともっと澄みきっていて、驚愕に値するレベル。
妻:「流石の滝王国。凄みが違う」

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魅力だらけ!
2017/09/23 Sat. 00:04:00 edit
ブォー、バタン!(車が停まって、ドアを開閉する音)
客男:「ウォー、スゲーな!」
客女:「いいじゃないの!」
俺:(…ゆっくり動画も撮影できやしねえ)
平日の午前中にもかかわらず、次々とやってくる訪瀑客たち。
ブォー、バタン!
客爺:「おお、これは!」
客婆:「やっぱり凄いわねえ!」
俺:(あああああ!)

【不動七重滝(落差100m)遠望】(奈良県下北山村上池原 『前鬼川』)
奈良県の大峰山系最大の名瀑とされる不動七重滝。
人気の滝と聞いていたので、できるだけ朝早く着くように狙って行ったのです。
俺:「しかし! 地元民は、もっと上を行っていた!」
中には、遊歩道の入り口から「既に、滝を堪能してきました」みたいな、
沢装備の戻り遡行者まで!
子:「まるで華厳の滝みたいな人気ぶりだねえ」
娘:「つまり、全国規模の名瀑って?」
俺:「いやいや。むしろコアで熱烈なファンが、近隣からいっぱい来てたわ」
華厳の滝ほどの全国知名度は無いけれど、
地元の関西圏では超人気って感じでしょうか。
妻:「何がそんなに人を惹き付けるんだと思う?」
つまり、不動七重滝の魅力とは?ってコトですな!

【不動七重滝・上部アップ】
子:「総落差100mの巨大瀑布であること!」
妻&俺:「うんうん」
娘:「透明なエメラルドグリーンの滝壺!」
妻:「そうね」
いわゆる前鬼ブルーってヤツですな!
子:「あと、滝を取り囲む、そそりたつ岸壁とか」
俺:「せやなあ」
地図によれば、滝の左手側(右岸側)に見える岩峰は、標高632m。
対して、映像で見えるている一番上の滝の落口は、標高454m。
その差は、なんと178m!
俺:「200m近い垂直な岩壁とか、やっぱり迫力あるわ」
娘:「日本の景色じゃないみたい!」
妻:「それ、凄く言えてる!」
そう!
本当に、スケールが色々と日本離れしているのです。

【不動七重滝・下部アップ】
子:「奈良県ってさ、新潟県と並んで巨大瀑布が多いんだ」
娘:「そうなんだ」
妻:「双門の滝といい、険しい谷が多そう」
確かに、いつもの写真集を見ても、
奈良県の頁だけは、なんか妙に迫力があります。
娘:「雨が多いから、浸食が激しいんじゃない?」
俺:「それもあるだろうな」
子:「う~む。そうやって考えると不動七重滝って魅力だらけなんじゃね?」

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客女:「いいじゃないの!」
俺:(…ゆっくり動画も撮影できやしねえ)
平日の午前中にもかかわらず、次々とやってくる訪瀑客たち。
ブォー、バタン!
客爺:「おお、これは!」
客婆:「やっぱり凄いわねえ!」
俺:(あああああ!)

【不動七重滝(落差100m)遠望】(奈良県下北山村上池原 『前鬼川』)
奈良県の大峰山系最大の名瀑とされる不動七重滝。
人気の滝と聞いていたので、できるだけ朝早く着くように狙って行ったのです。
俺:「しかし! 地元民は、もっと上を行っていた!」
中には、遊歩道の入り口から「既に、滝を堪能してきました」みたいな、
沢装備の戻り遡行者まで!
子:「まるで華厳の滝みたいな人気ぶりだねえ」
娘:「つまり、全国規模の名瀑って?」
俺:「いやいや。むしろコアで熱烈なファンが、近隣からいっぱい来てたわ」
華厳の滝ほどの全国知名度は無いけれど、
地元の関西圏では超人気って感じでしょうか。
妻:「何がそんなに人を惹き付けるんだと思う?」
つまり、不動七重滝の魅力とは?ってコトですな!

