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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

秘境の滝とは?

子:「秘境の滝って、どう定義すべきだろう」

今年の「夏休みの自由研究」で、「定義の大切さ」を学んだらしい次男君。
最近、事あるごとに、定義の話をしてきます。

まあ、いい傾向ではありますな。

娘:「それはやっぱり、『あたしたちには行けない滝』!」
妻:「だけど、あたしたちって言っても、色々よ?」
子:「そうだよな。お母さんとボクとじゃ、許容範囲が違うし、それこそ、お父さんだけしか行けない滝だってあるし」
娘:「あるある! 滝怪獣だけに許された滝が!」

娘の言い草が、何気にヒドイ。

兄:「それだろ!」

…。

無名滝@蛇谷_その1
無名滝(目測落差20m)・下段部】  (石川県白山市中宮 『蛇谷支流』

子:「つまり、こういうことじゃんね?」

ノートを広げて、自分なりの定義を書き出す次男君。

【秘境の滝を定義する】

観光の滝 … 家族全員で行ける滝。例えば、「払沢の滝」
  ↓
冒険の滝 … 僕らは行けるけど、お母さんには難しい滝。例えば、「妙見滝」
  ↓
秘境の滝 … お父さんしか行けない滝。あるいは、それ以上。例えば、「兎滝」

兄:「妥当じゃね?」
娘:「いいと思う」
妻:「いいんじゃないかしら」

お、皆の意見がそろいましたな。

子:「よし!」

パンッ!とノートを閉じる次男君。

子:「じゃ、お父さん、兎滝の続きを、はやく!」




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次回、秘境の滝・第2弾!
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厨…?

【遠大な計画・第1章!】

森吉山野生鳥獣センターの駐車場に我がベンツを乗り入れると、
早速、沢登りの支度をします。

今回の「遠大な計画」とは、即ち、森吉山周辺の、次男君推奨の滝を訪瀑すること。

東北の沢は、夏場だと、山のようなアブやらなんやら虫の類が大量に発生します。
ですから、何回か寒波が来て、山の冷気でもって虫たちが叩き落された今頃がベスト。

この、キラキラと陽光を反射させる水面の美しさ!

俺:「う~ん、どこまでも続く滑床。天国じゃ!」

但し、先を急いでいたため、美しいノロ沢の写真はなし。

娘:「え~、なんで肝心なところで、写真を撮ってこないのよ」

ビデオを見ながら、ブーたれる娘。

子:「肝心なのはだろ。滑沢じゃないし」
娘:「ハハン。これだから、落差厨は!」

なに?
今、何て言った?


兎滝(落差30m)・全景】
   (秋田県北秋田市森吉林班地内 『赤水沢』

途中で、様ノ沢を見渡せるコル(749m)へ到る枝沢入口を確認すると、
赤テープをぶら下げておきます。

娘:「ふ~ん。なんで、そんなものぶら下げるの?」
俺:「そりゃ、迷子にならんように」
子:(ワクワク!!)

熊の気配がムンムンと漂う中、
熊さんとの《出会い頭事故》を防ぐため、岸に上がらず、ひたすらノロ沢の水流を進むわたくし。
669mの二股から赤水沢に入り、しばらく進むと、遂に「兎滝」

子:「うおっしゃあああ!ゲットォォォォ!!」
娘:「…え…と…」

ビデオに向かって叫ぶ次男君に、若干、引き気味のお嬢さん。

娘:「この滝の、どこがそんなに凄いの?」
子:「…あのなぁぁぁ」

そして次男君の、いかにもな溜息。

子:「これだから、美景厨は!」

ちゅう?
だから、それ、何?




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「○○厨」=「○○に狂う」だそうです…
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遠大な計画・序章!

子:「これは、何とも微妙だ」

わたくしの撮影してきた滝映像に、いつもの様に、次男君の辛口コメント。


白糸の滝(落差40m)・全景】  (秋田県北秋田市森吉林班地内)

何が微妙かというと、
上部に見え隠れしている滝と、下部の迫力ある滝は、どう考えても一つの滝であり、「白糸の滝」なのですが、しかし、見るからに、別滝に分かれているみたいです。

俺:「このスラブがなあ。圧倒するような迫力と同時に、滝の姿を隠してしまっているからな」
娘:「前から思ってたんだけど…」
俺:「うん?」
娘:「スラブってなに?」

いや、お嬢さん、今まで意味を知らずに使ってたんか?

