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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

色々と凄まじい

子:「落差はないが、凄まじい

付知峡・東股谷の門番とも言うべき不動滝
ゴウゴウと唸りを上げながら、谷底に、瀑水を叩きつけています。
東股谷の水流全てが、不動滝の落口に集中する様は、まさに圧巻。

そして、その雄姿を撮影しようと、観瀑テラスに張り付いているカメラマンたち。
さらには、あらかた紅葉も散ったというのに、谷底を見下ろす遊歩道に、鈴なりの人、人、人

娘:「ビデオも撮れやしない!」
子:「はあ? 今、撮ってるのは何?」
娘:「言葉通り受け取らないでよ! 人混みが凄まじくて、ビデオが撮りづらいって言ってるの!」
子:「そゆこと…」
娘:「ニブちん!」

まあまあ、喧嘩すんなって。
わたくしは、滝も人混みも、どちらも凄まじいと思います、はい。


不動滝(落差8m)・全景】  (岐阜県中津川市付知町 『付知峡・東股谷』

仙樽の滝から少し下流側に戻ると、東股谷がググッと狭くなって、
そこに不動滝が懸かっています。
仙樽の滝は、どちらかと言うと、開放系の滝と言えるのではないでしょうか。
対して、この不動滝は、どう見ても閉鎖系

娘:「崖が狭くて切り立ってるから、滝音がよく響いて、なんだか劇場みたいだね」
子:「そうそう。この人混みさえなければ、最高じゃんね?」
娘:「ほんと。ツイてない…」
俺:「待てや。毎年、秋は、こんなもんなんだから」

そう。
季節は晩秋。
とっくにクライマックスを過ぎたはずなのに、しかし、駐車場には、こんな細い道を、どうやって通ってきたんだ?みたいな観光バスが、幾台か停まっていました。

俺:「だからさ、結構、人気スポットなんだよ。年がら年中、こんなもんだぞ、きっと」
子:「そうか、閃いた!」
娘:「なになに?」

急に晴れやかな表情になる次男君。

子:「ここ、夏に来たらいいんだよ」

沈黙。

娘:「はあ? どゆこと?」
俺:「夏休みなんか、家族連れで、もっと混み混みじゃないのか?」
子:「だって見て!」

次男君、谷底を指差し、

子:「夏なら、この滝下まで遡行できる。あそこなら、沢屋さんくらいしか来れないじゃん」

あの…
それはそれで、一理あるかも知らんが…

娘:「この滝壺、凄まじい深さだよ?」
俺:「うむ、これは深いぞ。別に沢屋でもないし、俺はパスだわ」

不動滝@東股谷_その2
【不動滝】

そして、帰り道。人工導水の小川を超えます。
超えるのですが…

俺:「おい、これって…」
子:「うわ~、幻滅」
娘:「やっちゃったね」


観音滝(落差20m)・概観】

そうなのです。

どう見ても、この流れ、
さっき観てきたばかりの観音滝に連なっていますな。

娘:「観音滝、いい雰囲気だったのに」
子:「ただの人工滝だったか」

なんだか、顔から笑みが消える子供たち。

子:「最後が、凄まじく残念だ」




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遅すぎた秋

娘:「今年は、紅葉見に行かないの?」

とある夕餉のひと時。
いかにも「滝に連れて行ってほしい」と言わんばかりに、娘が聞いてきました。

子:「そういや、今年、まだじゃんね」
兄:「俺は、部活があるから、パスでいいわ」
娘:「じゃあ、四人で行く?」

いや、わたくし、まだ行くとも何とも言ってないんですが。

妻:「登山道とか歩くのかしら」
娘:「もちろん」
子:「やっぱ、滝見には、冒険的な要素も必要だろ」
妻:「じゃあ、わたしもパスね」

いや、だからそんなところ、行くかどうかわからんだろ。

娘:「じゃあ、決定!

