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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

グラスヶ滝

【アーカイブ 「福島県の滝」 その4】

三条の滝で膝を痛めてから、わずか2週間。
再び、福島県を訪問するチャンスに恵まれました。

俺:(神様、ありがとう。そして、ありがとう!)

しかしこの膝では、秘境とか山奥とか、到底、乗り込むべくもありません。

俺:「うむむ…どうしようか…」
幻:(お父さん、こんな時のコレだよ)

おお! わたくしの脳内に鮮やかに甦る次男君ボイス。
机上から、次男君謹製の「行ってみたい滝リスト」を取り出します。

こうやって見ると、福島県、まだまだ良さ気な滝がたくさんあるなあ。

幻:(基本は、百選の滝を押さえるところからでどう?)
俺:「なるほど。いい案だ」
幻:(大事なポイントからゲットする。これ、戦いのイロハだろ)
俺:「確かに。理に適っているぞ」
幻:(ふ。まかせろ)


次男君の再生ボイスと一緒に、彼の笑顔を思い浮かべて、思わずニマニマ。

妻:「あなた」
俺:「うわあああ!!」
妻:「…って、なぜ驚くの。さては、悪だくみ?」

そりゃ、妻に内緒で、福島県の滝を下見しようと思ってるワケですから。
まあ、悪だくみといえば、そうです…

妻:「何をニヤニヤしていたの」
俺:「え、いや、まあね。あはははは」
妻:「あらあ、あやしいこと」

う、やばい…。これ、だんだんと妻に問い詰められるパターンだ。

俺:「いや、あの、実は…だな」
妻:「実は?」
俺:「うむ、実は…」
妻:「だから、何?」
俺:「…お前のこと、愛してる


沈黙。


妻:「…紅茶を淹れてきます」

おおお?
妻が照れた!!
わたくし大勝利!!!

銚子ヶ滝_その1
銚子ヶ滝(落差48m)・全景】  (福島県郡山市熱海町石筵 『石筵川』

銚子ヶ滝へのアプローチはよく整備されていて、登山道というより、むしろ遊歩道とかハイキング道に近い感じです。
朝の陽光が木々の隙間から差し込んできて、とってもすがすがしい。

もっとも、わたくしは三条の滝でのクマ騒動の後遺症が残っていて、下り坂になると、膝がズンズン痛みます。
膝を庇いながら谷を下るわたくしの姿、きっと、出来の悪いロボットみたいに見えているに違いありません。

俺:(我ながら、カッコ悪すぎだよな)

でも、滝の流身が見えてくると、そんなのどうでも良くなってしまいました。

森から抜け出して、滝と出会う!

このシチュエーション、ほとばしる水、抜群のスケール感。
桁違いです。
なんて感動的な滝との対面でしょう。

俺:「…これは…」

自分の写真の腕前では、残念ながら、このドラマを伝えられない自信があります。
胸張って言うコトではないですが…。

俺:「こりゃ、日本の滝百選に選ばれたのも、当然だろ!」


【銚子ヶ滝・落口アップ】

さて、銚子ヶ滝の映像を眺めながら、テレビの前で、おにぎりをパクつく子供たち。

子:「だからさ、滝の上段が、ちょうど、お銚子にお酒を注いでる感じだろ?」
娘:「それで銚子ヶ滝なワケ?」
子:「その通り」

次男君のご講義を熱心に聞き入る娘。

娘:「なんで、お酒とお銚子なの。別に、『お茶と急須』とかでもいいじゃん」
子:「ダメだ。お銚子とお酒のコンビは、いにしえの昔より決まっているものだ」
娘:「んなの、誰が決めたワケ?」
子:「神」

あ、いや、次男君。
その結論には、なにか飛躍があり過ぎだろ。

俺:「まあまあ。昔の人が付けた名だろうからな」
子:「そうだね」
俺:「現代なら、『グラスヶ滝』とか『コップヶ滝』とかな~。なんちゃって」


子&娘:「……」


俺:「グラスなら、注ぐのは、ワインだってありかな~」
子:「いや。この滝、赤くないし」
俺:「ビールでもいいかな~」
娘:「滝水は炭酸じゃない」
俺:「まあ…あの…」

どうやら、わたくし、ハズしまくっているようです。

俺:「…なんだ、滝が美しいのはいいことだ」



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ありがとう

【アーカイブ 「福島県の滝」 その3】

俺:「そしてオレは、つま先立ちのように、ゆっくりと後じさりを始めた…」
子&娘:「…うん…」
俺:「…ところが、岩やら木の根やらで、上手くステップが踏めない…」
子&娘:「そ…それで?」
俺:「そう、その時クマが…」

バタンッ!

