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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

対車上狙い

俺:「おおう、怪しい」

土佐の名瀑大樽の滝に向かう途上。
見るからに<車上狙いです>という様相の西アジア人が、
路肩に停めた中古らしき車の中から、こちらを睥睨していました。

俺:「取りあえず通報っと」

わたくしの友人も、先般車上狙いに遭って、怒髪天を突いていたばかり。

そんな話を耳にした直後なので、こっそり地元警察に通報すると、
ある程度の観瀑客数になるまで、わたくし自身も駐車場で待機することにしたのでした。

大樽の滝_その1
大樽の滝(落差34m)・全景】(高知県高岡郡越知町越知甲 『大樽谷』

俺:「くそ、暑い!」

観瀑は行き帰りとも、観光客で人影が途切れないタイミングを見計らって
一気に滝までスパート。

俺:「あ、アゴがあがる……」

トレイルランニングもどきで、全速力で滝に到着。
で、即行で撮影開始。
ある程度の写真と映像を撮ったら、直ぐに撤収。

俺:「スピード命!」

機材に汗が滴り落ちてきますが、構っていられません。
韋駄天の如く駐車場まで駆け戻ってくると、
早速、我がベンツの無事を確認します。

そして、滝壺でワイワイやっていた若いご家族の安全を期すべく、次の観瀑客が来るまで、ゆっくり時間を掛けて駐車場で息を整えるわたくし。

俺:「あ、来た!」

そこへ、パトカーがサイレンを鳴らさずにやってきました。

俺:「ホッ」

一安心したわたくしは、
次の観瀑地に向けて、静かに車を発進させるのでした。

俺:「おおお、あれが噂に聞く職質か!」

大樽の滝_その2
【大樽の滝・落口アップ】

娘:「えええ? でもその人、車上狙いじゃなかったかも知れないじゃない」

わたくしの話を聞くと、途端に異を唱える娘。

兄:「確かにオヤジの話通りじゃ、あからさま過ぎるし、頭悪過ぎるだろ」
俺:「うん。でも、大樽の滝周りって車上狙いの頻発地域らしいんだ」

娘:「そうなの?」

俺:「ああ。電話に出た警察の方も、即行で対応してくれたし」
娘:「そうなんだ」
妻:「案外警察も、お父さんみたいな通報者を待ってたのかもね」
娘:「ナルホド」
子:「サイレン鳴らさずにパトカーがやって来るってところとか、凄くそれっぽいわ」
兄:「なかなか捕まらなかった犯人グループを、一網打尽にできるチャンス! ってか?」
娘:「それだ!」

娘:「お父さん、いい仕事したんだね~」




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ガッカリ?

俺:「これが、三大ガッカリ百選滝の一つ、龍王の滝である!」

龍王の滝_その1
龍王の滝(落差20m)・全景】  (高知県長岡郡大豊町佐賀山)

子:「う~ん」
娘:「そんなに雰囲気悪くないじゃん」
妻:「何を持ってガッカリなの?」

そうですね。
ガッカリ滝の条件と言えば、

【ガッカリ滝の三大条件】

① 落差が無い。
② 水量が無い。
③ 感動が無い。


この三つじゃないでしょうか。

娘:「え~? 八草の滝より、ずっとマシじゃん!」
妻:「そうよね」
娘:「だって、比べてみたらいいよ」

八草の滝…落差23m、水量…小(よく涸れるし)、感動…遠望でショボい

龍王の滝…落差20m、水量…小(でも涸れない)、感動…深山幽谷っぽい



娘:「ホラ!」
子:「う~む」
俺:「でもそれは、八草の滝と比べれば若干マシ、という話だろ」

「百選滝に相応しいか?」という視点で見れば、やっぱり、ただのガッカリ滝なんじゃないでしょうかね。

俺:「しかも、聞いて欲しい」
娘:「なによ」
俺:「実は、これとほぼ同じ感じの滝が、天竜川沿いにある」
娘:「ふむ」
俺:「だが、同じような滝なのに百選じゃないし、地元の人しか知らないマイナー滝だ」
娘:「う~ん」

龍王の滝_その2
【龍王の滝・落口アップ】

子:「だけど、その天竜川沿いの滝には、日本史的な由緒は無いだろ」

ふむ。
確かに。

子:「でも、龍王の滝は、弘法大師空海が修行した場所だよ」
娘:「うわ!」
俺:「そう言えば……」

そうなのです。
四国という所は、土地柄、あちこちに空海や行基の足跡が残っています。

で、この龍王の滝も、そうらしい。

妻:「つまり、お大師様を信仰する人にとっては、聖地なワケね」
子:「それそれ」
娘:「感動って、滝の背負ってる歴史も大事だもんね」
子:「そゆこと」

でもね、次男君、
分かってると思うけど、空海は、芭蕉ではないんだよ?