娘:「いや、なんとなくは分かるんだけど…」
子:「傾斜の急な一枚岩のことだよ」
娘:「でも、この岩、ヒビがあるから、一枚じゃないじゃん?」
子:「これはクラックと言って……あああ、めんどくせ。お父さん?」

言い掛けたなら、最後まで説明しろや。

俺:「クラックって、ようはヒビ割れのことな。この程度じゃ、別の岩とはカウントしないのさ」
娘:「ふ~ん」


【白糸の滝・上段部アップ】

子:「上段の滝は、複合瀑布かなあ?」
娘:「わたしには、一つの滝が三条に分かれて見えるけど?」
俺:「こりゃあ、どっちだろう」

実は、観瀑所から右岸の森に分け入って、上段部を観瀑できないこともなかったのですが…

俺:「ちょっと遠大な計画を立ててたもんで、無理はできんかったわ」
娘:「遠大?
俺:「そ。え・ん・だ・い
子:「へ~え、ふ~ん」

次男君、何かを察したらしく、ニヤニヤしています。

チッ! 勘のいい奴め。

娘:「え、なになに? なんなの?」
子:「そりゃあ、あとのお楽しみだろ!」
娘:「え~?」


【白糸の滝・上段の直瀑部アップ】

子:「この白糸の滝って、滝壺手前の取水用の堰堤と、滝全景が見えないスラブのお陰で、随分とマイナス喰らってるよね」
娘:「美しい滝なのにね」
俺:「一応、ちょっとした歴史があるんだぞ?」

そう。
かつて、どこかの文人が訪れたことがあるそうなのです。

子:「フ。文人ね…」

ニヒルな笑みを浮かべる次男君。

子:「芭蕉じゃないなら、どうでもいいや」




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妄想

滝前で撮影していた時のことです。

突如、異様な感覚に包まれたわたくしは、ふと、手を休めて、
ファインダーから目を離し、滝の方を眺めてみたのでした。

そしたら…

俺:「うわわわわわ!!!」


不動の滝(落差15m)・全景】  (岩手県八幡平市高畑 『桜松神社』

娘:「やだ、お父さん、ヘタレだったんじゃん」

滝映像を一時停止にして、こちらを振り返る娘。

俺:「そうは言ったって、おまえ、これはビビるで!」
妻:「あなたに言われてみれば、まあ、見えないことはないかも…」
兄:「…微妙じゃね?」

そうなのです。

「不動の滝」は、瀑布の右岸寄り下部に、
人型のような水紋様が、ボンヤリ浮かび上がって見えるのですが、
これが、わたくしには、いきなり袈裟衣を着た僧侶に見えたのでした。

子:「信仰の滝だし、そういう霊現象だって、あるかも知れない…」
娘:「ナイナイ」
兄:「妄想乙」

ちなみに、最近、友達の影響を受け、ネット・スラングを使うようになった長男君。
「…乙」というのは、「…お疲れ様」という意味らしい。

俺:「ところがな、事態は、それだけでは止まらなかったんだ」
娘:「どゆこと?」
俺:「見よ!」

滝映像の一時停止を解除するわたくし。


【不動の滝・アップ】

俺:「僧侶がだんだん変化して、ついに、小沢○郎の生霊に見えたのだ!」


沈黙。


みんな:「「「ブハハハハハ!!」」」

わ、わ、笑うな!

最近、選挙準備のお手伝いに追われていたわたくですが、
小沢一○という人物、知れば知るほど、恐ろしい方です。
徹底的なドブ板で選挙戦を戦う方なのですが、
ここまでやる人は、○沢一郎以外には、今の日本にはいないと断言できます。

マスゴミに、さんざバカにされている小○ガールズだって、
それだけのドブ板選挙を戦っての当選ですから、
ある意味、相当の修羅場をくぐり抜けて来た【戦士】と言えましょう。

兄:「アハハ、確かに岩手は○沢王国かも知れないけどさ…アハハ」
娘:「どうやっても、小○には見えないよ…キャハハ」
子:「お父さん、仕事で悩乱…プププ」

みんな笑いますけどね、
不動の滝は、桜松神社御神体ですし、
マジで、小沢○郎の生霊が岩手県内の霊域を乗っ取ったのかと、
本気で狼狽しまくったのです。
その時は。

俺:「まあ、冷静になってみれば、ただの水模様だったんだけどな」
妻:「あなた、お疲れ様でした。だいぶ消耗してるのね」

おお、妻の優しい言葉。

子:「うん、そうだよ。お父さん、疲れているんだよ」
兄:「乙」

ああ、子どもたちまで…

娘:「ねね、頭冷やしに、滝見に行ったら?」




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迫力にせまる!