子&娘:「ギャーッ!!!」

妻:「みんな、お茶が…」
子&娘:(ハアハア)
妻:「…入ったんだけど…何してるの?」

なんてタイミング! 子供たち、本気でビビったようで、返事すらしません。

俺:「あ、いま、俺の武勇伝をお披露目中です」
子&娘:(ハアハア)
妻:「…あんまり子供たちをイジメないでよね」

いや、あのな。

わたくしからすれば、計ったようにここで部屋に入ってくるあなたの方が、よっぽどイジメに見えるんですケド。

閑話休題。

クマ遭遇場所からなんとか退避したわたくしは、初めはユックリと、しかし段々と速足で、
結局、40分かかる登山道を、20分弱で渋沢温泉小屋まで駆け降ってしまったのでした。
小屋が見えたとたん、恐怖心の虜になっていた自分が、フシュ~ッと一気に弛緩してゆくのが分かります。

思えば、本気でトレイルランニングしたの、これが2度目ですな。

ほうほうのていで温泉小屋に到着した時には、せっかく乾かしたトレッキングシューズが、さらなるグチョグチョの泥だらけに。
汗をタップリと吸い込んだシャツはズッシリと重たい。

最大の問題は、500mの標高差を駆け下ったツケが回って両ヒザがすっかり壊れ、気がつけば、一歩踏み出すごとに、激痛が走るようになってしまったことでした。

冷静になってみると、我ながらアホです。

温泉小屋で休ませてもらおうかとも思ったのですが、
なんだか宿泊客を迎える準備で忙しいらしく、とても居づらい空気。

仕方なく、這うようにして50分。
渋沢大滝の手前にある、よく陽のあたる平たい岩まで辿り着くと、そこで大休止を取ることにしたのでした。

渋沢大滝_その2
渋沢大滝(落差50m)・全景】  (福島県南会津郡桧枝岐村星登 『渋沢』

ああ、至福!
なんという美瀑!
ヒザさえ痛まなければ、天国としては完璧でしょう。

さらに、渋沢大滝の下流右岸には、落差80mにも及ぶ絹糸の滝が掛かっています。

ただ、当時はすっかり夏草に覆われていて、せいぜいが30m程度の、しょぼいシャワー滝にしか見えませんでした。
もっと元気だったら、壮観な全景を見渡せる場所を探したのでしょうが…。

ヒザが痛くて痛くて、泣く泣く岩上から撮れる写真でガマン。

子:「あちゃ~。お父さん、運命の女神の前髪をつかみ損ねちゃったんだね~」
俺:「うるせえな。とてもじゃないけどムリだったんだよ」
子:「あああ~♪ 幻と消えた80m滝♪♪」

絹糸の滝(尾瀬)_その1
絹糸の滝(落差80m)・下部】

そしてついに、この日最大にして、最後の核心部がやってきます。
それは…

「シボ沢ノ滝分岐」から「天神田代」までの、標高差500mの地獄の登り返し。


脚が思うように動かないので、休み休み行きたい。
が、しかし!
ちょっとでも立ち止まると、たちまち巨大なアブが服の上からでも容赦なく喰いついてきて、
それを許してくれないのです。

俺:(もう勘弁して。ホント、今日中に家まで戻れるんか、オレ…)

気持ちが萎えて、どんどん悲観的になってゆくのが分かります。
ですから、いきなり目の前が開けて、天神田代のベンチが視界に飛び込んできたときは、

身心脱落(しんじんとつらく) by 道元禅師

真剣に、頭の中が真っ白になりました。

ベンチに腰掛けて時計を確認すると、
この1時間10分の地獄コースを、このボロボロのヒザで、わずか45分で登り切っているじゃないですか。

いやあああ!
いくらなんでも、やりすぎだ!

娘:「それって、どれくらい凄いことなの?」
俺:「そうだなあ。君がプールで1時間泳いでから、2時間マラソンして、さらに3時間荷物運びをするようなもんかな」
娘:「ふ~ん」


しばしの沈黙。


子:「ぼく、三条の滝、行かなくていいや」(笑)
娘:「わたしも」(笑)

子:「お父さん、三条の滝に行ってきてくれて、どうもありがとう



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「……」
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危機!

