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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

ザ・例外!

みんな:「「おおお……」」

映像に圧倒される子供たち。

子:「これが千葉滝だと?」
兄:「凄まじいな」
娘:「究極のゴルジュ滝……」

間の滝_その1
間滝(落差17m)・下段全景】(千葉県富津市田倉 『恩田川』

千葉県富津市の観光名所「マザー牧場」のすぐ脇を流れる恩田川
その切り刻まれたゴルジュに懸かるのが、この「間滝」です。

妻:「あんな観光地のすぐ傍に、こんな滝があるなんて……」

ところがこの滝、
地形的に近づき難いだけでなく、滝そのものが私有地に囲まれているため、
文字どおり「人里の秘境」と化しているのです。

娘:「じゃあ、どうやって訪瀑したの?」

それはもう、事前の念入りな調査と、万全の沢登り装備。

俺:「私有地侵入なんかしたりしたら、犯罪だろ」
娘:「うん」
俺:「自分がキッカケで観瀑禁止にでもなったら、申し開きができない」
娘:「そうだね」
子:「死刑だね」
俺:「で、これしかない!というルートを、地形図とGPSをフル活用して、丁寧に辿ったんだ」

そうなのです。
そういう意味では、実に神経の磨り減る観瀑でした。

間の滝_その2
【間滝・下段落口アップ】

「間滝」は2段の段瀑で、総落差は17mあります。

子:「ふむ。千葉滝としてはデカイ方だ」
俺:「下段の10m滝が本瀑だな」
娘:「ねね、上段の滝は観れないの?」
俺:「それは、う~む」

わたくしの実感としては、
上段の上流の左岸崖上から、50mロープで
プルージックで昇り降りすれば、見れないこともないかもしれません。

俺:「しかし!」
娘:「なに?」

最近の雨のせいなのか知りませんが、
間滝に到るルートの途上、
表土が剥がれ落ちるタイプの小さな崖崩れが、あちこちで発生していました。

俺:「実際、目の前で落ちてくるのを目撃した!」
娘:「それ怖いね」
俺:「そうなのよ」

こんなのを目にしてしまうと、
どうしても、崖際の樹木にアンカーを取るのが躊躇われます。

俺:「そういうワケで、下段だけで引き上げてきたんだ」

間の滝_その3
【間滝・下段滝壺アップ】

俺:「むしろ、間滝ルートの核心は、この崩落樹木越えだった気がするぞ」
娘:「どゆこと?」

川を塞ぐように折り重なった倒木の塊が、なんと、全部で5箇所!
なかには、虫が湧いてたり、花粉を噴いてる杉の倒木があったりして、
これらを越えるのに、本当に一苦労しました。

兄:「聞くからに秘瀑ですわ」
子:「文句なしに、千葉滝ナンバー・ワン!」
娘:「やっぱり、千葉の例外はあったんだ!」
俺:「フフフ……」

これぞ、まさしく「ザ・例外」!




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典型的な

兄:「で、この滝は何?」
子:「よくある千葉滝」
俺:「いやいやいや、そんな十把一絡げするなや」

これは、坊滝に到る途上にある増間七滝のひとつ。

俺:「その名も、千葉の名瀑『前蔵引の滝』である」

前蔵引の滝_その1
前蔵引の滝(落差9m)・全景】 (千葉県南房総市増間 『増間川』

俺:「なんと言っても、坊滝より水量が多かったぜ」
娘:「そう~?」
俺:「いや、多いだろ」
娘:「そうかな~」
子:「よし。汝の意見を開陳せよ」

紅茶をテーブルに置くと、
テレビに向かって前のめりになる娘。

娘:「ホラ、前蔵引の滝は落差が10mに満たないから、坊滝より水量が多く見えるだけで…」
みんな:「「フムフム」」
娘:「落差を坊滝並みの30mに引き伸ばしたら、同じようにショボくなるよ」
兄:「それ!」
子:「だよな!」
妻:「説得力あるじゃない」

