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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

そそり立つ!

俺:「今まで見た中で、実物と写真の乖離が、最もデカかった滝だわ」
娘:「そんな風には見えないケド…」
俺:「いやだから、乖離してるんだよ!」
妻:「で、どうなの?」
俺:「おう!一言で云うと、そそり立つ!

七ツ釜滝_その3
七ツ釜滝(落差130m)・二段目アップ】  (三重県多気郡大台町大杉 『大杉谷』

峡谷の左岸をくり抜いてつくられた、半ばトンネルのような渓谷道。
ひたすら鎖につかまったまま、細心の注意を払いつつ、歩を進めます。
桃の木山の家から、ゆっくり歩くこと30分あまり。
わたくし、遂に、七ツ釜滝の観瀑台に辿りつくことができたのでした。

俺:「ふおお!」

目の前をおおう、巨瀑の威圧感!
この、半端ない、そそり立つ感!

俺:「なんじゃこりゃあ!!」

大杉谷では、上流で水量調節をしているため、
わたくしが観瀑したときは、七ツ釜滝の水量がダダ減りしていました。

が、しかし!

千尋滝も、ニコニコ滝も、百選級の巨瀑にして美瀑ではありましたが、
水量が減っていてなお、七ツ釜滝は、それら巨大瀑布から、明らかに一頭地を抜いているのです。

俺:「これが、これが、大杉渓谷・盟主のオーラなのか!」

七ツ釜滝_その4
【七ツ釜滝・三段目アップ】

子:「しかも、釜が美しいねえ」
俺:「日帰りだったのは、もったいなかった」
娘:「なんで?」

なんでって……。

七ツ釜滝は、
午前から正午過ぎにかけて、直射日光を浴びて、非常にコントラストの強い景色になるからです。

俺:「するとだな、写真では、七ツ釜滝独特の、白っぽい岩が、色飛びしちゃうんだ」
娘:「なるほど、ホントだ」
俺:「釜の色だって、本当は、もっともっと綾の深い、透明なエメラルド・グリーンだったぞ」
娘:「なにそれ観たいじゃん!」

七ツ釜滝_その1
【七ツ釜滝・遠景】

俺:「あれだ、観瀑台から見ると、二段目の落口は、遥かな高みにあるんだよ」
子:「そんな風には見えないねえ」
娘:「だから、乖離してるんでしょ!」

俺:「それが三段目になると、調度、目の高さに迫ってくる」
妻:「そんな風には見えないわ」
子:「だから、乖離してるんだろ」

俺:「そして四段目は、観瀑台の遥か下方に落ちてゆくんだ」
兄:「でも、やっぱ、そんな風には見えんし」
妻:「つまり、乖離してるのね」

まさに、そそり立つ!
映像では、それが表現できないのが、誠に残念です。




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狂気のニコニコ

娘:「ニコニコ滝って、変な名前」
妻:「なんだか、お笑い系っぽいわね」
兄:「関西だからじゃね?」

うんうん、わかります。

実は、わたくしも、初めてこの滝の名を聞いた時、
「やっぱ関西やな~。滝名まで、笑いを取りに来るのか」
とか、思っていました。

娘:「え?違うの?」

そう!
本当の滝名の由来は、もっとシリアス。

俺:「なんでも、昔、滝壺に落ちた人が、あまりの水勢に、這い上がることができなかったんだと」
子:「げ…」
俺:「で、その人は、とうとう気が触れてしまった」
娘:「げげ…」
俺:「そして、ニコニコ笑いながら死んでいったそうだ」


沈黙。


娘:「何それ怖い」
兄:「狂気を感じるし!」
子:「滝のイメージが、一気に悲惨化!」

ニコニコ滝群F1_その1
ニコニコ滝群F1(落差50m)・概観】  (三重県多気郡大台町大杉 『大杉谷』

さて、千尋滝を出発すると、割とスグに「ニコニコ滝群F1」に着きます。
巷間では、眼前に懸かるこの滝だけを、ニコニコ滝と呼ぶことが多いようです。

俺:「いわゆる通称ってヤツな」

しかし、正式には、全部で落差100mの七段の連瀑の総称が、ニコニコ滝らしい。
しかも、その七つの滝は、それぞれ離れて懸かっているため、
「滝群」と呼ぶのが、もっとも相応しいようなのです。

