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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

ハズレ


1995年の土石流災害により、一番滝が崩壊してしまった、
新潟県十日町市にある、「田代の七ツ釜」

国の天然記念物とあって、
当時、随分とニュースで流れたので、
「ああ、アレね」と思われる方も多いのではないかと思います。

その後、わたくしの記憶が正しければ、
2年後の1997年に、全国初の「擬岩による砂防ダム」が完成し、
ほぼ、崩壊前の滝姿を取り戻したハズ。

「当時の土木建築の粋を集めた画期的な工事!」
ということで、こちらも話題になってました。

俺:「でも、その後の話題を、トンと聞かないんだよなあ」
子:「滝で、しかも天然記念物とは!」
俺:「観光地としては、すっかりスポットが当たらなくなってしまったなあ」
子:「だが、天然記念物なんだろ?」

沈黙。

娘:「じゃあ、行けばいいじゃん」

ということで、
毎度のパターンではありますが、わたくし、晩夏の田代七ツ釜を訪瀑することにしたのでした。

七ツ釜_その1
田代七ツ釜・一番滝(奥)から二番滝(落差20m)・遠景】   (新潟県中魚沼郡津南町中深見丙 『釜川』

俺:「で、どうよ?」

わたくしの撮影してきた映像に、何だか目が据わってる次男君。

子:「まごうことなき堰堤…」
娘:「うわあ砂防ダム
妻:「もうひと工夫あったらよかったのに」
兄:「いやいや、ハズレじゃね?」
俺:「…」

う~む。よく造られているとは思うのですが…

さすがの現代土木技術の粋も、
子どもたちの目は誤魔化せなかったのか…。

七ツ釜_その2
【田代七ツ釜・三番滝(落差5m)・全景】

天気が良くないせいもあったのかも知れませんが、
せっかくの休日だというのに、七ツ釜近隣に人影はなし。
七ツ釜キャンプ場も、閑散としていました。

俺:「やっぱ、あんまし人が来ていないのね…」

駐車場に車をとめると、
一応、遊歩道があるので、川に向かって降りて行きます。
すると、直ぐに三番滝の手前に出るのですが…

俺:(一番滝への道が、藪と化してる!)

そうなのです。

どうやら、まだ自然のままの二番滝三番滝には、時折、来訪者があるようなのですが、
主瀑布であったハズの一番滝は、すっかり寂れてしまったようです。

俺:(まあ、見るからに砂防ダムだしなあ…)

七ツ釜_その3
【田代七ツ釜・左岸側壁の柱状節理】

娘:「でも、あたし、この崖はスゴイと思うな」

ふむ。

七ツ釜の右岸側は、大した見所もないヨコ断面なのに対して、
この左岸側は、それは見事な柱状節理が、タテ断面で垂直に伸びています。
まさに、川を挟んでの左右対称!

このようなケースは、全国でも、非常に珍しいそうなのです。

俺:「だから、災害後も、天然記念物に指定されたままなんだろう」
子:「う~ん、滝が天然記念物じゃなかったのか…」

子:「確かにハズレだわ」




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おい…
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神域だから


さて、滝ノ沢右俣黒滝を登り切ると、少しテラス状の川原があって、
直ぐに、次の滝が始まります。

が!

俺:「汚ね~」

最近のコトなのでしょうか。
手前の左岸が崩れ落ちて、滝下に土砂が流れ込んできています。
その中に混じって、大小の紙やらビニールやら様々なゴミ。

俺:「なんで、ヘルメットまであるんじゃ!」

一気に遡行意欲を失ったわたくしは、
そのまま崩れ気味の左岸斜面を這い上がり、登山道に合流したのでした。


弥彦山(標高634m)・山頂から海側を望む】   (新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦 『弥彦山』

娘:「キレイな青空だね~」

テレビの写真映像に、溜息をつくお嬢さん。

子:「沢伝いに山を登って山頂に立つのって、いいね」
娘:「ねね、解放感がある」
子:「滝は滝でイイけど、これもアリだねえ」
俺:「ま、それが、沢登りが流行っている理由なんだろう」