子:「オヤジ、うるさいから!」

龍王の滝_その3
【龍王の滝・着水アップ】

子:「だって、見てくれだけで言うなら、乙字ヶ滝だって、最上川の白糸の滝だって、正直アウトだと思う」
妻:「そうよね」
子:「だけど、両方とも、日本が誇る巨人松尾芭蕉ゆかりの滝なんだよ!」


間。


子:「あっ!」


間。


子:(ゴホゴホ……)


間。


子:「え、僕が百選滝からドンマイ・フォールズを選ぶなら!」

【三大ガッカリ百選滝】 by 次男君

① 八草の滝
② 七  滝
③ 不動の滝



子:「この三つだ!!!」




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話を逸らした……
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Dr.タキ

ゴロゴロゴロ……

俺:「ありゃ、遠雷だ」

「唐岬(からかい)の滝」を目指して車を運転していた時のこと。
石鎚山方面の頂に、真っ黒な雷雲が集まっているのが見えます。

俺:「こりゃ、黒森峠も雷雨かなあ」

雷雲下の観瀑は、阿多野郷川東谷大滝で経験して以来、もうコリゴリ。

俺:「うう、恐怖の記憶が蘇る……」

これだと、恐らく唐岬の滝もアウトでしょう。
残念ですが、仕方がありません。

俺:「いいや。今日の観瀑は、裾野の方の滝だけにしようっと」

白猪の滝_その1
白猪の滝(落差96m)・概観】  (愛媛県東温市河之内)

俺:「というワケで、落差96mの巨瀑、白猪の滝だけを観瀑してきました」
兄:「100mクラスか」
娘:「これは、なかなかだ」

映像と写真に解説を加えるわたくし。

子:「ちょっと! 唐岬の滝は無しかよ!!」
俺:「何か問題でもあるのか?」
子:「いやいや、唐岬の滝って落差50mになってるけど、東温市による公式落差は、なんと114mなんだ!」

は?
マジで?


娘:「え、白猪の滝より大きいの?」
妻:「50mと114mって、随分と大きな差異じゃない」
子:「そこなんだよ!」
兄:「あれか、観光仕様の水増し落差か、さらに知られざる上段部が隠されているか」
子:「まさにそれ。真実を映像で確かめたかったし!」

次男君から知らない情報を告げられて、
慌ててスマフォで東温市のホームページを検索するわたくし。

俺:「げげ、マジじゃねーか!」

白猪の滝_その2
【白猪の滝・最上段アップ】

兄:「お前、スゲえな」
妻:「さすが滝博士」
娘:「プロフェッサータキ!」
兄:「それは教授。博士ならドクター」
娘:「ドクタータキ?」
子:「それ、ドクターくれはみたいだから止めて」

なんだか白猪の滝の話が霞んでゆく。

娘:「お父さんでも知らないことがあるんだね~」

白猪の滝_その3
【白猪の滝・中段部アップ】

子:「白猪の滝雄滝唐岬の滝雌滝と言うくらいだから、やっぱセットで観瀑しなきゃダメだろ」
娘:「お父さん、雷雨なんかに負けてられないじゃん」

むう…

子:「さらに下流には、雨滝っていう良瀑まである」

なんだと?
そんなの初めて聞いたよ!

娘:「お父さん、今回どうしちゃったの」
妻:「ただの事前準備不足じゃ…」
兄:「いやいや、ドクタータキが凄すぎたんだ」
子:「だからそれ止めろ!」

白猪の滝
どうやら唐岬の滝雨滝とセットでリベンジすることになりそうです。




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雪輪

美しく且つ危険な面河渓谷の遡行を終えて、
すっかりヘロヘロになってしまったわたくし。

俺:「なんとも命を懸けた遡行だった……」

その日は、わたくしと同じように御来光の滝に向かう夫婦パーティーが一組あって、
わたくしより後に出発し、
わたくしより先に、御来光の滝に到着しておられました。

で。

旦那様の方に、御来光の滝下から指差しで「遅えな」とか呟かれて、
なんだか余計に重たい気分に。

俺:(いや、あんたら登山道を使ってるだろ! こちとら遡行してんだよ!!)

翌日には、同じ石鎚山系の巨瀑「高瀑(たかたる)」を攻略するつもりだったのですが……

俺:「なんだかね~。いいや、今回の訪瀑予定、全部お手軽滝に変えちゃおうっと」

雪輪の滝_その1
雪輪の滝(落差80m)・主部概観】  (愛媛県宇和島市野川 『滑床渓谷』

娘:「これが雪輪の滝……」
子:「思ったより雪輪が見えない……」

そうしてやってきたのが、
愛媛の名瀑「雪輪の滝」

俺:「まあ、水量が無かったからな」

ところが。

天気は曇りだったのですが、夏季の渇水期だったためか水量が少なくて、
お目当ての雪輪が、ほとんど形成されていなかったのです。

俺:「キレイな雪輪が出来るには、やっぱり一定の水量と気象条件が必要なんだろう」
子:「まあ、確かに天候に左右される面があることは認める」
娘:「でも、これじゃあねえ……」
子:「だよな~」

雪輪の滝_その2
【雪輪の滝・主部上部アップ】

やはり、滑滝が最も美しく見える理由の一つは、この水紋というか「雪輪」でしょう。

子:「なんてったって百選滝だし」
俺:「うむ」
子:「名前からして、日本を代表する滑滝なのに、このザマだよ」

いやだから、滝って一期一会だし!

