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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

参られよ

俺:「せっかくここまで来たのになあ。どうしよ」

朝一番で滝に乗り込もうと、
遊歩道の入り口に着いたら……

俺:「このテープがよ」

大雨による土砂崩れがあったようで、
「KEEP OUT」の黄色いテープが道を塞いでいました。

行:「おはよう」
俺:「っ! お、おはようございます…?」

そこへやってこられた、白装束に身を包んだ
滝行者と思われる年配の一人の男性の方。

行:「よっこらしょっと」
俺:(へ?)

わたくしの目の前で、易々と黄色のテープを掻い潜られてゆく。

行:「参られよ」
俺:「……は、はい」

白糸の滝@呉_その1
白糸の滝(落差38m)・全景】(広島県呉市広町)

俺:「こうしてオレは、白糸の滝観瀑の関所を乗り越えたのだ」
娘:「ふうん、滝行者様々だ」
兄:「実際にいるんだな」
子:「信仰の滝だと、時々見かけるぜ?」

確かに、米子大瀑布とか、
滝行者さんの多い滝って、幾つか思い浮かびますな。

俺:「あとは、駐車場所で随分と迷ったことかなあ」

白糸の滝に行くためには、
黒瀬川にかかるつり橋を渡らなければならないのですが、
橋の手前に、車を置けるような明確な駐車場がないのです。

娘:「じゃあ、車はどうしたの?」

結局、土手道下の、ご近所迷惑にならないだろうと思われる空きスペースに
車をとめさせて頂きました。

俺:「地元では有名な滝のハズなのに、そういうインフラが無いんだよ」
妻:「行者さんからして、地元の方が歩いて通うような滝なのかしら」
俺:「おう、きっとそんな感じなんだろう」

白糸の滝@呉_その2
【白糸の滝・落口】

その、わたくしを誘って下さった滝行者さんですが、
歩くのが速い速い。
遊歩道の上の倒木を、ひょいひょいと跨いで行かれます。

そして暫く行くと、滝の手前の古木に生えていた粘菌を
じっと見つめ出されました。

そしてわたくしが追いつくと…

行:「それでは、上の滝に参る」

本瀑上流に、落差7mの滝があるそうで、
そちらに向かって去っていかれたのです。

俺:「俺のために、譲ってくれたのかしら……」

白糸の滝@呉_その3
【白糸の滝・滝壺付近】

俺:「滝そのものは、見ての通り、超がつく美瀑だ」
子:「納得だね」
娘:「キレイな直瀑だしね」
俺:「しかし、滝行者さんのインパクトが凄かった」
兄:「まあ、わかる」
妻:「古風な喋り方がね」

子&娘&兄:「「「それ!」」」

娘:「だって、参られよ!」




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ダブル・ミーニング

ナビによれば、すぐ側まで来ているハズなのです。

俺:「しかし、う~む。滝への入り口がわからん」

仕方が無いので、近くのお寺の駐車スペースに車を停めさせて頂くと、
丁度YMCAコンフォレスト湯来から出てこられた
管理人風のおじさんに聞いてみました。

管:「ああ、遊歩道の入り口なら、あの空き地の奥にあります」
俺:「そうでしたか。助かりました」
管:「実は昨日、遊歩道の整備をし終えたばかりなので、超ラッキーですよ」
俺:「おおお、それはありがたいです」

なんでも、YMCAの皆さんが
ボランティアで滝見道の整備をして下さっているそうです。

管:「ところで、車で来られました?」
俺:「ええ、まあ」
管:「今、車はどちらに?」
俺:「あちらのお寺にちょこっと…」
管:「ああ、それはいけませんな。当YMCAの駐車場をお使い下さい」
俺:「…いいんですか?」
管:「もちろんです」

どうやら、観光客と近隣住民とのトラブルを避けたい意向があるようです。

管:「帰りにジュースでも買って下さると、とても嬉しかったりします」
俺:「…それはぜひ」
管:「マムシには気を付けて下さいね」

とっても親切なお方でした。

多羅多羅の滝_その1
多羅多羅の滝(落差58m)・概観】(広島県広島市佐伯区湯来町大字和田)