【不動七重滝・上部アップ】
子:「総落差100mの巨大瀑布であること!」
妻&俺:「うんうん」
娘:「透明なエメラルドグリーンの滝壺!」
妻:「そうね」
いわゆる前鬼ブルーってヤツですな!
子:「あと、滝を取り囲む、そそりたつ岸壁とか」
俺:「せやなあ」
地図によれば、滝の左手側(右岸側)に見える岩峰は、標高632m。
対して、映像で見えるている一番上の滝の落口は、標高454m。
その差は、なんと178m!
俺:「200m近い垂直な岩壁とか、やっぱり迫力あるわ」
娘:「日本の景色じゃないみたい!」
妻:「それ、凄く言えてる!」
そう!
本当に、スケールが色々と日本離れしているのです。

【不動七重滝・下部アップ】
子:「奈良県ってさ、新潟県と並んで巨大瀑布が多いんだ」
娘:「そうなんだ」
妻:「双門の滝といい、険しい谷が多そう」
確かに、いつもの写真集を見ても、
奈良県の頁だけは、なんか妙に迫力があります。
娘:「雨が多いから、浸食が激しいんじゃない?」
俺:「それもあるだろうな」
子:「う~む。そうやって考えると不動七重滝って魅力だらけなんじゃね?」

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ナベの耳
2017/09/16 Sat. 00:03:00 edit
双門大滝から河原小屋跡までの道程は、中々しんどいものがありました。
俺:「寧ろ、垂直ハシゴ連続の方が、なんぼか安心かも知れない」
ただ、途中で眼下に、何度も滝らしきものが見えたりして、
景色としては飽きることがありません。

【双門・三鈷滝(落差15m)・遠望】(奈良県天川村大字北角 『弥山川』)
河原小屋跡の手前まで来ると、
対岸にお目当ての赤テープが吊るされた木を探します。
俺:「おお、あったあった。これやな」
ここが、ショートカットのためのバリエーション・ルートの入り口になります。
試しに少し登ってみると、極上のテン場がありました。
俺:「おお、結構安全そうな場所やんけ」
古く割れた酒瓶とかがあったので、
昔から使われている、知る人ぞ知る“穴場の”テン場なのかも知れません。
俺:「万一の時は、ここでビバークできるのか。使わんけど」

【河原小屋跡下流左岸の赤テープ(下流から)】
当初、計画の段階では、弥山川左岸に合流する谷型地形を少し遡って、1543mの鞍部に抜ける予定でした。
ところが実際に来てみると、この谷型地形が想像していたよりも険しく感じられ、ヤル気がかなり萎えてしまいました。
俺:「これは、身の危険を感じさせる嫌な登りや」
そこで、以前に登られていたとされる旧登山道と同様のコースを辿ることに変更。
傾斜こそ急ですが、普通に登ってゆける斜面でした。
その斜面を登ること約20分。下草だけのテラスみたいな場所に辿り着きます。
俺:「この辺りから、トラバースが始まる筈なんだが…」
少し休憩を取って水分を補給すると、
ちょっと上がった所に、昔の登山道の名残と思われるロープの残骸を発見。
そうして途切れ途切れのロープを目印に、トラバースを続けること10分ほど。
俺:「おお。なんかアッという間じゃんか」
遂に、ナベの耳に辿り着くことができたのです。

【実際のルート(実線)と、計画ルート(破線)】
俺:「そういうワケで、河原小屋跡からナベの耳に抜けるルートが、予想を遥かに超えた安定ルートだったのだ!」
娘:「ナベの耳?」
兄:「鍋の取っ手みたいな地形があるんじゃね?」
妻:「あるの?」
子:「地図上では、判読不能だねえ」
いや、だから、ナベの耳なんかどうでもよくて、
わたくしの選択がドンピシャだったことを自慢したいんだが…
妻:「こんな感じのゆったり尾根なら、私でも歩けそうね」
子:「うん。実際に、美しい森林浴コースとして紹介されているよ」
娘:「この尾根ルートからなら、あたしでも双門の滝に行けそう?」
兄:「無理なんじゃね?」
子:「あの親父が疲弊したって言ってるし、厳しいと思うよ」
妻:「そうね。ナベの耳までで我慢しておきなさい」
娘:「だよね~」
だから、わたくしのドンピシャな判断力を……
兄:「それにしても、なんでナベの耳とか言うワケ?」

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俺:「寧ろ、垂直ハシゴ連続の方が、なんぼか安心かも知れない」
ただ、途中で眼下に、何度も滝らしきものが見えたりして、
景色としては飽きることがありません。

【双門・三鈷滝(落差15m)・遠望】(奈良県天川村大字北角 『弥山川』)
河原小屋跡の手前まで来ると、
対岸にお目当ての赤テープが吊るされた木を探します。
俺:「おお、あったあった。これやな」
ここが、ショートカットのためのバリエーション・ルートの入り口になります。
試しに少し登ってみると、極上のテン場がありました。
俺:「おお、結構安全そうな場所やんけ」
古く割れた酒瓶とかがあったので、
昔から使われている、知る人ぞ知る“穴場の”テン場なのかも知れません。
俺:「万一の時は、ここでビバークできるのか。使わんけど」

