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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

こんなの絶対おかしいよ

子:「お父さん、ちょっといい?」

珍しく、ノックして、次男君が部屋に入ってきました。

俺:「おう、どうした」
子:「今年の春休み、行けそうかな」
俺:「う~む。それは、ちょっとキビシイかな~」

彼が後ろ手に持って来ているのは、滝のネタ本ですね。

子:「近場のでもいいんだけど…」
俺:「近場って?」
子:「例えば、ココ」

早速、本を広げて、幾つか候補を挙げてくる次男君。

でもなあ。
もう少し事態が落ち着いてからじゃないとなあ…

俺:「いずれにしても、ちょっと時期が悪いだろ」
子:「…」orz

あ、いや、そんなにガックシされても、わたくし、困ります。

俺:「まあ、なんだ。こんな時の秘密兵器だ!」
子:「…秘密兵器?」
俺:「じゃーん!」

一冊のボロボロになったノートを取り出すわたくし。

子:「あ! ぼくの『行ってみたい滝リスト』じゃんか!」
俺:「フフフ。中を見よ!」

幾つかの滝名の横には、アカアカと「訪問済」のマーク。

そう!
実は、昨年に訪瀑してるけど、まだ家族には未公開の滝があるのです。

子:「うわ! 隠してたなんて、卑怯だぜ!!」
俺:「そう怒るなって」
子:「あああしかも! 福島県の滝がある!」

おお。見る見る表情が緩んでいく次男君。

子:「うおおぉぉおお! 福島なんて、ニュースじゃ、しばらくは近寄れないって感じだったのに」
俺:「観たい?」
子:「スグ観せろ」

いきなり命令口調ですか!

俺:「それって、人にモノを頼む態度じゃないだろう?」
子:「あああ見せて下さい。お願いします」
俺:「もう一声!」
子:「…お父さん、好きです。愛してます。お願いですから、見せて下さい」

ムフフフ。

俺:「うむ、よかろう」

乙字ヶ滝_その2
乙字ヶ滝(落差6m)・正面】  (福島県須賀川市前田川深田 『阿武隈川』

子:「さみだれの 滝 ふりうづむ 水(み)かさかな」

俺:「いきなり芭蕉なのか。さすがだな」
子:「だけど、不公平だ」
俺:「はい?」

って、いきなりワケがわからない…

子:「だって、乙字ヶ滝って形はユニークだけど、落差はないし、芭蕉が売りなだけじゃん」
俺:「そうなのか?」
子:「そうだよ。日光の裏見の滝と比べて、背負ってる歴史とか、そんなに変わらないじゃんか」
俺:「確かに、両方とも芭蕉ゆかりの滝だな」
子:「だけど!」
俺:「だけど?」
子:「なぜ、乙字ヶ滝だけ、日本の滝・百選に選ばれてるの?」

そんなこと、知るワケないだろう。

俺:「つまりなんだ。君は、乙字ヶ滝は、百選には相応しくないと言いたいのか?」
子:「ちがうちがう」

子:「どちらも芭蕉ゆかりの名瀑なのに、なぜ裏見の滝は、百選じゃないのさ」

ああ、そっちですか。

子:「こんなの絶対おかしいよ!」

乙字ヶ滝_その1
【乙字ヶ滝・右岸から】

バタンッ!(扉を開ける音)

娘:「また二人で密談してる! わたしも混ぜて~」

またまた、娘が乱入してきました。

子:「聞け。今、素晴らしいアイディアが閃いた!」
娘:「なになに?」
子:「今日のお昼は、滝見ピクニックだ!」
娘:「うそ、やったー。で、どこへ行くの?」
子:「テレビの前」

娘&俺:「…」

子:「お父さん秘蔵の、この滝映像の前で、おにぎり食べながら滝見するんだ!」

娘&俺:「…」

子:「ぼく、お母さんに頼んでくる!」

バタンッ!(部屋を飛び出してゆく音)

娘:「…なに、あれ?」
俺:「なんか、テレビの前で、おにぎり食べるらしいな」

娘:「…そんなの絶対おかしいよ…」



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