03«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»05

Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

武田信玄

戦国の武将である武田信玄

山梨県を代表する大偉人ではありますが、
この方が南信州と縁のあったことは、意外と知られていません。

娘:「どんな縁があったの?」
俺:「せやな、例えば、信玄が無くなった地は根羽村、とか」
娘:「ネバ……どこ?」
子:「いやいやいや話の流れから、南信州だって分かれよ!」
娘:「へえ~、あんた、ネバって知ってるんだ」
子:「知らねーよ!」

そして、ここにも!

信玄滝_その1
信玄滝(落差20m)・全景】  (飯田市南信濃南和田 『柳木瀬沢』

俺:「なんでも、信玄が血で汚れた鎧や兜を洗ったという、スゲー滝らしいぞ」
娘:「へえ~、歴史が渋い!」

そう、大した由緒を背負ってはいるのです。
が、しかし……。

信玄滝の懸かっている場所は、
なんと、少し古くなった感じのお蕎麦屋さんの建物のウラ。

しかも、信玄の残した伝説に比して、
滝前の祠などが、あまりにも小さく、不釣り合いに見えます。

俺:「信玄公って、山梨では、県民みんなに慕われて、神格を持っている感じなのになあ」
子:「あれか、甲斐と南信州では、信玄の扱いが違うのか」
俺:「そうとしか言えん」
娘:「フム」

信玄滝_その2
【信玄滝・落口アップ】

信玄滝そのものは、
美しい若葉と、透き通る瀑水と、キレイな滝姿を誇っていて、
南信州の名瀑に相応しいオーラを放っています。

俺:「見よ!この瀑水のキラメキ!」

テレビの大画面に映し出された滝映像を指さすわたくし。

子:「でも、蕎麦屋のウラなんだろ」
娘:「なんか残念だよね」

信玄滝_その3
【信玄滝・滝壺アップ】

俺:「滝巡りのついでに、幾つか信玄所縁(ゆかり)の地を訪ねたんだけどさ…」
子&娘:「うん」
俺:「他所も、似たり寄ったりだったなあ」

一応、石碑があったり、社があったりして、
どこも、史跡としての体裁を取ってはいるのです。

俺:「でも、地域清掃してるのか怪しい所すらあったわ」

あたかもそれは、
ゆったりとした南信州の時間の流れに、沈んでいこうとしている感じ。

子:「やっぱ上杉謙信じゃないと、ダメなのか?」
俺:「謙信は、もっと北だ」
子:「じゃあ、今川義元?」
俺:「それは、南アルプスの向こう側じゃ!」
娘:「フム」

頬に指を当てて、何やら試案に暮れる娘。

娘:「南信州って不思議~」




人気ブログランキングへ
↑こちらをクリック!
tb: 0 |  cm: 0
go page top

不思議な名

娘:「不思議な名前の滝じゃん」

そう!
その名も「禍誤除けの滝」(かごよけの滝)

禍誤除けの滝_その1
禍誤除けの滝(落差30m)・全景】  (長野県下伊那郡喬木村 『矢筈洞』

滝見遊歩道の入口看板には、

禍誤除けの滝は、かつて加護受けの滝と呼ばれていた頃がありましたが、

昔からこの滝に向かって禍が起こらないように祈って、参道を行き来したという由来に基づいて

平成18年に「禍誤除けの滝」と改められました。

とありました。

娘:「ふ~ん」
子:「まるで、守護精霊みたい?」
兄:「それを言うなら、守護神じゃね?」
娘:「つまり、お守りみたいな感じ?」
妻:「う~ん。どれも、微妙にズレてる感じね」

現在の禍誤除けの滝は、その不思議な名前とは裏腹に、
付近に石仏や祠などもなく、
かつて信仰の対象だったころの名残は残っていませんでした。

禍誤除けの滝_その2
【禍誤除けの滝・落口アップ】

俺:「滝前は、結構、明るく開けていたし…」
娘:「うん」
俺:「少なくとも、深遠なる神秘を感じるような滝ではなかったな」
子:「へえ」
兄:「で、結局、どんな滝なわけ?」
俺:「そうやな…」