【河原小屋跡下流左岸の赤テープ(下流から)】
当初、計画の段階では、弥山川左岸に合流する谷型地形を少し遡って、1543mの鞍部に抜ける予定でした。
ところが実際に来てみると、この谷型地形が想像していたよりも険しく感じられ、ヤル気がかなり萎えてしまいました。
俺:「これは、身の危険を感じさせる嫌な登りや」
そこで、以前に登られていたとされる旧登山道と同様のコースを辿ることに変更。
傾斜こそ急ですが、普通に登ってゆける斜面でした。
その斜面を登ること約20分。下草だけのテラスみたいな場所に辿り着きます。
俺:「この辺りから、トラバースが始まる筈なんだが…」
少し休憩を取って水分を補給すると、
ちょっと上がった所に、昔の登山道の名残と思われるロープの残骸を発見。
そうして途切れ途切れのロープを目印に、トラバースを続けること10分ほど。
俺:「おお。なんかアッという間じゃんか」
遂に、ナベの耳に辿り着くことができたのです。

【実際のルート(実線)と、計画ルート(破線)】
俺:「そういうワケで、河原小屋跡からナベの耳に抜けるルートが、予想を遥かに超えた安定ルートだったのだ!」
娘:「ナベの耳?」
兄:「鍋の取っ手みたいな地形があるんじゃね?」
妻:「あるの?」
子:「地図上では、判読不能だねえ」
いや、だから、ナベの耳なんかどうでもよくて、
わたくしの選択がドンピシャだったことを自慢したいんだが…
妻:「こんな感じのゆったり尾根なら、私でも歩けそうね」
子:「うん。実際に、美しい森林浴コースとして紹介されているよ」
娘:「この尾根ルートからなら、あたしでも双門の滝に行けそう?」
兄:「無理なんじゃね?」
子:「あの親父が疲弊したって言ってるし、厳しいと思うよ」
妻:「そうね。ナベの耳までで我慢しておきなさい」
娘:「だよね~」
だから、わたくしのドンピシャな判断力を……
兄:「それにしても、なんでナベの耳とか言うワケ?」

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最難関へ
2017/09/09 Sat. 23:00:00 edit
弥山川コースは登りだけの一歩通行。
引き返すのは禁止されています。
俺:「コースの難易度が高過ぎて、危険だからな」
そうかと言って、脚力の衰えを感じている今のわたくしには、
日帰りで、狼平まで上がって、そこから下山用の尾根ルートを下るとか、
とてもムリだと思われます。
俺:「そこで、ショートカットすることにした」
つまり、土石流で流されてしまった河原小屋跡付近から、登山道の対岸に渡り、下りの尾根ルートに合流するバリエーション・コースを行くことにしました。

【双門大滝(落差70m)・概観】(奈良県天川村大字北角 『弥山川』)
子:「やっぱスゲえ」
妻:「左岸の側壁が、恐ろしいくらい垂直ね」
娘:「どうやったらこんな崖ができるワケ?」
俺:「知らんがな」
兄:「なんで、こんなところに登山コース設ける気になったし」
子:「世にも稀な名瀑があるからだろ」
兄:「……」
妻:「誰か、凄く情熱的な人が居たんでしょ」
一の滝・二の滝から双門大滝までは、垂直に水平に斜めに、ただひたすらにハシゴが続きます。
俺:「それだけじゃないぞ。すんげえ痩せ尾根とか…」
みんな:「「うんうん」」
俺:「鎖しかない垂直な岩場とかあるんだ」
娘:「うわ~」
見下ろせば、確実に「滑落=死」な高さ。
子:「さすがは百選の滝・最難関だねえ」
娘:「ねね、岩場、怖かった?」
俺:「むう。どうだろう」
ただ、鎖などの補助具が、よく考えられた場所にあるので、
「岩場の基本・三点支持」が出来ていれば、何も恐れる必要はありません。
俺:「むしろ、木の根で覆われた痩せ尾根の方が怖かったな」
兄:「わかる。木の根って、滑るからな」

