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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

天の警告…

わたくしたち一家が、新潟の「観光の滝」を探求し始めておよそ2ヶ月。
少しずつ情報を蓄積してきた、とある日のこと。

妻:「これは是非とも行かなくちゃ」

という滝を発見しました。
これぞ、知る人ぞ知る、銀山平の大雪渓に懸かる「本城の滝」!

しばらく前の大水害で通行止めだった、新潟から尾瀬まで通じる国道352号線ですが、
昨年の秋に、ようやく全面開通しています。

俺:「見ろ、新潟から尾瀬に抜ける、この国道352号ルートで、本城の滝にアタックできるぞ?」
妻:「ぜひ!」

そういうワケで、早速、妻と二人で、晩夏の本城の滝を訪れてみたのでした。

が!

本城の滝_その2
本城の滝(落差40m)・遠景】  (新潟県只見川・北ノ又川中荒沢・西本城沢

俺:「うへえ~、予想以上に雪が残ってら」
妻:「今年、新潟は大雪だったっけ」

それはもう、見事に雪に埋もれてました。

妻:「かろうじて、落口が見えているのが救い…?」

本城の滝_その1
【本城の滝・主瀑布・落口アップ】

子:「あ~、これは、行く時期を間違えてるわ」(棒)

そして、家に帰ってこれば、
こんどは、ビデオ映像に向かって御高説を垂れる次男君。

なんか、最近次男君が、図書館で閲覧しまくっている写真集の中に、
「間違いない! 滝の神様から、僕らへのプレゼントだ!」
と言わんばかりの、近ごろタイムリーに入庫した『新潟 滝紀行』という本があるそうなのです。

子:「で、その写真集を注意深く読み込むとね…」
俺:「おう」
子:「本城の滝の見頃は、晩秋にかけて雪渓が消える僅かな期間しかないのが分かるんだよ」
妻:「そんな、知ってるなら、早く教えてくれればいいのに…」

むう。そうだったのか…。

本城の滝_その3
【雪渓の奥に懸かる、無名の連瀑帯】

子:「ま、お母さん、アレだよ」
妻:「なに?」
子:「僕らに内緒で、滝見になんか行っちゃいけないっていう、天の警告だねえ」
妻:「あなたね…」

これは次男君の言い掛かり。
そもそも、別に内緒にしていませんし、
だいたい、今の次男君、部活動で殆ど動けないでしょうが。

子:「そこが、お母さんやお父さんのスキだね」
俺:「す、隙?」
子:「滝見はね、僕ら家族が、仲良く暮らしてゆくための、必要不可欠な潤滑油なんだねえ」
俺:「あのな」
子:「それを欠かしてはならないって、神様が教えてくれたんだよ?」
俺:「あの…」
子:「ほら、素直に受け止めてみよう!」

妻&俺:「………」




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怖い滝

俺:「怖えー!!」

魚沼市の守門川上流、守門岳中腹にかかる「布引の滝」を目指しているのですが…

なんか登山道が色々と壊れていたり、劣化していたり、流されていたりして、
ちょっとでも油断したら、アッと言う間に足下の谷底に滑落しそうで、無茶苦茶怖い!