多羅多羅の滝は、全部で三段の段瀑です。
ただ、遊歩道で近づけるのは下の二段だけ。
最上段は遠望するしか手がないらしい。

俺:「こりゃ、中段部が主瀑布だろうよ」

しかも、下から見上げると、中段部がでかい。
下段部と比べて、かなりの規模の差があります。

俺:「中段部に迫って初めて、多羅多羅の滝を観たことになるんだな」

ただ、この中段部に近づくためには、鎖場を越えなければなりません。

俺:「うわ、ツルツルやし…」

そう。
岩が濡れ濡れで、気を付けないとスリップ転落しそう。
今年初めての鎖場に、ちょっと緊張するわたくし。

俺:「でも!行くぜ!!」

多羅多羅の滝_その2
【多羅多羅の滝・中段部アップ】

娘:「ふああ、いい滝だ」
子:「良瀑だぜ」

写真で見ても、動画で見ても、
やっぱり圧巻な中段部。

妻:「これ、名前と違って、随分と濠瀑じゃないの」
娘:「え?名前って?」

この滝、普段は水量が乏しいらしく、
赤い岩肌を、水がたらたらと滴れていくので、この名がついたのだとか。

娘:「なるほど、そゆこと」
兄:「大雨様々だな」
子:「な~んだ。じゃ、多羅は当て字なのか」
娘:「え?当て字?」
子:「僕、お坊さんがいっぱいって意味かと思ってたから」

多・・・いっぱい
羅・・・羅漢=お坊さん


ほほう。
有り得る推理ですな。

多羅多羅の滝_その3
【多羅多羅の滝・下段部落口】

俺:「確かに、昔は修行場でもあったらしい」
娘:「てことは…」
妻:「急に説得力が出てきたわね」
兄:「これはきっとあれじゃね?」
娘:「なに?」

兄:「ダブル・ミーニング!」




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帰りにジュースを買いました…
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滝の神秘

俺:「美しい……」

常清滝を観瀑した帰り道。
滝遊歩道の左手側小沢に、ちょっとした小滝を発見しました。

無名滝@常清滝_その1
無名滝(目測落差4m)・全景】(広島県三次市作木町下作木)

俺:「普段は、ほとんど水流が無いと思うんだ」
娘:「うん」
俺:「当日も、大した水量ではなかったし」
娘:「うん」
俺:「でも、この水のキラメキに一発ノックアウトされた」
娘:「うん、わかる~」
兄:「たしかにキレイだな」

それでもカメラが高性能なので、
写真だと、実際の見た目より、だいぶ明るく写っているのです。

俺:「なので、実物は、この画像の二割り増しくらい神秘的だったぞ」
子:「へえ、無名の小滝なのにねえ」
妻:「時間帯が良かったのかしら」
俺:「それもある」
子:「大雨直後ってのもポイントかな」
俺:「それもあるな」

少なくとも、他の日時で訪瀑してたら、
間違いなくこの小滝は見逃していたことでしょう。

子:「これもまた一期一会」
俺:「フム」
娘:「むしろ滝の神秘でしょ」




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当たり!

大雨が降った、とある翌日のこと。

俺:「よし。急遽、行き先を変更しよう!」

そう。
水量の増減が激しい滝は、
大雨後こそ最大の観瀑チャンス。

俺:「ふふふ、行けー!」

常清滝_その1
常清滝(落差126m)・概観】(広島県三次市作木町下作木)

兄:「おおお」
娘:「やっぱ迫力ある!」
子:「集水域の狭い滝なのにねえ」

家に帰ると、早速、映像のお披露目会をしました。
西日を浴びて光り輝く常清滝の映像に、
家族の反応は超良好です。

妻:「緑豊かな感じ」
娘:「ねね、一番上の滝って、だいぶ奥の方から落ちてきてる?」
兄:「だろうな」
子:「さらに、二段目が幅広のカーテン状だから、余計にそう見えるし」
妻:「さすが百選
子:「ここでちょっと聞いて欲しい」