【双門大滝・落口アップ】
そういう難コースにもかかわらず、
当日は、何組もの登山者と出会いました。
俺:「最初の若者パーティーは、途中で川に降りて、水着になってウォーター・スポーツしてた」
兄:「ほう」
娘:「えーっと、なにそれ」
難コースな上に、
大概の方は、狼平まで上がるか、
“下り禁止にもかかわらず”、双門大滝で引き返すからでしょう。
俺:「まさか、あんな隠れスポットへ水泳&BBQに来るとか、相当の策略家だ」
子:「静かな大自然を独占…… いいなそれ」
俺:「ああ。透明なエメラルド色の川を独り占め」
妻:「凄い贅沢ね」
兄:「新しいアウトドア・スタイルなのか、それとも変人か」
娘:「ちょっとウラヤマシイ」
子:「…変人が?」
娘:「ちがう!」
あと、わたくしを追い越して、狼平まで登るパーティーが一組。
その他の三組は、双門大滝で引き返して行きました。

【双門大滝・下部アップ】
双門大滝の観瀑テラスで英気を養うこと、約1時間。
そのあと、ショートカット・ルートを目指して、河原小屋跡へ向かいます。
俺:「でな、河原小屋跡までが、これまた結構な難ルートなんだ」
流石に、垂直や水平なハシゴこそ無くなりましたが、
引き続き、緊張を強いられるような道が続きます。
俺:「精神的には、双門大滝までの行きルートと同じくらい疲弊した」
妻:「だから、双門大滝で引き返す人がいるんだ」
俺:「そうだと思う」
子:「なるほどねえ」
ただ、わたくしとしては、滑落リスクを極力減らしたいので、
粛々と河原小屋跡へ向かいます。
俺:「結局、それで大正解だったんだな、これが」
子:「ほう」
兄:「ほう」
娘:「ねね、そこんとこ詳しく!」

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引き返すのは禁止されています。
俺:「コースの難易度が高過ぎて、危険だからな」
そうかと言って、脚力の衰えを感じている今のわたくしには、
日帰りで、狼平まで上がって、そこから下山用の尾根ルートを下るとか、
とてもムリだと思われます。
俺:「そこで、ショートカットすることにした」
つまり、土石流で流されてしまった河原小屋跡付近から、登山道の対岸に渡り、下りの尾根ルートに合流するバリエーション・コースを行くことにしました。

【双門大滝(落差70m)・概観】(奈良県天川村大字北角 『弥山川』)
子:「やっぱスゲえ」
妻:「左岸の側壁が、恐ろしいくらい垂直ね」
娘:「どうやったらこんな崖ができるワケ?」
俺:「知らんがな」
兄:「なんで、こんなところに登山コース設ける気になったし」
子:「世にも稀な名瀑があるからだろ」
兄:「……」
妻:「誰か、凄く情熱的な人が居たんでしょ」
一の滝・二の滝から双門大滝までは、垂直に水平に斜めに、ただひたすらにハシゴが続きます。
俺:「それだけじゃないぞ。すんげえ痩せ尾根とか…」
みんな:「「うんうん」」
俺:「鎖しかない垂直な岩場とかあるんだ」
娘:「うわ~」
見下ろせば、確実に「滑落=死」な高さ。
子:「さすがは百選の滝・最難関だねえ」
娘:「ねね、岩場、怖かった?」
俺:「むう。どうだろう」
ただ、鎖などの補助具が、よく考えられた場所にあるので、
「岩場の基本・三点支持」が出来ていれば、何も恐れる必要はありません。
俺:「むしろ、木の根で覆われた痩せ尾根の方が怖かったな」
兄:「わかる。木の根って、滑るからな」

【双門大滝・落口アップ】
そういう難コースにもかかわらず、
当日は、何組もの登山者と出会いました。
俺:「最初の若者パーティーは、途中で川に降りて、水着になってウォーター・スポーツしてた」
兄:「ほう」
娘:「えーっと、なにそれ」
難コースな上に、
大概の方は、狼平まで上がるか、
“下り禁止にもかかわらず”、双門大滝で引き返すからでしょう。
俺:「まさか、あんな隠れスポットへ水泳&BBQに来るとか、相当の策略家だ」
子:「静かな大自然を独占…… いいなそれ」
俺:「ああ。透明なエメラルド色の川を独り占め」
妻:「凄い贅沢ね」
兄:「新しいアウトドア・スタイルなのか、それとも変人か」
娘:「ちょっとウラヤマシイ」
子:「…変人が?」
娘:「ちがう!」
あと、わたくしを追い越して、狼平まで登るパーティーが一組。
その他の三組は、双門大滝で引き返して行きました。