俺:「マジで、子どもたちを連れて来なくてよかったぜ…」

布引滝_その1
布引の滝(落差40m)・概観】  (新潟県魚沼市 『大雲沢』

冷や汗をダラダラ流しながら滝見テラスに到着すると…

俺:「ひえ~高い!」

今度は、50m以上はあると思われる断崖絶壁の上から、滝を覗き込むという、このスリル!
滝の落差は40mほどと聞いていましたが、もっとあるように見えます。

俺:「落差100mとか言われても、信じてしまうわ」

しかも、谷が余りにも垂直に切れ込んでいるため、谷底が見えません。
崖縁に近付いたが最後、アリ地獄のようにズルズルと引き込まれて、間違いなく転落しそう。

一応、丈夫そうな木々同士をトラロープで繋げてあって、
「これ以上は近づかないでください」みたいな感じにはなっています。

いますが…

俺:「意味があるのか? これ…」

布引滝_その2
【布引の滝・下部アップ】

俺:「そういうワケで、お前らを連れていく気が失せる、非常に怖い滝でした!」

ビデオ映像を前に、感想を加えるわたくし。

子:「この滝下部の黒くなっているところ!」
兄:「凄みがある」
娘:「続きを見たいってところで、ちょうど見えなくなるし!」
妻:「沢床までは見えないのね」

何というか、滝そのものが、
いかにも、峡谷の暗闇に吸い込まれてゆきますみたいな、独特の色具合。

子:「滝下から見上げたら、どんな風に見えるんだろう」
娘:「きっと圧倒的な滝シャワー!」
俺:「いやいや、谷が狭くて切り立っているから、見えるのは下段部だけ」
子:「ナルホド。滝の全体像が見えなくなるワケか…」

辺りの地形からも見ても、
この観瀑テラスから見下ろすのが、ベスト・ポジションだと思われます。

布引滝_その3
【布引の滝・落口アップ】

子:「逆に、落口の水量がショボ過ぎだねえ」
俺:「時期的には、こんなもんだろ」
妻:「上段よりも、下段の方が主役の滝ね」
娘:「あたし、上段と下段の間に、滝壺があると思うよ」

間。

兄:「それ!」
子:「それ、あるかも!」
娘:「なんとか確かめられない?」

一斉にわたくしに集まる家族の視線。

俺:「ムリムリムリ!」

画像では、充分には伝わらないかも知れませんが、渓谷の掘削ぶりは、半端じゃありません。
大雲沢を遡行するのも、わたくしの技量ではムリ。
ましてや、滝を登るなんてあり得ない!

俺:「とにかく、怖い滝ってことで諦めてくれ!」




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体力

俺:「暑い~」

上権現堂山の手ノ又登山口から、およそ30分。
山の稜線を登っていくと、遠く眼下に、広神不動滝が遠望できます。

120723_広神不動滝_その1
広神不動滝(落差20m)・全景】  (新潟県魚沼市米沢 『米沢本沢』

登山口から滝見場までの標高差は、わずか200m足らず。

俺:「なんだけど、稜線を延々と登り続ける感じで、しんどかったわ」
子:「おやじ、体力が落ちてるんじゃね?」
俺:「お父さんと言いなさい」
娘:「お父さん、こんなんでしんどいなんて、絶対、体力落ちてる」

そうなんだろうか。
自分では、体力が落ちてるという自覚症状はありません。

娘:「実は、滝怪獣じゃなくなって来てるんじゃ…」

それはどうでもよろしい。

120723_広神不動滝_その2
【広神不動滝・上段アップ】

上権現堂山は、標高千メートル未満の、いわゆる低山藪山にあたります。
しかし、そこはそれ、雪処の新潟のこと。
あちこちが抉られたり削り取られたりして、地形そものもは急峻。

俺:「実際、広神不動滝から山の頂まで、直線距離にして1kmなんだが…」
娘:「うん」
俺:「そのわずかな間に、不動滝級の滝が二本も懸かっているんだよ」
娘:「ふ~ん」
子:「映像は?」
俺:「ごめん、無い」

本来なら、広神不動滝の上流300m位の所に、同規模の滝が遠望できます。
しかし、残念ながら当日は、滝が緑に埋もれていて、まともな写真が撮れませんでした。

俺:「替わりに、広神不動滝の滝壺写真で、どうだ!」

120723_広神不動滝_その3
【広神不動滝・滝壺アップ】

子:「あのさ」
俺:「なんだ」
子:「新潟って、簡単に観瀑できる滝、少なかったよね」
俺:「そうだな」
子:「すでに広神不動滝で、暑くて顎が上がるとか、ヤバイくね?」

うっ…
痛いところを…。

娘:「ねね、何かスポーツ始めたらどうだろう?」
俺:「なんでスポーツ…」
娘:「スキーとか__」

俺:「却下!!」




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なんで軍艦?