不意に、テレビ画像を指差す次男君。

子:「この滝、三つに分かれてるけど、実は、それぞれに名前があるんだよ」

【常清滝】(総落差126m)

上段:荒波の滝(落差36m)
中段:白糸の滝(落差69m)
下段:玉水の滝(落差21m)


兄:「ほう。やっぱり白糸が一番見応えあるか」
子:「落差に比例するからね」

常清滝_その2
【常清滝・白糸の滝アップ】

俺:「どうや。大雨後を狙って行っただけのことはあっただろ」

少なくとも、手持ちの資料では、
これより水量の多い映像は見つかりませんでしたから。

妻:「そうね」
娘:「ねね、これ、白糸の滝の裏側にが生えてるじゃんね?」
兄:「明らかに、普段は水が落ちてませんわ」
子:「まさに最大水量

常清滝_その3
【常清滝・荒波の滝・落口アップ】

当日は、滝下だと水飛沫でレンズがすぐに曇ってしまうため、
向かいの高台にある観瀑所から撮影しました。

俺:「でないと、飛沫を避けられないのよ」
兄:「そうだろうな」
子:「想像以上の豪瀑ぶり」
妻:「いい時に行ったわね」
娘:「当たり!」




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マイナー

俺:「思ってた程には、インパクトが無いなあ」

小西大滝_その2
小西川大滝(落差130m)・上部】(長野県飯田市上飯田 『小西川』

南信州で最も落差のある滝の一つ、「小西川大滝」
水量の増減が激しい滝らしく、
季節によっては、ほぼ涸滝と化すようなのです。

俺:「だから、わざわざ大雨時を狙って来たんだがなあ……」

実は、豪雨でそれなりの水量はありました。
しかし、滝の規模がでか過ぎて、
今一つ、インパクトに欠けてしまう……。

俺:「ま、せっかく来たんだし、映像だけでもしっかり撮ってゆくか」

小西大滝_その1
【小西川大滝・主瀑布概観】

子:「久々の巨瀑なんだけど」
娘:「木が邪魔で、全景がよくわからないじゃん」
兄:「水流細っ!雪解けに行くべきだったんじゃね?」
妻:「でも、だいたいの滝姿は想像つくでしょう」
俺:「あー、いや、うん」

実は、小西川大滝は、三方向から滝が合流する複合瀑布だったのです。

子&妻:「「は?」」

【小西川大滝の構成要素】

(一) 向かって右側から合流する、最も水流の多い、低めの滝。

(二) 中央断崖を駆け落ちてくる主瀑布。いわゆる「小西川大滝」本体。

(三) 向かって左側から合流する、最も水量の少ない滝。
  (落差は右瀑布よりちょっと高め。)


子:「そっちの映像はどした!」
俺:「それこそに埋もれてたわ!」
子:「落差は?!」
俺:「知らんわ!」


沈黙。


俺:「だから、本瀑しか撮影してないです……」
兄:「うわ~残念だわ~。まっこと残念だわ~」

小西大滝_その3
【小西川大滝・中段】

俺:「そもそも、そんなに知られてない滝だし…」
娘:「そんなにって?」
俺:「地元の人に道を聞いても、知ってる人が殆どおらんかった」
兄:「へえ、マイナーな巨瀑か」
妻:「マイナーって言葉と、巨瀑って言葉のギャップが凄いわね」

だいたい「小西川大滝」が有名になるには、
こう、不利な条件が多いと思うのです。

兄:「例えば?」
子:「季節によっては涸滝とか?」
俺:「そう」
娘:「緑に埋もれてるとか?」
俺:「そう。でも、最大の理由は、工事用の林道を延々と登り続けるんだよ」


間。


妻:「それは…」
兄:「全身全霊遠慮したい」
子:「僕、映像だけで大変満足しました」
娘:「お父さんの頑張りが伝わって来た、ウン!」




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