【双門大滝・下部アップ】
双門大滝の観瀑テラスで英気を養うこと、約1時間。
そのあと、ショートカット・ルートを目指して、河原小屋跡へ向かいます。
俺:「でな、河原小屋跡までが、これまた結構な難ルートなんだ」
流石に、垂直や水平なハシゴこそ無くなりましたが、
引き続き、緊張を強いられるような道が続きます。
俺:「精神的には、双門大滝までの行きルートと同じくらい疲弊した」
妻:「だから、双門大滝で引き返す人がいるんだ」
俺:「そうだと思う」
子:「なるほどねえ」
ただ、わたくしとしては、滑落リスクを極力減らしたいので、
粛々と河原小屋跡へ向かいます。
俺:「結局、それで大正解だったんだな、これが」
子:「ほう」
兄:「ほう」
娘:「ねね、そこんとこ詳しく!」

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はああ?
2017/09/02 Sat. 00:01:00 edit
事前調査では、「一の滝」「二の滝」までの道程も、相当厳しいだろうと予想していました。
しかし、実際にわたくしが登った感想は、
あと、フェルト底の沢靴が絶大なる効果を発揮しました。

【双門・一の滝&二の滝・概観】(奈良県天川村大字北角 『弥山川』)
子:「まるで、写真集のような写真が撮れたな」
娘:「なんか威圧的じゃない?」
妻:「そう? 凄くキレイじゃない」
兄:「上部の明るい箇所は、ひょっとして朝陽か?」
俺:「そうや」
娘:「陽が昇り切るまで待てば、もっと美しい映像が撮れたってこと?」
俺:「いや、それはダメだろう。微妙な陰影が、全部白く飛んでしまうからな」
兄:「しかしこれ、圧倒的じゃね?」
子:「本命・双門大滝が無ければ、これが百選滝だったろ」
俺:「ウム。誠に」
やはり、この二滝だけでも、百選滝の風格のようなものが充分に感じられます。

【双門・一の滝(落差30m)・概観】
当日は、登り始めこそヘッピリ腰でしたが、
フェルト底の沢靴の実力を実感する程に、登りに安定感が出てきたと思われます。
俺:「濡れた岩場もしっかりグリップしてくれて、沢靴で本当によかったわ」
手近な木に荷物をビレイすると、
カメラと三脚を持って、岩場の上をスタコラ移動。
僅か三十分程でしたが、双門の二滝を、心行くまで堪能しました。

【双門・二の滝(落差20m)・概観】
俺:「そうしてここから、かの有名な地獄の梯子が始まるのさ」
娘:「あの、ハシゴが延々と続くヤツだね」
兄:「全部で幾つあったんだっけ?」
俺:「数えてね~や」
後でネットで調べたら、「83箇所」という数字が上がっていました。
子:「で、三の滝は?」
俺:「スマン。パスした」
子:「は?」
俺:「時間が無くてな」
子:「はああ?」

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しかし、実際にわたくしが登った感想は、
というのが、率直なところです。「岩場の基本『三点支持』ができていれば、心配することは何もない」
あと、フェルト底の沢靴が絶大なる効果を発揮しました。

【双門・一の滝&二の滝・概観】(奈良県天川村大字北角 『弥山川』)
子:「まるで、写真集のような写真が撮れたな」
娘:「なんか威圧的じゃない?」
妻:「そう? 凄くキレイじゃない」
兄:「上部の明るい箇所は、ひょっとして朝陽か?」
俺:「そうや」
娘:「陽が昇り切るまで待てば、もっと美しい映像が撮れたってこと?」
俺:「いや、それはダメだろう。微妙な陰影が、全部白く飛んでしまうからな」
兄:「しかしこれ、圧倒的じゃね?」
子:「本命・双門大滝が無ければ、これが百選滝だったろ」
俺:「ウム。誠に」
やはり、この二滝だけでも、百選滝の風格のようなものが充分に感じられます。

【双門・一の滝(落差30m)・概観】
当日は、登り始めこそヘッピリ腰でしたが、
フェルト底の沢靴の実力を実感する程に、登りに安定感が出てきたと思われます。
俺:「濡れた岩場もしっかりグリップしてくれて、沢靴で本当によかったわ」
手近な木に荷物をビレイすると、
カメラと三脚を持って、岩場の上をスタコラ移動。
僅か三十分程でしたが、双門の二滝を、心行くまで堪能しました。

【双門・二の滝(落差20m)・概観】
俺:「そうしてここから、かの有名な地獄の梯子が始まるのさ」
娘:「あの、ハシゴが延々と続くヤツだね」
兄:「全部で幾つあったんだっけ?」
俺:「数えてね~や」
後でネットで調べたら、「83箇所」という数字が上がっていました。
子:「で、三の滝は?」
俺:「スマン。パスした」
子:「は?」
俺:「時間が無くてな」
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