今年の夏は、アクア・ステルスの沢靴が、例年になくバカ売れしているそうで、
あちこちのスポーツ店で売り切れ続出。
とある店長さん曰く、「今年は、沢ブームが来てますよ」。

俺:「やっぱ俺も、滝ノ沢右俣から登山道に出て、山頂の青空を仰いだ時は、ちょっとした神々しさを感じたな」
子&娘:「「うん」」
俺:「ただし…」

滝ノ沢右俣は、黒滝が最大の滝なのではありません。
実は、右俣全体が大きなナメ滝状態。
黒滝上の川原部分で、下流の黒滝と、上流の直瀑&滑滝に、滝が分断されているというのが実態でした。

そう!
沢の全てが滝と言っても過言ではない。
もう、そのスケール感と来たら!

子:「水流はショボいけどね」
俺:「だから、右俣がゴミだらけだったのが、余計に哀しかったわ」


【弥彦山・山頂から平野側を望む】

弥彦山は、山そのものが、弥彦神社の御神体。
山頂が奥宮になります。

子:「だからだと思うよ」
俺:「何がだよ」
子:「神域だからこそ、よけいに汚れが目立つじゃん?」


間。


俺:「ほう!」
娘:「それだよ! だから、メッチャ青空がキレイ!」




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誰よ

【沢登り探検 その3】

子:「そっか。滝ノ沢には、名前の付いた滝が2つあるワケか」
俺:「そう。大滝赤滝な」

大滝を過ぎたあとは、暫くおとなしい渓相が続き、
この赤滝から、再び、F7~F9の連瀑帯が始まります。


滝ノ沢赤滝(落差8m)・全景】   (新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦 『滝ノ沢』

赤っぽい断崖を流れ落ちてくる赤滝
水量が少ないため、その赤い岩肌が、より一層際立って見えます。

娘:「この赤いのは、コケのせいなの?」
俺:「いや、この滝だけ、岩全体が赤いんだ。だけど…」
子:「だけど?」
俺:「コケでヌメヌメしていたのも事実。一番怖かった滝だわ」

子&娘:「「へえ」」

娘:「ねね、大滝が6番目で、この赤滝が7番目になるね」
子:「そ。F6とF7な」

沢に懸かる滝は、川下から順にF番号(Fallsの頭文字)を付けますが、
名前の付いた滝があると、ウッカリ、順番を飛ばしてしまいそうになります。


滝ノ沢F8(落差7m)・全景】

俺:「そしてこれが、赤滝の上に懸かっているヤツ」
娘:「こうして見ると、ホントに赤滝だけが赤いんだね~」
子:「ま、って名前が付くだけはあったな」

さて、このF8
右岸側(滝に向かって左)は苔で覆われていて、登るには非常に危険を感じます。
なので、細かくスタンスを拾いながら、左岸側からよじ登ったのですが、
なんだかお腹がいっぱいに。

俺:「なんせ、を7本も登ったからなあ」
娘:「はあ? 飽きたってこと?」
俺:「緊張の連続で、面倒くさくなっちまったんだ」
娘:「なにそれ、おかしいじゃん」
俺:「じゃあ、お前が登るか?」
娘:「もっとおかしい!」

そういう次第で、F9はパスして、高巻きさせて頂きました。


滝ノ沢右俣黒滝(落差30m)滝下から】

ここで、大きな発見。

滝ノ沢F9の上で、沢は二股に分かれます。左俣が本流。
そして、今回のもう一つの目的であった黒滝は、
なんと、支流の右俣に懸かる滝だったのです。

子:「黒滝は、本流滝じゃなかった!」

一気に水量を減らすので、滝水がちょうどジョウロの役割を果たしていて、
黒滝の下部法面は、草が生い茂ってまさに密林。

子:「滝の全景が見えない、このガッカリ感は、異常だ…」
俺:「ああ…」

まあ、一応、大瀑ではあるのでしょう。
しかし、
これで、なぜ、大滝と名の付く滝が落差17mしかなく、
落差30mの黒滝には「大滝」の名が付いていなかったのかが判明しました。

