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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

滝の名前

俺:「まあ、観光滝だし、お手軽らしいし、名前が名前だし…

ということで、
当初はまったく期待していなかったのです。

ところが、駐車場から渓谷に降りてゆくと、
だーんとそそり立つ側壁。
ゴウゴウと流れる本流。

俺:「いやいや、これは、けっこうな轟瀑じゃないのか?」

そう。

滝前に着く頃には、
その評価が、すっかり掌返しになってしまっていたのでした。

三ツ滝_その1
三ツ滝(落差22m)・一段目と二段目】  (岐阜県下呂市小坂町落合 『椹谷』

子:「まあ確かに、『三ツ滝』という名には、オーラを感じないねえ」

ビデオを見ながら、わたくしに賛意を述べてくれる次男君。

娘:「はあ? 名前よりも、中味が大事でしょ!」
俺:「そうは言ったって、名前が体現するものだってあるだろ」

ぷうっと脹れっ面になるお嬢さん。

娘:「…まったく男って、どうして、すぐ外見で判断するんだろ」
子:「あれ? これってそういう話なの?」
俺:「そうだな。お陰さまで、俺は、お母さんと結婚できたんだが」
娘:「あ~……」


間。


妻:「あの~話がそれてますよぉ~」

三ツ滝_その2
【三ツ滝・二段目と三段目】

そもそも、なぜ、滝の名前の話になったかと言うと、
以前、安倍の大滝を訪瀑した折に、似たような名前の「三段の滝」を訪れたことがあります。

娘:「そうだった。安倍の大滝のあとだったから、すっごい期待したよね」

ところが、実際に行ってみたら、
あまりのショボさに、みんなでガッカリ。

子:「あの経験から、ボクらは『適当なネーミングには要注意』という教訓をつかんだ」
俺:「待てや!」

名付けそのものは、きっと、適当じゃないと思う。
名前に安易な感じがするだけで。

娘:「同じコトじゃん!」

三ツ滝_その3
【三ツ滝・二段目と三段目を正面から】

俺:「何といっても、一番インパクトが強かったのが、この正面から見た二段目と三段目の連瀑だな」
娘:「メッチャ、立ちはだかる感じ」
子:「そうそう、それそれ!」

「立ちはだかる」…まさに。
上手いことを言うな。

子:「あかがねとよなら、きっとまだ、シャワー・クライミングの余地があるだろ」
娘:「だよね」
子:「だけど、三ツ滝は端からあきらめる。だって、この水量だし!」
娘:「うん!」

みんなで、ゴウゴウと流れ落ちる滝の映像に見入ります。

子:「う~ん、三ツ滝かあ」

次男君、
紅茶をすすりながら、何やら考える仕草。

子:「もっと良い名前は無かったのか…」




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小さな巨人

妻:「凄い迫力ね」

さて、先般のあかがねとよが、椹(さわら)谷唐谷の出合いにかかる支流滝であるのに対し、
この「唐谷滝」は、椹谷本流にかかる轟瀑です。

娘:「落差は、そんなに無いよね。泊滝くらい?」
子:「いんや。泊滝より、一回り小さいね」
妻:「同じくらいの迫力があるわよ?」

唐谷滝の滝壺は、グルリと崖に囲まれて、
ダイナミックな滝音を、さらに反響&増幅させています。

俺:「この劇場効果で、迫力が増すんだろうなあ」

からたに滝_その1
唐谷滝(落差15m)・全景】  (岐阜県下呂市小坂町落合 『椹谷』

子:「なんだろう、この、小さいのに侮れないのって」
娘:「存在感あるよね~」
兄:「まさに、Small Giant

間。

娘:「すもーるじゃいあんと……」
子:「え~と、それは何?」

あのなあ、
「小さな巨人」って意味だろうが!
おまえら、ちったあ英語、勉強しろよ。

娘:「はあ? わざわざ英語を使う必要あんの?」
兄:「オレ様の英知が、ほとばしり出てしまったわ~」
子:「ゲロゲロ。今日の兄貴、なんかウザい」
兄:「考えてもみろ。なんたって、『巨人』という日本語には、余計なイメージが付き過ぎだから」

間。

娘:「…そう言えば」
子:「…そうじゃん」
娘:「進撃の巨人(アニメ)とか!」
兄:「そ」
子:「僕、いま、面白くもない野球を連想した」
妻:(笑)

う~む。
確かに、いろいろ余計な映像がパッと浮かびますな。

兄:「だろ。さすがオレ様!」
子:「…」
娘:「…」

兄:「Hey! Small Giant!