娘:「これ、梅雨時にリベンジしないとダメだよね?」
兄:「だが、水量多過ぎの濁流でも意味ないわ」
妻:「そうそう四国に行かれても、家計が持たないわよ」
子&娘:「「悔しーっ!」」

むう。
まあ俺だって、美しい雪輪が見たかったわ。

雪輪の滝_その3
【雪輪の滝・滝壺アップ】

娘:「ということで、ジャーン!」
子:「我が家の、三大美しい雪輪滝を選考しよう!」
娘:「パフパフ~!」


間。


兄:「俺なら、滑川大滝
俺:「おお、大物じゃねえか」
娘:「粟又の滝も印象深いけど」

ああ、あの臭う滝ね……

妻:「やっぱり九階滝?」
子:「だろ!」
兄:「その近辺、雪輪のキレイな滝が結構なかったっけ?」
俺:「あるぞ。兎滝とか桃洞滝とか六段の滝とか…」
娘:「でも、あたしが直接見たヤツなら、やっぱ五郎七滝だ!」
妻:「そうね。水量はなかったけど、かえって雪輪が目立ってたかしら」

これで、だいたい出そろいましたかね。

子:「じゃあ、九階滝滑川大滝五郎七滝が、我が家の三大雪輪滝ってことでどう?」
娘&兄&妻:「「異議な~し!」」

あれ?

俺:「ちょっと待てよ。オレの意見をだな…」
娘:「五郎七滝で!」
俺:「オレは…」
娘:「五郎七滝で!!」




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雪輪の滝は?
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やべえ!

【秘瀑探検 その17】

パラパラパラ……

俺:「や、やべえ!」

ズズ…ズズズ……

魚止め滝右岸から高巻こうとしてたわたくしの足下の土崖が、
急に崩れ出しました。

俺:「うわっうわっ!」

谷底まで、既に30m以上はあります。
滑り落ちたら、間違いなくタダでは済みません。

俺:「はーっ!」

いち早く高巻きを諦めると、命からがら、下流側の灌木に飛びつきます。

俺:「ゼエゼエゼエ」

わたくしをキッカケに、随分な量の土砂が谷底へ落ちてゆく。

俺:「た……助かった……」

わたくし、急遽、予定を変更して、
安全な場所まで土崖を登り切ってしまうことにしたのでした。

御来光の滝_その3
御来光の滝(落差102m)概観】  (愛媛県上浮穴郡久万高原町若山 『面河渓谷』

子:「お父さん、あかんわ!」
俺:「何がよ」
子:「だって、ガイド本では、犬吠谷のすぐ上流左岸から高巻いてるよ!」
俺:「なんだと?」
子:「ほら!」
俺:「……」
子:「……」
俺:「げげ、マジだ」

御来光の滝_その2
【御来光の滝・上段部概観】

実はわたくし、
この度、四国の百選滝のうち、最難関の御来光の滝へアタックするにあたり、
出来る限り登山道を使わず、渓谷沿いに遡行することに致しました。

俺:「だって、面河渓谷の美しさはハンパないからな」

同時に、長らく登山地図に載っていなかった御来光の滝までの登山道が、
上級者向けの点線表示ではありますが、復活したことも大きなポイント。

俺:「ある程度歩けることが実証されてるワケだし」

緊急時のエスケープ・ルートがしっかりあるのは、
何より、安心感をもたらしてくれるじゃないですか。

子:「で、本番でルート・ミスしてたら世話ないだろ!」
俺:「すみません」

そうなのです。

面河渓谷犬吠谷の出会いには、
落差5mと20mの立派な無名滝が懸かっていました。
本来なら、そのすぐ上流を高巻かないといけないのですが、
その見てくれに釣られて、
間違って、対岸の右岸の土崖を登ってしまったのです。

俺:「あ、でも土崖を登り切ったら、安全な登山道だったわ、あははは」
子:「笑い事じゃないし!」
俺:「……」
子:「……」
俺:「すみません」

御来光の滝_その4
【御来光の滝・中段部アップ】

ダダダダダ、バタンッ!(扉を開ける音)

娘:「あれえ~、何お父さんとケンカしてるの~?」


間。


子:「あ、いや、でもまあ、御来光の滝は良い滝だねえ」
俺:「うむ、この飛沫の煌めきなんかどうだい?」
子:「四国の盟主たるに相応しいオーラだし」
俺:「そうそう。苦労の果てに辿り着いたからこそ、なお美しい」
子:「……」


沈黙。


娘:「え、いやだ、何があったの?」




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謹賀新年

あけましておめでとうございます。

旧年中は、拙ブログにご訪問下さり、まことにありがとうございました。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。


讃岐富士_その2
讃岐富士(飯野山)  (香川県丸亀市飯山町西坂元)


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