間。


俺:「爽やかって感じかなあ…」
娘:「いいじゃん!」
妻:「それはぜひ、夏に行きたいわね!」

禍誤除けの滝_その3
【禍誤除けの滝・下部アップ】

わたくしの個人的な感想として、
南信州には、全般に、癒し系の、ゆるやかな時間が流れている印象があります。

この禍誤除けの滝は、
そんな南信州独特の癒しと、
滝本来の爽快さがミックスされている感じでしょうか。

子:「ほほう!」
娘:「つまり、名瀑って言いたいんだね」
俺:「そうです」
兄:「ふむふむ」

この感じ、
禍誤除けという、信仰深い滝名からは、ちょっと連想できないかも知れません。

兄:「オレ、俄然、行ってみたくなったんですけど!」




人気ブログランキングへ
↑こちらをクリック!
tb: 0 |  cm: 0
go page top

滝の美

俺:「沢靴を履いてきて、正解だったわ……」

大明神滝_その1
大明神滝(落差15m)概観】  (長野県下伊那郡豊丘村神稲 『虻川渓谷』

新九郎の滝への途上に、「明神淵」(みょうじんふち)なる名勝案内の看板がありました。

俺:「おお、これは!」

手元の地図と照合してみると、「大明神滝」とあります。
駐車スペースから、下流側を覗くと、ちょっとしたゴルジュになっている。

俺:「ということは、確実に滝がある!」

看板の案内を読むと、
日本最大級のポットホールが、「明神淵」の目玉のようです。

俺:「なのに、滝の案内文は無いな」

観瀑が目的のわたくしにとって、これは、いま一つ腑に落ちない感じ。

俺:「何かが怪しい……」

釈然としないものを感じたわたくしは、
万一に備えて水中でも撮影できるよう、沢登りスタイルに着替えると、
下流から、渓谷道を歩き始めたのでした。

大明神滝_その2
【大明神滝・主瀑部アップ】

俺:「そしたらだな、川の水面上30cmのところを、側壁に打ち込まれた鉄釘の足場があったワケ」
娘:「どゆこと?」

虻川渓谷は、ここ「明神淵」近辺まで下ってくると、
けっこう水量が豊かであり、流れも速く感じられます。
ここを、太ももまで水に浸かって遡行するか、
岩壁に打ち込まれた鉄釘の足場を使って、ギリギリ水面上をヘツるかの、
二者択一を迫られるのです。

娘:「濡れる覚悟で行かなきゃ、ダメってことだね」
俺:「鉄釘の足場を上手に使えば、濡れなくて行けるんだけど…」
子:「防水してないところに、川ドボンしたら、カメラがオジャン!」
娘:「だよね」
俺:「予め沢登りスタイルだと、万一の時の保険になるってワケだ」

この鉄釘の足場を10分ほど行くと、
明神淵の展望台に到着!

大明神滝_その3
【大明神滝・ポットホールをアップ】

俺:「で、これが、日本一のポットホールだ」


間。


子:「汚ない」
娘:「美しくない」
俺:「あ~」

雪解けの増水が今一つだったのか、苔が洗い流されずに、しっかり残っているのが、
景観がパッとしない原因か……。

子:「滝は、奥深くてイイ感じなのに」
娘:「なんだか、残念な日本一だね」

そりゃあ、滝の方は日本一じゃないし、
まあ、豊丘村の観光戦略としては、「日本一」の「ポットホール」を打ち出すのが当然でしょうな。

子:「でもさあ」
俺:「なんだよ」
子:「滝の美こそ、自然界のハイライトなのにねえ」




人気ブログランキングへ
↑こちらをクリック!
tb: 0 |  cm: 0
go page top

南信州

とある休日のこと。

以前の夏休みの自由研究の時に使用した、古くなった地形図を引っ張り出して、
攻略済みの滝に、シールを貼っていた次男君がボソリ。

子:「おやじ、南信州に全然行ってないな…」

待て。
誰がオヤジだ。お父様と言えや。

娘:「うわ~ホントだ。イジメじゃんコレ」
俺:「いやいやいや。なんでイジメなんだよ!」

実は、これには、深い訳があります。

俺:「だって、お前ら、首都圏から、公共交通機関を使って…」
子&娘:「うん」
俺:「どれくらい時間が掛かるかを、それぞれ地図に落としてみろ」
子&娘:「うん」
俺:「すると、一番遠くなるのは、どこだと思う?」
娘:「え?それって…」
子:「ま、まさか…」
俺:「フ」

その通り!

一つは、土佐の四万十市。
そして、もう一つが、南信州飯田市なのです。

子&娘:「……」
俺:「そんな九州よりも遠い所へ、ホイホイ遠征できるワケだないだろう」

というやり取りがあって。

結局、わたくし、
飯田I.C.から程近い、有名どころの滝を、幾つか訪瀑してみることにしたのでした。

子&娘:「……」

新九郎の滝_その2
新九郎の滝(落差30m)・概観】  (長野県下伊那郡豊丘村神稲 『虻川』

獣害防止の柵を自力で開閉し、
廃屋となった民家を、幾つもやり過ごしながら、
車を進めること、約1時間。

まずは、「新九郎の滝」看板の前に、車を止めると、
沢沿いを遡ってゆきます。
そうして、渓谷道を30分ほど歩くと、
新緑輝く林の中で、シャワシャワと水を落とす「新九郎の滝」とご対面。

俺:「一言でいうと、清々しい滝だったな」
娘:「ふ~ん」
子:「写真のコントラストがキツイね」
俺:「直射日光が、さんさんと差し込んでたしな」
娘:「もっとアップにしてみて?」

新九郎の滝_その1
【新九郎の滝・落口アップ】

娘:「うわーキレイ!」
妻:「高速シャッターの長所が活きているわ」
子:「いわゆるヒョングリだったか」
娘:「飛び出す滝の水の一粒一粒が、宝石みたい!」

雪解けの時期にしては、水量が多くありませんでした。
しかし、それを補ってあまりある、この美しさ!

俺:「南信州自然の奥深さを感じたよ」

新九郎の滝_その3
【新九郎の滝・遠景】  (画像をクリックするとYouTubeへジャンプします)

兄:「おやじの写真、高速シャッターだと躍動感があるし」
娘:「前行ったあそこ…」
子:「大島不動滝か」
娘:「そ。そことは、全然違うタイプだよ」
子:「時期にもよるんだろうけど、鮮烈なイメージだねえ」

次男君の意見に、妻もウンウン肯いています。

子:「これは、間違いなく、南信州を代表する名瀑だ」




人気ブログランキングへ
↑こちらをクリック!
tb: 0 |  cm: 0
go page top

プロフィール

インフォメーション

カレンダー

カテゴリ

今月の人気記事

リンク

RSSリンクの表示