子:「だから、その最初の滝ってことで、ニコニコ滝群F1
俺:「そうなのよ」

ニコニコ滝群F1_その2
【ニコニコ滝群F1・中段部アップ】

そして、大杉谷の渓谷道は、ココからが本番。

俺:「このニコニコ滝群F1が見える獅子ヶ淵までは、比較的フラットで、高低差が無いんだよ」
子:「うん」
俺:「ところが、ニコニコ滝から、急激なアップダウンが始まるんだ」
娘:「お父さん、アップダウンが苦手だもんね」

実は、このニコニコ滝群F1の全景を、
正面から、樹木に邪魔されずに眺められる絶好の撮影ポイントがあります。

ところが、そのポイントは、急峻な坂となっている渓谷道のど真ん中にあるため、
極めて身の危険を感じます。

わたくし、そこでの撮影を、泣く泣く諦めたのでした。

俺:「もうね、俺の技量では、観瀑台からの撮影で精一杯だったわ」

ニコニコ滝群F1_その3
【ニコニコ滝群F1・下段部アップ】

娘:「キレイな滝だよね~」
妻:「しかも、スケールがケタ違いね」
子:「この滝も、百選級!」
娘:「ねね、大杉谷って、すっごい贅沢な渓谷だよね」
兄:「でも、ひとつ残念なことがある」

なんだい?

兄:「狂気のニコニコ


沈黙。


娘:「ほんと、聞かなきゃよかった……」




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ストッキング!

俺:「見よ、この時が来た!」

そう!

台風による吊橋の崩壊などで、長らく通行止めとなっていた、三重県の大杉谷
長年に渡る復旧工事の末、遂に2012年に開通しました!

諸々の都合が合わず、なかなかアッタクのチャンスに恵まれなかったのですが、
ようやく、全ての条件が揃う機会がやってきたのです!

子:「あれ?大杉谷って、ヒルだらけじゃなかったけ?」
俺:「まあな」
娘:「ヒルはヤダよ」
俺:「だから、ヒルが活動を始める前に、行ってきたんじゃねえか!」

もちろん、ヒル対策は万全に。
ヒル忌避剤スプレーに、ポケトーチ・ライター、ポイズン・リムーバー。

極めつけは、妻のストッキング!

娘:「はあ?何それ?変態なの?」
俺:「別に、頭からかぶったワケじゃねえよ!」
子:「あのアミアミが、ヒルの喰い破りを防ぐんだろ」
俺:「おうよ。ストッキングは、最強にして、最終のヒル対策なんだぞ」
娘:「ほんと?」

ホントです。

ただし、アタック当日は、連日の超・好天。
ところどころ、干からびたヒルの死骸は見かけましたが、肝心のヒルの姿は無し。
寧ろ、あっと言う間に、自分の体がムレムレに。

俺:「つまり、ヒル対策のやり過ぎで、完全にサウナ状態になっちゃった」
子&娘:「……」

千尋滝_その1
千尋滝(落差140m)・遠景】  (三重県多気郡大台町大杉 『大杉谷』

大杉谷。

滑落事故が頻発する難ルートとは聞いていましたが、
目も眩むような高さに刻まれた、人がなんとかすれ違うことのできる幅の渓谷道を、
ひたすら歩いてゆきます。

俺:「気の抜けるところが無くて、道中、ずっと緊張しっ放し」
子:「フム。滝怪獣に相応しい」

そして、その緊迫した道程の、最初のクライマックスが、
この「千尋滝」なのです。

俺:「まさに、百選滝級の名瀑にして、巨瀑であろう」
娘:「写真でみると、そうでもないよ?」
俺:「まてや。カメラなんて、ムリヤリ景色を切り取るだけだから」
妻:「映像だと、どうしてもスケール・ダウンして見えるでしょ」
子:「あれか。九階滝のケースに似てるのか……」

実際の大杉谷は、本当に圧倒的で、
何というか、あちこちの縮尺が日本離れしていて、いろいろとおかしいのです。

それが、映像に収めると、とたんにチンマリ。

子:(おやじの撮影テクの限界が露呈……)

聞こえてるぞ。

千尋滝_その2
【千尋滝・落口アップ】

当日は、盟主・七ツ釜滝までの往復を考えていました。
千尋滝までで、全体の道程の、約三分の一くらいでしょうか。

俺:「でも、この滝だけを見に来るのも、アリだと思ったね」
娘:「あたしにも行けそう?」
俺:「う~む。あの渓谷道を、キミが歩くのか……」
娘:「あたし、ストッキング、穿けるよ!
俺:「まてまて、そういう問題じゃないから」