【アーカイブ 「福島県の滝」 その2】

子:「で、お父さん、クマは大丈夫だったの?」
俺:「ああ。なんとかやり過ごせて、ホッとしたな」

三条の滝観瀑台に到着したときの、あの心から安堵した感覚。
今でも、鮮明に思い出すことができます。


三条の滝(落差100m)・全景】  (福島県南会津郡桧枝岐村燧ケ岳 『只見川峡谷』

子:「この三条の滝、水量が少なめだな」

滝のネタ本と見比べながら、感想を述べてくれる次男君。

俺:「しかたねえの。夏も終わりだったしな」
子:「しかも草が邪魔で、滝壷が見えないし」

当時、ひと夏の間に成長した草木が、滝を遮るようにして枝葉を伸ばし、観瀑台の周りも鬱蒼とした感じになっていました。
ただ、落水が生みだす爆風によって草木が吹き倒され、時折、がその全景を見せてくれる瞬間があります。
そこを狙って激写!

子:「ねえ、スローシャッターで撮った写真はないの?」
俺:「あのな、滝からくる風で草木が倒れてくれるのなんて、一瞬しかないだろうが」

実はバラしてしまうと、三脚立てると、どのアングルで撮っても草木が邪魔になるので、
ロープで確保しつつ、観瀑台の手摺りから乗り出して、手で撮るしかなかったというのが真相です。
もちろん、その辺りのキケンな事情は、家族には内緒。

妻:「こんなに迫力があるんだから、高速シャッターが正解じゃないのかしら」
子:「やっぱ、そうなのかなあ…」

なんか不満気だな。

三条ノ滝_その2
【三条の滝・アップ】

流石に日の出前の観瀑台には、人の訪れる気配なし。
観瀑台に着いたわたくしは、ザックを降ろすと、早々に着替えを始めました。

予想通り湿原や森の中とは違って、観瀑台の付近は、体感気温が10度は低くなっているようです。
このままでは、汗だくの体は、10分もしないうちに低体温症になりかねない雰囲気。
いそいそと初冬用のウィンド・ブレーカーを着こみ、ふやけた足をタオルで包んで、シューズには古新聞を丸めて突っ込んでおきます。

そして、太陽が登り切るまでの間、しばし、朝食の時間。
コンビニで仕入れたおにぎりを頬張り、お茶をすすりつつ、時を待ちます。

いやあ、至福の瞬間でした!

朝日が差し込んでくるとともに、撮影を開始。
そうして、滝前で2時間ほど過ごしたあと、
いよいよ三条の滝ともお別れです。


【三条の滝・落口アップ】

足のフヤケも治り、元気が出てきたわたくしは、
予定通りに、そのまま渋沢大滝(しぼさわおおたき)を目指すことにしました。

只見川沿いの登山道を、渋沢温泉小屋に向かって、いざ、降らん!

途中、仲の良さげな初老のご夫婦とすれ違いました。
こんな奥深い大自然の中で人に出会うと、ますます気持ちに張りが出てくるってもんです。

が…

ガオッ!!

突然、わたくしのすぐ隣で、野獣の唸り声!
一気に背筋が凍りつきます。

クマだ!

しかも!
すぐ隣で声がしているのに、周りを見渡しても、熊が認識できない。

セオリー通りに、ゆっくりした動きで、唸り声がした方角を見つめつつ、
手元では、熊鈴をチリンチリン鳴らし続けます。

俺:「……」

ダラダラと垂れる汗。時間だけがジリジリと過ぎてゆく…



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それは恐怖の時空間…
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まじ?

昨秋、「日光の滝の下見」に行ったわたくしでしたが、
結局それは、「我が家の財政を司る妻の協力なくして、滝見はできない」ことを、つくづくと教えてくれたのでした。

景気の先行きが楽観視できない今、
遠方の滝に、何度も足を運ぶというのは、やはり経済的に相当の負担があります。

しかし!

かといって、最初に訪瀑した妙見滝のときのように、
下見もせず、何の情報もないままで出かけて行って、危機に陥ってしまうようなマネは、なんとしても避けたい。

結論。

「交通費の負担を軽減しつつ、同時に、極秘裏で下見に行く!」


そう!
週末の研修や出張で遠出をした際、スグに家には帰らずに、家族には内緒で、
そのまま「地元の滝を巡ってしまえ!」というヤツです。

そして遂に、そのチャンスが巡ってきました。


【アーカイブ 「福島県の滝」その1】


夏の終わり。
須賀川市で乙字ヶ滝をタップリ観瀑したあと、その足で、尾瀬の御池駐車場にやって来ました。

目指すは、飛びきりの名瀑「三条の滝」

車中で軽く睡眠をとったら、夜明けと共に出発です。
なんでも、人気の滝過ぎて観瀑台にはひっきりなしに人がやって来るので、三脚も立てられないとか。

俺:「ならば伝家の宝刀! 朝一番で乗り込んでやるぜ!」

ということでヘッデンを点け、熊鈴をチリチリ鳴らしながら、
朝靄の中を意気揚々と出発したのです。

が…

俺:(くっそ~。靴の中がグショグショだ…)