今年の夏、子供たちは、いつもと違っていました。

娘:「ねえ、めんどくさいから、一緒にやらない?」
子:「お、いいねえ」
妻:「確かに、その方が、効率が上がるかもね」
娘:「そう。アイディアも豊富だよ」
子:「へっ。これぞ、三人寄れば文殊の智恵」
俺:「二人だけどな!」

なんと、日頃、喧嘩ばかりしている二人が、
夏休みの自由研究に限っては、協力し合うというのです。

兄:「ほんと、こういうことだけ息が合うのな、おまえら」

そう!
二人とも、研究テーマは「滝の迫力にせまる!」


【夏の自由研究・次男君編】(妻撮影)

俺:「で、なんだ、これは」
子:「うん! まず、滝の迫力を定義するところから始めたんだ」
俺:「あのな…」
子:「ボクは、落差水量こそが、滝の迫力を形成する因子の全てだと思う」
俺:「いや、そうじゃなくて。これ、今年行った滝が一つもないぞ?」

急に、ニヤニヤし出す次男君。

子:「ふふ、言うと思った。このウラには、実は、深い思想があるんだ」

思想とな。

俺:「聞かせてもらおうか」
子:「去年の自由研究で、調査範囲を全国に広げたんだけどさ…」
俺:「おう」
子:「クラスのみんなには、パッとこなかったらしくって…」
俺:「おう」
子:「一昨年の自由研究の時みたいな、ブームが起こらなかったんだよ」

ふ~ん、ブームになっとったんか。
それは知りませんでした。

俺:「で、今回、調査範囲を絞ったと」
子:「そう!」
俺:「で、クラスのみんなは、山梨・長野・岐阜に、なぜか、パッとくるのな?」
子:「あっ………」

沈黙。

子:「えーっと…」

自由研究_その3-2
【夏の自由研究・娘編】(妻撮影)

娘:「ねね、あたしのも聞いてよ!」
俺:「はいはい」
娘:「あたしはね、落差水音の大きさ静けさの四つで、迫力が決まると思うんだ」

ほう。
次男君より、定義が緻密じゃないですか!
これは、意外とデキルのかも知れない。

俺:「で、この『静けさ』ってのは?」
娘:「さすがお父さん、目の付け処が違うね!」

お褒めにあずかり、恐縮です。

娘:「滝って、そこらへんにチョロンと懸かっているのと、真っ暗なゴルジュに懸かってるのとでは、全然、迫力が変わるじゃん」
俺:「おお、その通りだ」
娘:「このドワーッと圧倒するような大自然こそ、『静けさ』ってこと」

つまり…

語彙が不足しているってことか。

俺:「それを、どういう基準で評価したの?」
娘:「女のカン」

やはり小学生ですな。

俺:「で、聞くぞ?」
娘:「どうぞ」
俺:「お前も、今年行った滝が一つもないな?」
娘:「あははは。男が小さいこと、気にしない」
俺:「さらに聞くぞ? なぜ、白糸の滝が入っている」
娘:「はあ? 幅が一番大きかったからじゃん」

あそこは、確か、観光化の悪い影響を受けて、
滝前は、汲取り便所の臭いがしていたハズなんだが…

娘:「あっ………」

沈黙。

娘:「えーっと…」




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徒労

朝靄漂う駐車場。
カメラや三脚など、撮影機材を担ぐと、観瀑広場に向かって歩き始めます。

俺:「いや~、これは彼のアドバイス通りにして正解だったわ。感謝だぜ」


七滝(落差60m)・概観】  (秋田県鹿角郡小坂町上向滝ノ下)