大ぜんでは、地元の写真家の方が、わたくしより先に来て、
虹の架かった滝姿を、ファインダーに収めておられました。

さらに、わたくしより少し遅れて、犬を連れた地元のお婆さんがやってこられます。
ポツポツとではありますが、朝早くから人の影が絶えませんでした。

俺:「結構、賑やかな感じだったぞ」
娘:「人気の滝?」
子:「信仰の滝だろ」

金剛滝(小ぜん)_その1
小ぜん(金剛滝)(落差15m)・全景】  (新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢 『滝沢公園』

大ぜんから少し下流に下ると、一条瀑の小ぜんが懸かっています。
看板を見ると「金剛滝」とありました。

娘:「こんごうって、どういう意味なの?」
俺:「まあ、ダイヤモンドってことだな」
子:「さらに言うと、百年前に、日本海軍が、初の超弩級巡洋戦艦としてイギリスに造ってもらった軍艦の名前だよね」
娘&俺:「「は?」」

間。

娘:「…なんで軍艦?」

金剛滝(小ぜん)_その3
【小ぜん・遠景】

最近、次男君の周りでは、
『艦隊これくしょん』(略して『艦これ』)というゲームが流行しているんだそうです。

なんでも、旧日本海軍の駆逐艦や軽巡洋艦、重巡洋艦を、かわいらしい女の子に擬人化し、
その女の子たちを、

子:「艦隊として編成・育成・強化しながら、無敵の連合艦隊を目指す育成シミュレーションゲームなんだ」

…とか。

突然、次男君から軍艦の話が出てきたのは、こういうワケだったらしい。

俺:「まあ、金剛って言葉は、大日如来の智慧をあらわす金剛界のことでもあるから…」
娘:「うん」
俺:「滝にも軍艦にも、そういう意味が込められているとは思うぞ?」
娘:「そっか~」

子:「ただ、違いもある」
娘:「どんな?」
子:「滝だと、智慧の神ってことだけど…」
娘:「うん」
子:「軍艦だと、必勝の戦略になるんだ」
娘:「へえ~」

ホントかよ…



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王国へ

滝巡りをするようになって、初めて知ったことの一つに、
「新潟は巨大秘瀑王国」という意外な事実があります。

例えば、

【次男君の滝ノート Vol.2】より

01.三国川ジロト沢・布晒の大滝・落差350m。

………… 300m …………

02.早出川今早出沢・ガンガラシバナ大滝・落差200m。
03.水無川真沢・幣(ぬさ)の滝・落差200m。
04.頸城駒ケ岳南壁・ワニ口の大滝・落差200m。
05.三面川岩井又沢ガッコ沢・猿落大滝・落差200m。
06.水無川オツルミズ沢・サナギ滝・落差200m。

………… 200m …………

07.内の倉川七滝沢・七滝・落差155m。
08.大谷川鎌倉沢・白滝・落差150m。
09.頸城駒ケ岳南壁・幻の大滝(十一面のカネコロン)・落差120m。
10.佐梨川桑の木沢大滝・落差120m。
11.水無川デトノオオナデ沢大滝・落差120m。

………… 100m …………

12.海川不動沢右俣大滝・落差100m。
13.只見川北ノ又川大ビラヤス沢大滝・落差100m。
14.黒又川檜沢滝の沢大滝・落差100m。
15.二岐川先ノ沢大滝・落差100m。
16.二岐川先ノ沢奥の大滝・落差100m。
17.早出川今早出沢・魚返り大滝・落差100m。
18.湯沢川左岸・白滝・落差100m。
19.水無川西不動沢大滝・落差100m。
20.水無川北沢大滝・落差100m。
21.五十沢川下の滝沢大滝・落差100m。
22.三国川ジロト沢左俣大滝・落差100m。
23.三国川荒山沢左滝上沢大滝・落差100m。
24.小滝川ヨシオ沢・ヨシオ滝・落差100m。


次男君の滝ノートをめくるだけでも、100m超の秘瀑が、これだけ出てきます。
そしてこのどれもが、なかなかに行き難い秘境滝ばかり。
わたくしの技量で滝直下まで行けるのは、この中では、せいぜいヨシオ滝くらいしかありません。