尾瀬は湿地なので、一応、防水タイプのトレッキングシューズを履いては来たのです。

ぜんぜん甘かった!

朝露に濡れた草をかき分けるのって、ほとんど水中を歩くのと同じ。
あっと言う間に、沢靴みたいに、ずぶ濡れになってしまいました。

さらに…

俺:(おや? こんな処で誰かビバークしてる人がいるのか?)

横田代を抜けたあたりで、燧ケ岳の方から、ヤブを漕ぐ音が聞こえてくるではないですか。
あれれ?
確か、尾瀬って国立公園だから、定められた場所以外でキャンプをしてはならないハズ…

俺:(あれは人じゃない…クマだ!

慌てて新たな熊鈴を取り出すと、2個体制にして、盛大にチリンチリン鳴らすわたくし。
結構近い感じで、思わず足取りも早くなります。

しかも…

うさぎ田代を抜けたあたりで、今度は、すっかりふやけた左足の指の皮膚が破れそうに。
これは大きな計算外でした。

俺:(まじ? 勘弁してくれ! こんなところで足をやられたら、帰れなくなるぞ!)

しかし、既に目的地は目の前。
観瀑台で長休憩を取ることに決め、左足をかばいつつ、とにかく行ってみようとハラをくくります。

三条ノ滝_側壁
只見川峡谷(新潟県側を望む)】  (福島県南会津郡檜枝岐村燧ケ岳)

御池の駐車場を出てから、延々と歩き続けること、約2時間半。
ようやく三条の滝の轟音が聞こえて来た時は、本当に、心底ホッとしたのでした。



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しかし、これでは終わらなかった…
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こんなの絶対おかしいよ

子:「お父さん、ちょっといい?」

珍しく、ノックして、次男君が部屋に入ってきました。

俺:「おう、どうした」
子:「今年の春休み、行けそうかな」
俺:「う~む。それは、ちょっとキビシイかな~」

彼が後ろ手に持って来ているのは、滝のネタ本ですね。

子:「近場のでもいいんだけど…」
俺:「近場って?」
子:「例えば、ココ」

早速、本を広げて、幾つか候補を挙げてくる次男君。

でもなあ。
もう少し事態が落ち着いてからじゃないとなあ…

俺:「いずれにしても、ちょっと時期が悪いだろ」
子:「…」orz

あ、いや、そんなにガックシされても、わたくし、困ります。

俺:「まあ、なんだ。こんな時の秘密兵器だ!」
子:「…秘密兵器?」
俺:「じゃーん!」

一冊のボロボロになったノートを取り出すわたくし。

子:「あ! ぼくの『行ってみたい滝リスト』じゃんか!」
俺:「フフフ。中を見よ!」

幾つかの滝名の横には、アカアカと「訪問済」のマーク。

そう!
実は、昨年に訪瀑してるけど、まだ家族には未公開の滝があるのです。

子:「うわ! 隠してたなんて、卑怯だぜ!!」
俺:「そう怒るなって」
子:「あああしかも! 福島県の滝がある!」

おお。見る見る表情が緩んでいく次男君。

子:「うおおぉぉおお! 福島なんて、ニュースじゃ、しばらくは近寄れないって感じだったのに」
俺:「観たい?」
子:「スグ観せろ」

いきなり命令口調ですか!