娘:「は? なんで? さっぱりワケが分かんないケド」
子:「だからあ、大滝って名は、普通、その沢を代表する大瀑に付けるんだって」
娘:「うん」
子:「黒滝は、支流の右俣に懸かるっている上に、水流がショボ過ぎるだろ?」
娘:「うん」
子:「だから、大滝の名に値しなかったってコト」
娘:「ふ~ん」

いまいち納得のいかない様子のお嬢さん。

娘:「別に黒滝だって、滝ノ沢右俣大滝でいいんじゃないの?」
子:「あ~…」


オホン!


俺:「…いずれにしろ、沢が左右に分かれたところで、滝ノ沢は一区切りだ」
娘:「結局、滝ノ沢・本流に懸かっている滝は、全部で9本だったワケね」
俺:「ああ」
娘:「誰よ、20本以上もあるとか言った人」


…。




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ドキドキ・ワクワク!

【沢登り探検 その2】

滝ノ沢F5の落口を、なんとか這い上がると、
すぐ眼の前に、いよいよ目的の大滝


滝ノ沢大滝(落差17m)・概観】   (新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦 『滝ノ沢』

子:「あれれ。直瀑じゃないし…」

そうなのです。

滝ノ沢全体が急峻なので、旧案内人様のお話から、
「滝ノ沢大滝」「真っ黒な直瀑」を想像していたのでした。

ところが実際に来てみたら、側壁もあまりそそり立っていなくて、
とても開けた明るい滝。

俺:「予想外の斜瀑だったってワケ」
娘:「これ、ズバリ滑滝じゃん」
子:「む、滑滝まで行くかあ?」

う~む。

滑滝と言うほど傾斜が緩いワケではないのですが、
しかし、明らかに直瀑ではない、この微妙な感じ。

しかも、立ちはだかっている感は無いのに、
滝への取り付きが、ここまでの滝の中で一番緊張します。

娘:「何が緊張したの?」
俺:「ビレイが取りにくくって、ヌメヌメヌメ!」
子:「水量が少ないから、苔が生えやすいんだと思う」
俺:「ああ、たぶん、ソレだ」

滝の右岸側を見ると、しっかりとした巻き道。

俺:「そういうワケで、滝ノ沢大滝は、遠慮なく高巻きさせてもらったわ」

滝ノ沢大滝_その2
滝ノ沢F5・落口アップ】

さて、大滝を過ぎると、赤滝までの間、しばらく穏やかな渓相が続きます。

俺:「でもさ」
娘:「なに?」
俺:「なんだかんだ言っても、滝ノ沢大滝は、大滝と呼ぶに相応しい貫禄があったよな」
娘:「え~? 写真じゃ、あまり感じられないんだケド…」


間。


娘:「あたし、期待し過ぎてた?」
子:「そうじゃないよ」
娘:「はあ」
子:「未知への憧れであるうちは、誰だって、ドキドキ・ワクワクするもんでしょ!」




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はあ?

【沢登り探検 その1】

わたくしたち一家が滝に夢中になる前のこと。

わたくし、仕事の合間を縫って、新潟県の弥彦山に登ったことがあります。
その際、何気に滝ノ沢にかかるF1を撮影して帰ってきました。

子:「あれ、写真でも、結構、立派な滝だったよね」
俺:「そうなんだよ」

しかも、このF1だけでなくて、
滝ノ沢には、源流までの流路わずか1km程の間に、
大小20を超える滝が懸かっているらしい。

子:「大滝が落差17mで、黒滝が落差30mだったっけ?」
俺:「あいかわらず、よく覚えてんな」

そして!

遂に、この夏、滝ノ沢にチャレンジできるビック・チャンスが到来したのでした。

滝ノ沢_その1
滝ノ沢F2(落差5m)・全景】   (新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦 『滝ノ沢』

最初のF1は以前に撮影しているので、今回、写真はパスしました。

俺:「朝早くて暗かったからな」
子:「はあ?なんだそれ」

今回、滝ノ沢を遡行してみて、初めて判ったこと。

俺:(あれか、20を超える滝って、大半が落差1m未満の小滝なのか!)