俺:「ホント、凄い数の秘瀑だな」
子:「だよねえ」
俺:「これだけの規模の滝がそろってるのって、あと奈良県くらい?」
子:「だよねえ」

次男君と一緒に、感心することしきり。

子:「新潟って、きっと、神奈川みたいに、観光滝の割合が少ないんだよ」

不動滝(大ぜん)_その1
大ぜん(不動滝)(落差20m)・全景】  (新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢 『滝沢』

娘:「でも、観光滝が無いワケじゃないでしょ?」
俺:「そりゃまあな」

そう。

例えば、この「大ぜん」も、
そういった新潟県の、数少ない観光滝の一つです。

俺:「新幹線の越後湯沢駅から、スグだからね」
兄:「へえ。スキーに行くついでに寄れんじゃね?」
娘:「え?スキー?」

スキーという言葉に、すかさず反応する娘。

俺:「言っとくが、絶対に行かねえからな!」
娘:「なんで!」

わたくしは、青春時代の教訓から、滑るスポーツが大嫌い。

妻:「お父さんがこんなだから、スキーは諦めなさい」
娘:「ぶう」
妻:「大人になったら行きなさいね」
娘:「ぶうう!」

不動滝(大ぜん)_その2
【大ぜん・落口】

兄:「なんだかな~、100m級秘境滝の話を聞いた後だし、大ぜんがショボく見えるわ」
子:「ショボく見えるんじゃなくて、ショボいんだよ」

そう言わんと、まあ、待てや。

俺:「おまえら、父の写真技術をなめてもらっては困るな」
子どもたち:「「はあ…」」
俺:「見よ、滝にかかったこの虹を」
子どもたち:「「はあ…」」
俺:「美しかろう? 滝はデカければいいってもんじゃないんだよ」


沈黙。


兄:「あの、この虹、ショボいんですけど…」

不動滝(大ぜん)_その3
【大ぜん・滝壺】

俺:「むう。こうなったら、一度、新潟の観光滝を総ざらいしてみるか!」
子:「お、いいねえ!」
兄:「それはアリだな!」
娘:「いいじゃん!いいじゃん!」

急に盛り上がる子どもたち。

俺:「あ、でも、君らとは休みが合わないから、オイラが単独でね!」


間。


子どもたち:「「はあああ??」」




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すまぬ

俺:「すまぬ~!」
娘:「ほんとにもう!」

今年も、無事に授業参観が終わり、娘の「夏休みの自由研究」が我が家に戻ってきました。

夏の自由研究_その1
【夏休みの自由研究】

今年の夏は、選挙やら何やらで非常に忙しかったため、自由研究の件は、ほとんど妻におまかせでした。
なので、家に戻ってきた時点で、初めて彼女の「作品」を見たのです。

そしたら…

俺:「なんだこれ?」

そう!
どこかで見たことある内容じゃないですか。

具体的に言うと、一昨年の次男君のヤツと、去年のお嬢さんのヤツを、足して二で割った感じ。

娘:「その通りだけど、なんか文句ある?」
俺:「いや、これじゃ盗作だろ?」
娘:「はあ?何言ってんの!」

突然、怒り爆発のお嬢さん。

娘:「今年の春、あたし、自由研究を滝にしたいって約束したよね!」
俺:「うむ、そうだった」
娘:「最低、10滝は連れてってねって、お願いしたじゃん!」
俺:「うむ、そうだった」
娘:「で、実際に行ったのは何滝?」

え~と、
三本滝の頭でしょ。
それから…

あれ? これだけ?

娘:「そうだよ! わずか1本! それも、夏休み前のヤツ!」
俺:「うわ、そうだった」
娘:「滝1本で、どうやって自由研究すんの!」
俺:「あわわわ…」

よくよくお嬢さんの「作品」を見ると、
行ったことのない滝の写真を貼り付けたりして、色々と工夫してあるのが分かります。
いやいや、結構な力作じゃないですか。

苦労をかけたな…

俺:「本当にすまぬ~!」
娘:「うん。もういいよ」

ふふふ、と微笑むお嬢さん。

娘:「でも、この落とし前は、どこかでちゃんとつけてね!」




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なんか妻に似てきた…
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