娘:「サウナだって、大丈夫!」




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川柳

娘:「滝って、やっぱり水量が多い方がいいよね!」
俺:「そらそうだ」
兄:「高瀑も 水が無ければ ただの崖」


間。


娘:「変な俳句
子:「俳句じゃないだろ、川柳だし」

大島不動滝_その1
大島不動滝(落差50m)全景】  (長野県下伊那郡高森町牛牧 『大島川』

以前に、次男君と娘と一緒に訪瀑したことのある大島不動滝

子:「あの時も春でさ」
娘:「そうそう」
子:「水量少なくて、期待ハズレだったねえ」
俺:「予想外の渇水だったな」

ところが、先日のこと。
わたくし、仕事の帰り道で、高速道路の事故渋滞に巻き込まれたため、
一旦、一般道に降りて、渋滞部を迂回することにしました。

俺:「それがちょうど、松川インターだったワケ!」

転んでもタダでは起きるな!ってことで、
せっかくなので、チョロッと足を延ばして、
前回、不完全燃焼だった大島不動滝をリベンジしてみたのです。

が……。

兄:「コレ、あんまし変わってないんじゃね?」
子:「かろうじて微増」
妻:「ほぼ間違い探しじゃないの」
娘:「でも、確かに水量は増えてるよ!」

大島不動滝_その2
【大島不動滝・中段ヒョングリ部】

俺:「時期が、少しだけ早かったかなあ」
子:「前回よりは、遅いけど…」
妻:「本格的な雪解けは、もう少し先ね」
娘:「遠方の滝って、タイミングを合わせるのが難しい」
俺:「かといって、何度も行けないしな」
子:「あれかなあ…」

なにかな?

子:「アニキの川柳じゃないけど…」
兄:「ああ、俺様の傑作な」
娘:「うわウザ」
子:「崖じゃないってことで、満足しないといけないのかもねえ」


間。


娘:「それはそれで、行き過ぎでしょ!」




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やっちゃるわ!

子:「ええーっ!」

驚愕の声を上げる次男君。

子:「白雲の滝って、こんな複雑な複合瀑布だったのか!」

白雲の滝_その1
白雲の滝(落差42m)・遠望】  (栃木県日光市中宮祠 『華厳渓谷』

そうなのです。

以前に訪瀑した時は、樹木の隙間から見える直瀑と、右俣・左岸側から流れ込む本流の斜瀑が、正味の白雲の滝だと思っていました。

子:「いやいや、それ、全然違ってたし!」

ところが、冬のメリットが最大限に活かされた、この白雲の滝の全景を見ると、

【白雲の滝・構成要素】

その1.右俣本流の上部斜瀑
その2.右俣本流の直瀑
その3.左俣支流の直瀑 (←前回の訪瀑時に、話題に上ったのがコレ)
その4.右俣本流と左俣が合流したあとの斜瀑
その5.合流後の本流に、右岸から流れ込む枝滝


全部で五つのパーツから成る巨大複合瀑布であることが分かったのです。

子:「落差だって、どう見ても、公称の42m以上はあるだろ、これ!」
妻:「映像だと、華厳の滝と同じくらいの規模はありそう」
俺:「華厳の滝の方が奥だし、その分だけ、白雲の滝が大きく見えるってのはないかい?」
妻:「え?これ、そんなに離れてるの?」
娘:「ねね、地図上だと、どれくらの距離カナ?」
俺:「ウム」

早速、定規を地形図にあてがうわたくし。

俺:「げげげ! 直線距離にして200m未満しか離れてなかった……」
娘:「ということは、やっぱりコレ、華厳の滝級の大瀑布?」
子:「これまでの白雲の滝の常識が覆る!」

いやいや、なんてこと!
これは興奮しますな!

妻:「あなた、比較映像を作ってみたらどうかしら?」
子&娘:「「あ、それいいかも!」」

おお!
めずらしく、妻までノリノリじゃん。

ここまで期待されて、黙ってはおれないわたくし。

俺:「よおし。やっちゃるわ!

        

白雲の滝_その2
【画像をクリックすると、Youtubeへジャンプします】




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