いや、だから…


仙樽の滝(落差12m)・全景】(次男君撮影)  (岐阜県中津川市付知町 『付知峡・東股谷』

そういうワケでやってきた付知峡!

なのですが…

俺:「むう。ちょっと紅葉には遅かったか」
子:「御嶽山麓だし。冬は早いんだなあ」
娘:「ぶう」

なんだかキレイな紅葉は、あらかた散ってしまった後で、
残った葉々が、寂しげに風に煽られているばかり。

俺:「今年は、急激に寒くなったからな。紅葉がキレイな時期も短かったんだろ」
娘:「ぶう」

紅葉マニアな娘は、いたくご機嫌斜め。

子:「それでもさ、充分、秋の息吹は感じられるよね」


【仙樽の滝・遠景】  (娘撮影)

俺:「また、暗い写真を撮りやがって」
娘:「だって、あたしの気持ちだもん」
子:「あのなあ、紅葉がなくたって、美は美だろ?」

確かにそうですな。

ううう、と唸るお嬢さん。

娘:「水が透明なのが、せめてもの救い…」
俺:「お、妥協したか」
子:「よし。じゃあボクが、敢えて、お前の気持ちを、一言で表してみよう」

子:「遅すぎた秋




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ザ・秘瀑

【遠大な計画・第3章!】

秋のノロ沢の美しさは格別!

きらめく水面。
透き通る水流。
つくづく写真を撮らなかったことが惜しまれます。

さて、地形図には載っていないノロ沢の右岸枝沢の入口(654m)で、
往きに付けた赤テープを回収すると、
すぐ、目測落差10mの滑滝が、目の前に立ちはだかります。

水量こそ少ないものの、ザイル確保がないと、
ソロで登るのには、若干、ためらいが生じる傾斜角度。
滑滝の右岸側を見ると、取り付けられてから十年は経つだろう、トラ・ロープ。

俺:「ふうむ…」

荷重試験というか、何度か強めに揺さぶってみましたが、問題は無さそう。

俺:(よし。行け!)

九階滝_その1
九階滝(落差100m)・全景】   (秋田県北秋田市森吉林班地内 『様ノ沢』

子:「ザ・秘瀑映像、キターーー!」

ビデオに、ガッツ・ポーズで喜びを表現する次男君。

兄:「あまり、パッとしないわ…」
娘:「う~ん、凄い滝には見えない…」

一方、テンション低いままの兄妹。
なんなんだ、これは。

妻:「それは、滝の形が、美しいというよりは、特殊ってところに、問題があるんじゃない?」
兄:「まさにそれ」
娘:「直瀑じゃないし、微妙だよね」

フフフと呟きつつ、テレビの前に立つ次男君。

子:「君たち、滝好きが聞いて呆れるゼ」

映像を静止させ、次男君、解説を始めます。

子:「この滝の魅力は、まず、滅多に人が訪れない秘瀑中の秘瀑なことだ」
みんな:「ふむふむ」
子:「次に、滝を包み込むような、このすり鉢状の大スラブ圧巻だ」

沈黙。

娘:「はあ? これでえ?」
子:「いや、だから、お父さんの撮影スキルじゃ、これが限界じゃん?」
娘:「あ…納得」

てめえら…

兄:「確かに、どんな凄い景色でも、カメラに収めるとスケール・ダウンするし」
妻:「そうね。あんまりお父さんをイジメないようにね」

妻のトドメ…


【九階滝・落口遠望】

九階滝の滝見コルまでの道程は割と平坦です。
なので、体力的には、さほどキツくありません。
寧ろ、早戸大滝とかの方が、しんどいと思います。

わたくしにとってのポイントは、
地形図にない枝沢の入口が判別できるかどうか。
そして、枝沢の落差10m滑滝が登れるかどうか、でした。

いったん尾根に上がってしまえば、
あとは赤テープがバンバン貼ってあるので、
まず、道に迷うことはないと思われます。

ただ……
観瀑ポイントから、様ノ沢に降る崖を見下ろすと、
なんだか萎えてしまいました…

俺:(こ、これは…傾斜が急すぎるだろ…)