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宝石

娘:「ねね、なんでお父さんって、長野ばっかり行くんだっけ?」
俺:「はい?」

とある日の午後のこと。
こんな質問を、唐突にお嬢さんから頂きました。

俺:「いちおう近隣諸県まんべんなく訪問しているつもりだぞ?」
娘:「だって、岐阜とか、あんまし行かないじゃん」
俺:「う~む。岐阜県か…」

確かに、長野県よりは、訪問回数が少ないかも知れません。
少なくとも、
岐阜県は北アルプスの向こう側になるので、長野県より行き難いのは間違いないですね。

子:「あと、ボクが長野好きだからねえ」
娘:「そりゃ、あんたが長野や栃木が大好きなのは知ってるケド…」

何やら言い淀んでいるお嬢さん。

娘:「根尾の滝には、いつ行くのかなって…」

子&俺:「「!」」

あかがねとよ_その1
あかがねとよ(落差14m)・全景】  (岐阜県下呂市小坂町落合 『椹谷』

俺:「うはあ、これは美しいわ!」

そういうワケでやってきました、
岐阜県の御岳西麓。

俺:「このエメラルド・グリーンがよ!」

根尾の滝に向かう林道が、途中、カラ谷を越える手前で、車を止めるスペースがあります。
遊歩道を下るとすぐの処に懸かっているのが、この「あかがねとよ」

俺:「しかも、なんちゅう奇跡!」

わたくしが訪瀑した時、
まさしくジャスト・タイミングで、
瀑水から滝壺から、逆光気味に差し込む陽光で、珠玉の如くきらめき出していました。

俺:「まさに宝石!

急いでカメラを取り出すと、撮影を始めます。
しかし、光加減は刻々と変化し、その表情を変えてゆく。

俺:「あああ、あと5分待ってくれ!」

あかがねとよ_その2
【あかがねとよ・落口アップ】

わたくし、近隣の百選滝で、未だ行きそびれていたのが、
群馬の常布の滝と、岐阜の根尾の滝でした。

常布の滝は登山道が崩壊し、非常に危険なので行っていなかったのです。
まあ、これは仕方がありません。

しかし、根尾の滝については、
根尾の滝以外にも、近隣に、美しい滝・素晴らしい滝が目白押し。
予算だって潤沢にあるわけではないので、
仕事の休みがしっかりと取れる時に、まとめて回ってしまわないと、凄くもったいないのです。

俺:「でも、ま、今回はお嬢さんの希望だしな」

そして、いざ来てみたら!
早速、この「大当たり」。

俺:「ホントに宝石だわ!」

これはこれは、
楽しみな滝巡りになりそうです!




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沈黙

娘:「うわあキレイ!」
兄:「これは、久々に当たりじゃね?」

水量はたいして多くないのですが、
響き渡る早朝の滝音と、ときどき聞こえてくる鳥のさえずり。

妻:「たおやかで、しかも静寂ね」
子:「そう、こんな滝、龍双ヶ滝以来だよ!」

善根の不動滝_その3
善根の不動滝(落差72m)・最下段部アップ】  (新潟県柏崎市善根 『八石山』

家族から絶大な支持を得た、この「善根(ぜごん)の不動滝」
全部で三段から成る段瀑で、
わたくしたちが映像で見ているのは、その最下段部にあたります。

兄:「上の二段も見れんの?」
子:「確か、国道から遠望できるって書いてあったよ!」

次男君、愛読書にあった滝の情報を語ってくれます。

子:「滝の周りには、不動明王が幾つもご安置されていてね…」
妻:「阿弥陀ヶ滝みたいじゃない」
子:「中でも、明治時代のお相撲さんが寄贈した石像が有名なんだ」
みんな:「へえ~」

