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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

秘瀑公開

俺:「さて、今年も滝ベストを決めたいんだが…」
子:「いいけど…」

けど、なんだ?

子:「ボクって、来年3月で卒業じゃん?」
俺:「おめでとう」
子:「で、中学で部活に入ると、今までみたいな観瀑はできなくなると思うんだ」
俺:「ふむ」
子:「でさ」
俺:「なんだよ」
子:「僕らに公開してない滝を、この際、全部見せて欲しい」
俺:「は?」
娘:「それ、あたしも、あたしも!」

実にいいタイミングで現れる娘たち。

妻:「いいわね。わたしのクリスマス・プレゼントは、それがいいわ」
兄:「いいね。俺も便乗して、おこぼれもらうことにするわ」
俺:「…」

というワケで。

今年もベスト映像を作ってみましたが、
予想外の滝が次々と出てくるベスト版になってしまいました。


【Waterfalls in Japan My Best 2012】
  (クリックすると、YouTubeへジャンプします)

娘:「ねね、来年からは、あたし?」
俺:「…」




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キター!

紅葉と相まって、ますます黄金色に染まる景色。
しかし、その美しい景色とは裏腹に、
迫りくる制限時間に、焦りを感じるわたくしたち。

子:「お父さん、どう?」
俺:「すまん。あと5分進んで何もなければ、引き返す」
娘:「ええーっ!」
子:「くそ、意地でも、あと一つ観瀑してやる」

と、突然目の前に現れた看板。

娘:「お父さん看板出た! これどっち?」
子:「『一ツ滝』『アゼ滝』とある!」
俺:「『アゼ滝』だ、右下へ行け!!」


アゼ滝(落差20m)・上段部遠景】  (岐阜県中津川市川上 『夕森公園』

みんな:「「キター!!」」

思わず、滝前で歓声を上げてしまいました。

娘:「うれしいね。もう、ダメかと思ったよ」
子:「ここの滝って、どこも滝壺がキレイだわ」
俺:「おまえら、写真だ写真!」

しかし、ボーッと眺めているヒマはありません。
ハッパを掛けると、子どもたちも、いそいそとバックパックから、自分担当分のカメラ機材を取り出します。

娘:「滝、小さいね。これで20mもあるの?」
俺:「ないよ。上段部だけだからな」
子:「三段の段瀑だったよね?」
俺:「そう」
娘:「残り二段も観れる?」
俺:「ムリ」
娘:「なんで~??」
子:「中段部は、ホラ」

次男君が指さす方に、アゼ滝の中段部・落口が、木々の隙間から見え隠れしています。

俺:「そして、最後の下段部は、沢を遡行しなけりゃならない」
子:「今からじゃダメだろ」
俺:「そう。だいぶ離れていて、別滝にカウントする人もいるくらいだから」
娘:「アウトじゃん」


【アゼ滝・上段部アップ】

そうこうしている内にも、陽はどんどん傾いてゆく。

俺:「おまえら撤収。ヘッデンを用意しろ!」

ガサゴソと、ヘルメットにヘッデンを取り付けます。

娘:「ねね、ワクワクするね。あたし、ヘッドランプ使うの初めて」
子:「アホ。使わないのが上策。使うのは下策なんだよ」
娘:「はあ? 買ったら使わなきゃ、意味ないじゃん」
子:「その発想が、危険を招くんだ」
娘:「そっちの発想こそ、貧乏そのものじゃんか」

ったく、おまえらは。

俺:「ケンカ止めい!!」
娘:「だって…」
俺:「チュウすっぞ
娘:「…」

訪れる沈黙。

俺:「よし。我らがベンツに向けて、帰還を開始する」




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無事、帰還しました…
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未知の領域へ

林道のゲートを超えると、いよいよ未知の領域
…と言うと格好よく聞こえますが、
早い話、以前に妻と来た時に行かなかった滝に行くだけ。

娘:「ホント、林道のどこが未知なのよ」
俺:「そうは言っても、ゲートから先は、普通の観光客は来ないんだぜ?」
娘:「ヘン」
子:「フフフ。聞くがよい!」
娘:「なによ?」
子:「 未知ってのは…」
娘:「…のは?」

ジーッと耳を澄ます次男君。

子:「クマだっ!
娘:「ぎゃあ!!」
俺:「うわあ!!」

ザザッ!!
次男君が向く方向に、一斉に振り返る娘とわたくし。

娘:「…」
俺:「…」

子:「ほ~ら、やっぱり未知だった」

てめえ…


忘鱗の滝(落差20m)・概観】(娘撮影)  (岐阜県中津川市川上 『夕森公園』

途中には、「忘鱗の滝」(ぼうりんのたき)があります。
しかし、日の入り時刻が迫っているため、写真撮影もそこそこに駆け抜けるわたくしたち。

娘:「岩が独特だね」
子:「柱状節理かな」
娘:「あれが、ウロコなんでしょ」
俺:「そう。伝承では、竜のウロコだそうだ」
子:「まあ、何でもいいや。次行こ、次!」

「忘鱗の滝」滞在時間、わずか3分。


銅穴の滝(落差17m)・全景】(次男君撮影)

そして、林道の脇に東屋が見えて来ると、いよいよ「銅穴の滝」(どうこうのたき)です。

子:「支流に懸かっているのか」
娘:「突入するしかないね」
子:「お父さん、15分いいかな」

本流右岸の支流奥に「銅穴の滝」が見えているのですが、
きちっと撮影しようと思ったら、どうしても、この支流を、少し入っていかなければなりません。

むう。仕方あるまい。

俺:「15分たったら、直ぐ、次の滝に向かう」
子&娘:「ラジャー!」

東屋にバックパックを置くと、カメラや三脚を持って、一斉に滝下に向かう子供たち。

子:「うぉっしゃああ! 未知の領域へ潜入!」




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エメラルドグリーン

娘:「この釜、すご~い」

滝壺の、あまりのエメラルド・グリーンぶりに驚嘆するお嬢さん。

子:「こんなに水が透明なのに、底が見えない深さ」
娘:「この滝、美しさと激しさが、きちんと調和してる!」

はい? 激しさ?