俺:「それって、人にモノを頼む態度じゃないだろう?」
子:「あああ見せて下さい。お願いします」
俺:「もう一声!」
子:「…お父さん、好きです。愛してます。お願いですから、見せて下さい」

ムフフフ。

俺:「うむ、よかろう」

乙字ヶ滝_その2
乙字ヶ滝(落差6m)・正面】  (福島県須賀川市前田川深田 『阿武隈川』

子:「さみだれの 滝 ふりうづむ 水(み)かさかな」

俺:「いきなり芭蕉なのか。さすがだな」
子:「だけど、不公平だ」
俺:「はい?」

って、いきなりワケがわからない…

子:「だって、乙字ヶ滝って形はユニークだけど、落差はないし、芭蕉が売りなだけじゃん」
俺:「そうなのか?」
子:「そうだよ。日光の裏見の滝と比べて、背負ってる歴史とか、そんなに変わらないじゃんか」
俺:「確かに、両方とも芭蕉ゆかりの滝だな」
子:「だけど!」
俺:「だけど?」
子:「なぜ、乙字ヶ滝だけ、日本の滝・百選に選ばれてるの?」

そんなこと、知るワケないだろう。

俺:「つまりなんだ。君は、乙字ヶ滝は、百選には相応しくないと言いたいのか?」
子:「ちがうちがう」

子:「どちらも芭蕉ゆかりの名瀑なのに、なぜ裏見の滝は、百選じゃないのさ」

ああ、そっちですか。

子:「こんなの絶対おかしいよ!」

乙字ヶ滝_その1
【乙字ヶ滝・右岸から】

バタンッ!(扉を開ける音)

娘:「また二人で密談してる! わたしも混ぜて~」

またまた、娘が乱入してきました。

子:「聞け。今、素晴らしいアイディアが閃いた!」
娘:「なになに?」
子:「今日のお昼は、滝見ピクニックだ!」
娘:「うそ、やったー。で、どこへ行くの?」
子:「テレビの前」

娘&俺:「…」

子:「お父さん秘蔵の、この滝映像の前で、おにぎり食べながら滝見するんだ!」

娘&俺:「…」

子:「ぼく、お母さんに頼んでくる!」

バタンッ!(部屋を飛び出してゆく音)

娘:「…なに、あれ?」
俺:「なんか、テレビの前で、おにぎり食べるらしいな」

娘:「…そんなの絶対おかしいよ…」



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我が家も、魔法少女「まどか☆マギカ」ブームです…
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迫力

さてさて。
風挙の滝を越えると、景色が一変! 目の前に、圧倒的な絶壁が迫ってきました。

みんな:「おお…」

水流が直角に折れ曲がるところに、
ぶ厚いコンクリートと、鉄製の金網でガンガンに防護された、無骨な観瀑台が見えてきます。
屈曲部の先に滝が見えるこの景色って、どことなく袋田の滝を彷彿とさせないでもありませんが…

この圧倒的な威圧感はなんだ?

子:「お父さん、ここ、凄すぎる…」

コンクリートに囲まれた、洞窟のような、テラスのような観瀑台から見上げる竜化の滝に、息をのむ我が家。

竜化の滝_その1
竜化の滝(落差40m)・全景】  (栃木県那須塩原市塩原 『寒沢』

垂直の岩壁に挟まれた深いゴルジュを、見上げれば首が痛くなるような高さから、怒涛のごとく駆け下ってくる滝水。まさに竜の如し

くそう、この凄まじさを、上手く写真に捉え切れない!

子:「お父さん、早く貸して!」

次男君、いても立ってもいられなくなって、とうとう、わたくしからカメラを奪い取るようにして撮影を始めました。

妻:「これ、本当に落差が40mしかないの?」
娘:「もっとあるよね!」
兄:「80mくらい?」

みんなアホみたいに、上を見上げてるのが、どこか笑えます…

子:「いや、これで40m!」
娘:「信じられない…」
子:「これが、名瀑と言われる滝の真の迫力なんだ!」

さらに、雨滴とともに、時折、小さな石ころがパラパラと降ってきたりして、
頻繁に落石が起きていることを教えてくれます。
で、これがまた、滝の凄みを増している…

娘:「うわ~、このコンクリートが無かったら、わたしたち、落石で死んじゃうね」
俺:「ああ」
子:「不自然な人工物だけど、を観るためには仕方がない」

お。珍しく、次男君が人工の建造物の存在を肯定した…

子:「必要悪ってヤツ。おかげで、ボクらでも、この迫力を堪能できるんだ」
娘:「ふーん…」
兄:「相変わらず、を語らせると、神だな」

子:「ふ」

いや、そこで変にポーズつけなくてもいいって。充分、スゴイから。


【竜化の滝】(次男君撮影)

子:「お父さん!」
俺:「なんだ?」
子:「今日の写真、ボクの自信作かも!」
妻:「あら。楽しみだわ」

子:「ふ」

だから、おかしなポーズが余分だっちゅうの。

とにかく、自然の造形に圧倒されっぱなしの名瀑でした。



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我が家の一番いい場所に、彼の写真が飾られることに…
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