そう。
秋田の友より、

友:「『七滝』を撮影するなら、早朝の交通量が少ない時間じゃないと、魅力が激減しますよ?」

とのアドバイスを賜り、それこそ日の出る前に、速攻でやってきたのでした。

「七滝」の特徴を一言で言うと、
「超お手軽」。

同時に、
「映像を撮影する際には、車などの人工音が最も入り易い百選滝」。

この、道路沿いの川を挟んで対岸から落水する姿は、山形の「白糸の滝」を連想させます。

もっとも、あちらの「白糸の滝」は、雄大な最上川で、「滝が護られている」感じでした。
ですが、こちらは、川が小さすぎて、肝心の「七滝」が剥き出しの観光地になってしまっている…。

俺:「ここまで観光地だと、早朝以上のベスト・タイミングはないだろうな」

そう。
せせらぎの音と、小鳥たちのさえずり。

俺:「よし。静寂なうちに撮影を済ませようっと」

七滝_その2
【七滝・正面】

で、いつものように、
帰って来たら、即、家族で滝映像を鑑賞してみたのですが…

娘:「なに、この水車」
俺:「客引きだろ。こう、情緒を醸し出すための」
兄:「いらんし」
妻:「七滝なのに、二滝しか見えないわよ」
俺:「晩秋になって落葉しないと、ダメだろ」
子:「ふ~ん」

皆の反応が鈍すぎる。

俺:「いいか、おまえらよく見ろ。この早朝の静かな感じとか…」
娘:「はあ」
俺:「朝靄煙る幻想的な映像とか…」
妻:「そう?」
俺:「『そう』って。いや、だからな、遥か遠方にまで、早朝出向いたオイラの苦労を…」
子:「徒労」

…。

娘:「写真も徒労
妻:(プッ…)
娘:「映像も徒労
兄:「ナイス・ギャグ!」

…「徒労」と「撮ろう」をかけてるのか…orz

子:「滝って、つくづく難しいねえ」




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友よ、済まない…
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何言ってるのか分からない

子:「ついに制覇した…」

次男君が、滝前で感慨深げです。


払沢の滝(落差60m)・最下段】  (東京都檜原村本宿 『北秋川セド沢』

子:「ここまで来るのに、ずいぶん時間がかかったものだ」
俺:「そりゃおまえ、いざというときのためのネタ滝だしな」
兄:「ネタ滝?」
俺:「あ、いや、聞き流してくれ」
娘:「ごめん。お父さんが、何言ってるのか分かんない…」

そもそもの始まりは、次男君提唱の「三大都市制覇計画でした。

娘:「三大都市って?」
俺:「自分で調べろや」
兄:「これ、正確には、『三大都市がある都道府県の百選滝』の制覇計画だろ?」
子:「余計なツッコミをするな!」

そう。
次男君の制覇計画は、昨夏の大阪の箕面の滝、今春の愛知の阿寺の七滝と来て、
残すところ、東京の「払沢の滝」だけとなっていたのです。

妻:「昨日の粟又の滝とは、全く趣が違うわね」
兄:「同じ関東の滝とは思えん」
娘:「ねね、こっちに来て! 奥の滝が見えてない?」

ワラワラと駆け出す子どもたち。

子:「うおおお、アレが秘された二段目か!」

払沢の滝_2・3段目
【払沢の滝・一段目落口と二段目上部】

子:「つまり、払沢の滝は、全部で四段。上流に、あと二段隠れているんだ!」

少しくたびれた感じの看板を見ながら、みんなに蘊蓄を垂れる次男君。
各々の落差は、眼前に見えている最下段部が26m。二段目が17m。三段目が14m。そして、最上段部が3mですね。

娘:「で、全景を眺められるポイントは?」
俺:「ねえな」
娘:「それってなんか、洒水の滝と似てない?」
妻:「似てるわね」
兄:「極めて残念なところが」
子:「だけど、洒水の滝と違うところもある」
娘&兄:「なになに?」
子:「払沢の滝には、三本滝の法則が当てはまらないんだよ」

妻:「?」
娘:「え~と…」
兄:「なんだ、それは」

いや、だからね、
次男君が言いたいのは、
払沢の滝は、その公称落差が、四段全てを含めたものであるのに対して、
三本滝や洒水の滝は、最下段部だけの落差が、公称値として使われている、ということなんだよ。

妻&娘&兄:「…」

つまり、なんだ、
滝を分けて、わざわざ落差を低く見積もってるっていうヤツな。

妻:「ごめん。あなたが、何言ってるのか分からないわ




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