八石(はちこく)山には、数多くの滝がかかっており、それぞれに信仰を集めているそうです。
山全体が、地元の方々の信仰心で包まれている感じでしょうか。

とりわけ、この善根の不動滝では、毎年祭りが執り行われ、
数ある瀑布の中で、最も信仰されているのだそう。

子:「うん。これは濃ゆい滝だわ」

善根の不動滝_その1
【善根の不動滝・最下段部全景】

当日は、草木が最も生い茂った晩夏だったため、
国道252号線からは、上の二段を見ることはできませんでした。

娘:「なんだ、残念」

しかし、その代わりと言ってはなんですが、
滝の周りは、本当に深い静寂に包まれていて、
それこそ、宗教的レベルにまで達していそうな感じ。

妻:「かつて高僧たちの修行場になっていたかもね」
娘:「あたしでも、悟りを開いちゃいそう」

子&兄:「ねえよ!」

善根の不動滝_その2
【善根の不動滝・落口アップ】

俺:「じゃあ、そんなところで、善根の不動滝を、お前らなりに、一言でまとめてみてよう!」

間。

娘:「悟り」
兄:「いやまて。ここは信仰だろ?」
妻:「静寂でしょ」
子:「濃ゆい滝」

あれ? なんかバラバラだな…

娘:「じゃあ、お父さんがまとめて?」

ふむ。
そうだなあ…

静寂で、
深い信仰に包まれていて、
滝前に立つ人々に、何かしら訴えかけてくる…

俺:「沈黙の不動滝!」


沈黙。


俺:「どうや!」


沈黙。






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弱点発見!

須川峠に向かう道路の途中に、「安塚の不動滝」の駐車場があります。
車を降りると、直ぐ目の前に遊歩道の入口。
観瀑ポイントへ向かう道は、即行で急斜面となり、所によってはロープまで張ってある。

俺:「あれれ。もっとラクチンなイメージだったけど、これは、結構な難滝?」

さらに、濃厚に漂う獣の気配…
というか、クマの気配。

ちょっと向こう側を、何かがガサガサと移動してゆく音が聞こえています。
あれはきっと、熊鈴の音を聞きつけて、わたくしから距離を置こうとするクマがいるに違いありません。

俺:「生き物の影が濃い…」

知らず知らず口数の減るわたくし。

安塚不動滝_その1
安塚の不動滝(落差30m)・全景】  (新潟県上越市安塚区須川)

俺:「ところが、谷底に降りてみると、意外となだらかで、意表を突かれたね」

新潟は、豪雪によって抉られた急峻な地形が多いので、
遊歩道の出だしで、(ここもそうに違いない)と、すっかり思い込んでいました。

ところが実際は、田んぼがあっても全然違和感のない雰囲気。

俺:「なんかイイ。癒されるぞ」

わたくし、すっかり魅入られてしまったのでした。

俺:「言葉にできない雰囲気だったなあ」
娘:「ねね、虫の鳴き声が凄いね」

そして、シャワシャワという滝音と、リズミカルな何かの鳴き声。

子:「は?これ虫なのか?蛙じゃないの?」
娘:「お父さん、どっち?」
俺:「すまん。俺にもよく分からんのじゃ」

鳴き声の主が何という生き物なのか、よくわかりませんが、
しかし!
この鳴き声が、滝音とハモーニーを奏でて、却って静寂を感じさせる不思議。

俺:「ああ、クマさえいなけりゃ、滝のそばにテント張って、お泊りしてみたかったなあ」
子:「お父さん、こういう滝に弱いよね」
娘:「弱い弱い」
俺:「お、言われてみれば、そうかも」
娘:「これは、あれだ!」

何だ?

娘:「お父さんの弱点発見!




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