一応、8mm×50mロープに、ハーネス、カラビナ、ハーケンの類を持っては来てたのですが、崖下を覗き込めば覗き込むほど、わたくし個人の力量を超えているのが感じられるのです。

俺:(一度降りたら、戻ってこれんな、これ)

実際、鳥獣センターに戻ると、
「なんでこんな時間に人がいるんだ」
みたいな視線を投げかけて下さった管理人さんがいらっしゃったので、
「実は、九階滝を観て来たんです」
と説明申し上げたら……

管:「なんだって!!」
俺:「あ、いや…」

なんでも様ノ沢って、遭難者多発の“魔のエリア”らしい。

管理人さんご自身も、枝沢の入口はご存知でしたが、
実際に九階滝を目にしたことはないんだとか。
たまに、九階滝を目指してやってくるトレッカーと話をするらしいのですが、
たいがい枝沢すら入れずに、敗退して戻ってくるそうなのです。

俺:(これは、様ノ沢に降りなくて正解だったな…)

まさに、九階滝の滝壺こそ、秘境中の秘境なのかも知れません。


【九階滝・最下段アップ】

兄:「ま、滝壺は、プロの沢屋の世界ってことで」
娘:「滝壺だけ観たって、滝の全体が分からなかったら、意味ないし」
子:「そうそう」

ふと、丸神の滝観瀑シーンを思い出すわたくし。

子:「九階滝第三の魅力は、何と言っても、そのとんでもない落差だからな」
娘:「100mクラス?」
子:「その通り。一説によると、135mあるらしい」
娘:「ふわあ…」

またまた、フフフと呟きながら、テレビ前でカッコつける次男君。

子:「君たち。これぞ、ザ・秘瀑である!」




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フフフ

【遠大な計画・第2章!】

子:「そうか。熊がいたんだ…」

そうなのです。
落差30mもある兎滝ではありますが、
その傾斜具合は、遡行するのにピッタリ。

ところが、その兎滝の上部奥で、チラチラ動いている黒い物体が…

俺:(ありゃあ、どう控え目に見たって、だろ!)

わたくしの気配を察知したのか、すぐに見えなくなりましたが、
しかし、敢えて危険な領域に突っ込むことはありません。
少し離れた所から、兎滝の動画と写真の撮影を、簡便に済ませます。

そして、せっかくですから、
兎滝下流手前で右岸から流れ込む支流滝を観瀑。

俺:(うわあ! ココも、メッチャ遡行してみたいわ!)

無名滝@赤水沢_その1
無名滝(目測落差20m)・全景】  (秋田県北秋田市森吉林班地内 『赤水沢』

娘:「キレイ」
妻:「ここなら、わたしにも歩けるかしら」
俺:「可能だと思うぞ。ただ、ここまで来るのが大変だけどな」

確か、この映像を撮影していた時は、
冷たい沢水で足先が痺れてしまっていたので、
手前にある乾いた岩の陽だまりの中で、暖を取ってたんだっけ。

子:「そうか。秋は、水が冷たくなるんだよな~。当たり前だけど」

ネオプレン・ソックスを履いていたのですが、
それでも、わたくしには、まあ、2時間が限度って感じでした。


【無名滝・主部アップ】

もともとの計画では、
兎滝を越え、赤水沢を源頭まで詰めてコルを乗っ越したあと、
桃洞沢を下降する予定だったのですが…

俺:「熊らしき黒い影をみてしまったんで、兎滝で折り返すことにしたんだ」
娘:「うわあ、もったいない」
俺:「いやいや。俺が転んでも、タダで起きるわけがないだろう」
子:「そ、それは…」
俺:「そう。俺が、ノロ沢に赤テープを残してきた話はしたな?」
娘:「うん」
子:「ま、まさか…」

子:「きゅ、九階滝へ行ってきた?」




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フフフ…
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