そうなのです。
ですから、どれにF記号を付けてよいのやら、さっぱり分かりません。
以前、地元の山岳会が滝ノ沢を遡行した時の記録が公開されているハズなのですが、残念ながら、わたくしの手には入りませんでした。

仕方がないので、

俺:(登り応えがあった!)

と自分で実感できた、落差5m以上の大きな滝だけに、仮に、F番号を付けてみます。

子:「ということは、これが、2番目に出て来た本格的な滝なワケ?」
俺:「そ」
子:「う~ん」
俺:「なんだ?」
子:「…剣沢みたいな険谷、あるわけなかった…」
俺:「当たり前だ」

そもそも、そんな険谷に行ける技術が無いわ。


滝ノ沢F3(落差8m)・全景】

さて、このF3から、いよいよ滝ノ沢のクライマックスが始まります。

俺:「これがヌメヌメで、死ぬかと思ったぜ」
子:「ワクワク!」

続いて、F4の落差10m斜滝。
さらに、F5の落差6m滝。

俺:「あ、この二滝は、ソロで登ってたから、写真ナシな!」
子:「はあ?またか!」

安全第一なんで、すみません。

俺:「さあ、このF5落口を這い上がると、いよいよ大滝の登場だゾ!」




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一期一会、再び


こんばんは。


弥栄の滝(落差10m)アップ】   (秋田県北秋田市森吉林班地内 『大印沢』

さて、8月31日(土)に、
『TVチャンピオン滝通選手権出場者4人+滝ドルによるブログ』
メインブロガーであるしゃけさんより、コメントを頂いておりました件、
以下の通り、皆様にも、お知らせ申し上げます。



以下、転載


タイトル: 『永瀬嘉平先生(日本の滝百選選考委員)の講演会』


永瀬嘉平先生の講演会の詳細が以下の通り決定しました。

日 時:平成25年11月16日(土) 13:15~17:00(予定)  
場 所:竹の塚地域学習センター 3F レクリエーションホール
住 所:東京都足立区竹の塚2-25-17
入場料:1,000円

※参加希望多数の場合は先着順となります。

※申し込み方法の詳細等は、こちらをご参照下さい。


色々と思うところがあっても、我々滝好きは多かれ少なかれ
日本の滝百選を常に意識していると言っても過言ではありません。

意識しているどころか日本全国の滝百選を訪ね歩くことをライフ
ワーク、人生の目標としている人も大勢いることでしょう。

1990年に日本の滝百選が選定されてから20年余り。
日本の滝百選選考委員会のメンバーはその大半が鬼籍に入られました。

百選に選定された滝については周知の通りですが、ではこの滝百選とは
具体的にどのような過程を経て、どのような選考基準で、
どのような理念を持って選ばれたのかなどの詳細については
現在では断片的で信憑性も曖昧な伝え聞いたことしか知るよしがありません。

しかしながら、この度、日本の滝百選選考委員の中心的
メンバーで滝の世界では伝説的な先駆者である
永瀬嘉平先生が、近年の沈黙を破って「今、再び
『滝』を語ること」を決意していただきました。

このような機会はもう二度、未来永劫、永久にないかも知れません。

現在ではネットを検索すれば滝の情報はいくらでも入手することが
できます。難易度の高い滝に挑戦しようとする際にネットで仲間を
募ることもできます。

しかしながら、1960年代の後半から、今と違って当時本当に何の
情報もなかった時代に日本中の滝を「たった一人」で
人知れずに訪ね歩かれた『生ける伝説』である永瀬
嘉平先生の滝に命を掛けた「その生き様」「熱い魂」
に触れたい方は是非お越し下さい。

我々滝好きは意識しているか、していないかは別として永瀬嘉平
先生の影響を受けていない滝好きはいないはずです。

日本全国の滝好きの皆様、ぜひ万障お繰り合わせの上、ご来場下さい。

以上、転載


お知らせでした。




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