娘:「え? じゃあ、凄さ」
俺:「む…」
娘:「じゃあ、静けさ」

沈黙。

子:「要は、感動したってコトだろ」


竜神の滝(落差12m)主瀑部】  (岐阜県中津川市川上 『夕森公園』

その昔、妻と渡合温泉小旅行デートをした帰りに、
ここ「夕森公園」に立ち寄って、「竜神の滝」を観瀑したことがあります。
今でこそ中津川市と合併していますが、当時は、川上村が運営する公園で、
知る人ぞ知る穴場の観光スポットでした。

俺:「ここも、随分とメジャーになったんだなあ」

そう。
わたくしたちと前後するように、続々と訪れるハイカーたち。
ひしひしと、時代の変遷を感じさせてくれます。

ただ、「竜神の滝」そのものは、高樽の滝とは違って、
当時と変わらない姿を見せてくれているのが嬉しい。

娘:「ねね、お父さんって、お母さんとデートしまくりだったんだね」
俺:「放っとけや」

竜神の滝_アップ
【竜神の滝・アップ】

滝壺をグルッとひと巡りできる観瀑道を、バスツアー観光の皆様に挟まれつつ、歩いてみました。

子:「ふう。堪能したゼ」
娘:「久々に、思いっきりエメラルド・グリーンだった~」

そして!

ここから先は、観光客もあまり入らない未知の領域に突入です。

俺:「日暮れまで間がないからな。急ぐぞ」
子:「大丈夫。ヘッデン持ってきてるし」
娘:「トレランなら、むぁかせて!」



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デート

妻のアルバムを開くと、わたくしと恋人だった頃の写真が、
さりげなく前の方に収められています。
中でも、結婚直前に木曽路を巡った小旅行デートは、随分と印象に残っているようで、
そのページは、特に色々とデコレートされ、メモまで添えてある…

娘:「これ、うるう滝とか行った時でしょ?」
妻:「そうだけど…」

それがまた、随分と気になるらしいお嬢さん。

妻:「そんなこと、どうでもいいじゃないの」(笑)
娘:「ごまかさないで、ちゃんと教えて」

違うぞ、娘。
お母さんは、誤魔化してるんじゃなくて、照れているんだよ。

高樽の滝_その1
高樽の滝(落差30m)・全景】  (岐阜県中津川市加子母 『高樽谷』

仙樽の滝を出発して渡合温泉に向かう途中、
付知峡高樽谷の出合いに、「高樽の滝」が懸かっています。
渡合温泉は、社会人になって初めて妻と外泊した、小旅行デートの地でもあり、
高樽の滝を観瀑するのは、本当にン十年振りです。

ところが…

俺:「あれえ? なんか滝の感じが変わってる…」

そう。
実は、高樽の滝をバックに妻を撮影した写真(秘)が、何枚か残っているのですが、
確か、この滝って、チョックストーン気味だったハズ。

娘:「は? チョックストーンって何?」
子:「おまえ、土石流で流された大岩って、ゴルジュで、どうなると思う?」
娘:「狭いから、引っ掛かる……」
子:「そ。その引っ掛かった大岩がチョックストーン
娘:「へえ」
子:「で、その大岩を乗り越えるようにして出来る滝を、チョックストーン滝って言うんだよ」
娘:「じゃあ、高樽の滝も、昔は大岩でふさがれてたってワケだ」

高樽の滝_その2
【高樽の滝・高速シャッターで】

子:「それ、いつくらい前の話だろ?」
俺:「はあ?俺に歳の話は聞くんじゃねえよ!」
子:「そうじゃなくて! 苗名滝の例だってあるワケだし、年代を確定したいじゃん」

そう言えば、ものの本によると…

その昔、苗名滝は、その落口中央部に岩があって、二条瀑だったそうなのです。
ところが、材木を切り出して川に流しているうちに、その岩が取れてしまって、今の滝姿になったのだとか。


娘:「へえ。じゃあ、ここも土石流で、チョックストーンが取れちゃったとか?」
子:「たぶんね」
俺:「ま、少なくとも、20年以上は前の話だわ」
娘:「あたしは、まだ気配すらない頃だね」

気配ですかあ…

子:「お父さん?」
俺:「あ、いや、かつてあったものが変わってしまうって、なんか寂しい」

高樽の滝_その3
【高樽の滝・落口】

娘:「ねね!」
俺:「なんだ?」
娘:「温泉でデートっていいね!」

ふふふ。
唐突ですが、温泉好きのお嬢さんらしい意見。

子:「は? 秘湯は、独り静かに堪能するものだろ」
娘:「家族でデートがいいんじゃん」
子:「う。それは、まあその…」
俺:「そうだな」

来年の夏休みは、滝と温泉をセットにしての家族旅行(デート?)もいいかも知れませんな。

子:「だけど、僕、中学デビューしたら部活入るつもりだから、夏は忙しくなるぜ?」
娘:「大丈夫。あたしとお母さんとお父さんの三人で行くから」
子:「そりゃ無理だろ。兄貴もいるし、お母さんは留守番」
娘:「え~そんな~!」

何気に残念そうな娘。

娘:「お父さんとのデートになるのか…」




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