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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

緊緩の中道

湯滝の駐車場出口の上り坂を何とか這い上がると、
再び、中禅寺湖に向かって車を進めます。

娘:「うわ~、あっという間に雪が減った…」
子:「ちょっと山を下っただけなのにな」

そう。

ドライブレコーダーの映像でも、
湯滝では、雪による閉じ込めの恐怖を感じさせる積雪深だったのが、
竜頭の滝まで降りて来ると、
道路のアスファルトが、しっかりと剥き出しになっているのが分かります。

妻:「このくらいだと安心」
兄:「昔、裏見の滝に行った時くらいだろ」
子:「僕らでも行けるね」

竜頭の滝_その1
竜頭の滝(落差42m)・最下段部】  (栃木県日光市中宮祠 『地獄川』

娘:「でも、やっぱり竜頭の滝は、雪景色より、紅葉の季節がいいと思うの」
兄:「うわ出たー!もみじ娘

そうなのです。
うちのお嬢さんは、大の紅葉好き。

子:「うぷぷ。それ、桃尻娘って聞こえるし」
娘:「はあ?だれが桃尻よ!」
妻:「だ・か・ら、空耳でしょう?」

子:「これは、若葉姿も見てみたいねえ」
兄:「確かに、それは美しかろうぜ」
俺:「残念ですが、それは、我が家の滝協定・第四条に抵触します」
娘:「は?テイショク…?」

【滝協定・全四箇条】

第一条、父のお仕事の都合上、父が行ける範囲の滝で妥協します。

第二条、父が単独で出掛ける時は、証拠の写真(ビデオ)を撮ってきてください。

第三条、キレイな写真は、みんなで選んで、引き伸ばして家中に飾りましょう。

第四条、下見であろうと、一度行った滝は、再訪しませんよ?


子:「あれえ?こんなんだったっけ…」
兄:「最後の四条が怪し過ぎぃ!」
娘:「それも疑問形だし」
妻:「それは、既に破戒されてるからでしょう?」
娘:「は、ハカイ…」
兄:「それ、なんて島崎藤村だよ?」

竜頭の滝_その2
【竜頭の滝・最下段部左岸側】

そして、画面が切り替わると…

子:「おお…」
娘:「ふわ…」
兄:「ふむ…」


ふいに訪れる沈黙。


娘:「いいね」
兄:「いいね~」
妻:「いいわね」
子:「だねえ。この左岸滝、冬らしくて」
兄:「まさに、真冬の静謐という言葉こそ相応しかろう」
娘:「…でも、紅葉には負けるけど?」
子:「いいからお前は、もみじから離れろよ!」

むむむ。
何だか知りませんが、この竜頭の滝、みなさんから好評のようです。

湯滝ほど冬冬していないので、わたくしとしては、イマイチなんですけど。

子:「いやいや、お父さん。あれだよ」
俺:「なんだよ」
子:「湯滝は、過ぎたるは及ばざるが如しってね」

お、上手いことを言う!
危険を冒してまで、冬景色にこだわるな、ってか?

子:「そ!」
娘:「じゃあ、竜頭の滝は?」
子:「緊緩の中道!」


……。


はい?

子:「つまり、琴は、弦を締め過ぎてもダメだし、緩め過ぎてもダメなんだ」

娘:「はあ…」
兄:「はあ…」
妻:「はあ…」

子:「程よく締められてこそ、いい音が出るんだよ」




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