お嬢さんの意見に拍手喝采な家族たち。

娘:「落差の規模が違うだけで、水量は一緒じゃん」

う~む……。

前蔵引の滝_その2
【前蔵引の滝・滝壺】

子:「じゃ、結論をどぞ!」
兄:「所詮は、典型的な千葉滝ということで」
娘:「異議なし!」
妻:「異議なし!」




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貧瀑

千葉県で最も落差があるとされる「増間坊滝」

俺:「一般に、房州最大の滝と云われてる」
娘:「ぼうしゅう?」
俺:「安房国(あわのくに)の略称だな」
娘:「あわのくに?」

「阿波の国」じゃないぞ。
それだと、徳島県になってしまう。

俺:「房総半島の先っちょエリアをそう呼ぶんだ」
娘:「ふうん」
子:「要は、千葉県でいいんだろ?」

そうです、ハイ。

増間坊滝_その1
増間坊滝(落差25m)・全景】 (千葉県南房総市増間 『増間川』

「増間七滝」は、いわゆる千葉の名勝で、沢山不動滝のご近所にあります。
坊滝「七滝」の中の主瀑布ですね。

俺:「だけど、沢山不動滝と同様、かなり減水してた」
妻:「ご近所同士、仕方ないわ」

千葉のよくある滝ではない例外滝メイン候補だったのですが……。

娘:「やっぱり、水がないとダメみたいだね~」
子:「これ、集水域が狭い上に、源流部にある滝だから、余計に水が減りやすいだろう」

地図を開きながら呻く次男君。

娘:「しかも、写真のコントラストがキツイ」
妻:「そうねえ」

しかしそれは……う~む。

ピーカンな上に、水が少なくて写真に写り難いため、
わたくしの撮影技術では、
どうしてもこんな感じになってしまうのです。

増間坊滝_その2
【増間坊滝・上部アップ】

妻:「曇天の方が、キレイな写真が撮れるんじゃないの?」
俺:「それはあるな」

確かに、曇りの方が色が飛びにくく、繊細な感じの色彩で写ります。

娘:「え~? 滝はやっぱり青空がバックになきゃ!」
俺:「そうなんだよな」

しかしながら。
やはり、滝と青空ほど似合うものはないでしょう。

増間坊滝_その3
【増間坊滝・看板】

子:「う~む」
兄:「これぞまさに貧瀑


……。





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例外を探して

千葉の滝を訪問するにあたって、最大の難関となるのがヤマビルでしょう。

俺:「もっと言うと、ヤマビルのいない沢を探すのが難しいのだ!」
娘:「粟又の滝は例外だったってこと?」
俺:「その通り」

なので、千葉方面の訪瀑シーズンは、
わたくし的には、ヤマビルが発生する直前の3月がベストなのです。

俺:「そういうワケで、行ってきた」

沢山不動滝_その1
沢山不動滝(落差10m)・下部概観】(千葉県南房総市上滝田 『沢山不動』

娘:「ねね、早速しょぼいんだけど……」
子:「千葉の滝なんて、こんなもんだって」
兄:「おまえ、さりげなく千葉をディスってるワケ?」
子:「いいや、事実を述べただけ」

そうなのです。
千葉って、最大でも落差30m前後の滝しかありません。

子:「増間坊滝とか粟又の滝がそれ」
娘:「ふうん」
俺:「だいたい、千葉の最高峰が愛宕山の標高408mだぜ?」
兄:「おう……」

ハンノキ滝落差500mであることを考えると、なんとも寂しくなる数字です。

俺:「落差のある滝が、日本で最もできにくい環境が千葉県なのだよ」

沢山不動滝_その2
【沢山不動滝・下部主瀑アップ】

子:「で、季節による水の増減が激しいから、冬場は余計にショボクなる」
娘:「だったら、梅雨時に行けばいいじゃんね」
俺:「ヤ・マ・ビ・ル!」


間。


娘:「あたしも冬場がいいと思う、ウン!」

沢山不動滝_その3
【沢山不動・案内板】

娘:「ふ~ん。これで景勝地……」
兄:「ねえな」
子:「千葉って、こんな滝ばかりらしいよ」

わたくしが、なかなか千葉県に食指を伸ばさない理由がお分かり頂けただろうか。

俺:「だがな、例外というものは、どこにでも、必ずあるものなのさ!」
みんな:「「「!!!」」」

今回の訪瀑は、「千葉の例外を探して」に挑戦!




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