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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

寄り道

蛇王の滝など、今回の目的地をすべて踏破し、後はユルユルと温泉宿に向かうばかり。
子どもたちは、後部座席でグースカ寝ています。
娘にいたっては、いびきかいているし。

道路の雪、同じ日光市内なのに、ちょっと標高が下がっただけで、目に見えて減っています。
ホッとした様子の妻。

妻:「ねえねえ、せっかくだから、あちこち寄り道しましょ?」

余裕がでてくると、自然と車外の景色に眼がいきます。
ふむ。
鬼怒川沿いって、案外、断崖絶壁が多くて、いかにも滝がたくさんありそうな感じ。

妻:「ね、あれ見て」

お!

唐滝・青柳平から、少し黒部の集落へ戻った「黒部ダム」手前に、地図にはない滝を発見!


無名滝(目測落差80m)・中下段】  (栃木県日光市黒部 『黒部ダム下流左岸』

俺:「落差はあるけど、なんか、か細いなあ」
妻:「夏や秋には、水が涸れるんじゃないかしら」
俺:「無名滝だとは思うけど、地元の人に聞いたら、案外、名前がついてたりして」
妻:「あそこで、尋ねてみようか?」
俺:「うわあ、ストップ!」

今にも、そこらへんの家の呼び鈴を押さんばかりで、ビビります。

妻:「冗談よ」


【無名滝・全景】

妻:「ねえ。やっぱり、心のゆとりって大事」

なんですか? いきなり…

妻:「だって、渦中にいると、結局、自分のことしか考えなくなっちゃうから」
俺:「ふむ」
妻:「…あ、これ、あなたの口ぐせだっけ?」

ふふっと笑う妻。

俺:「まあ、自分が苦しみから抜け出ることしか考えていないって、自己中と同義だからなあ」
妻:「それそれ!」
俺:「お婆ちゃんと価値観が激突する苦しみ、とか…」
妻:「うっ…」

その胸を押さえるしぐさ、大げさです。

俺:「だからさ…うおっ!きたっ!!」
妻:「何?」


細根沢F1(目測落差5m)・全景】
  (栃木県日光市日向 『細根沢』

「竹の上橋」から滝を発見! あわてて車を寄せ、停車します。

俺:「我ながら、大した動体視力だろ」
妻:「う~ん…」
俺:「どや!」
妻:「う~ん…」

妻に、あえて誉め言葉を言わせてみたいわたくし。

俺:「だから、ど・う・や!」
妻:「う~ん…」

妻:「寄り道のできる心のゆとりって、大事ね」



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酒盛り

娘:「わたし、行かない!」
妻:「じゃあ、車の中で待ってるのよ?」

むう。

蛇王の滝で雪合戦をして、すっかりハイになってしまったお嬢さん。
調子に乗って、車中でウェアは脱ぎ散らかすわ、クツは放り出すわ、シートは濡らすわで、挙句の果てに、アツアツのホットレモンを床にこぼしてしまって、わたくしの大目玉を喰らい、すっかりイジケてしまったのでした。

俺:「これな、レンタカーなんだ。返すんだ。汚してペナルティー取られたらどうするんだ、ああ?」
娘:(泣)

しかるべき時に、ちゃんと叱っておかないといけないので、敢えて叱りますが…
そこは楽しい旅行中。何やら胸が痛みます…。

子:「仕方ないなあ。お前の分まで、滝、見てきてやるよ」
娘:「うっさい! 話しかけるな!」

あらあら。

せっかく優しい言葉をかけてあげたのに、次男君、袖にされてますな。
まあ、なんにせよ「人・時・所」を間違えてはいけない、ということでしょう。


唐滝(落差30m)・全景】  (栃木県日光市日蔭)

この唐滝(からたき)、栗山支所の駐車場から遠望できる滝で、落差は、資料にあるよりもかなり高く感じられます。

兄:「これ、水墨画じゃね?」
妻:「支所のビルがなければ、ほんと、雪舟の世界ね」
子:「まさに、さんせんそうもくしつうぶっしょう」

みんな:「…は?」

子:「ちょっと言ってみた」(照)

…おまえ、何を唱えている…


【唐滝・上段アップ】

俺:「う~む。なかなかガスが切れてくれんな。もう少し待つかい?」
子:「アイツが車にいるし、もういいよ。帰ろ」
兄:「寒いし」
妻:「戻ったら、みんなでホットレモン飲む?」
子&兄:「それだ!」

確かに、あんまり離れていると、車内も冷えてしまいますし、娘が心配です。

…って、おや?
車のガラス、やけに曇りまくっているぞ?

ガラッ!ピッピッピッピ!(スライドドアが開く音)

娘:「おかえり~!」
子:「あれ? おまえ、何を飲んでいるの?」
娘:「ポットにあったヤツだヨ~!」

そそそ、それは!

俺:「おれの甘酒じゃねえか!!!」

今日の宿で、深夜にこっそり夫婦で「酒盛り」する予定だった、妻謹製の「美酒」!
それは、ほとんど清涼飲料の超低アルコールなんですが、特別な技でも使うんでしょうか?
彼女にしか出せない秘伝の味なのです。

俺:「ぐああああ!」
兄:「うわ、コイツ、へべれけじゃん」
子:「お父さん、やられたね」

こ、これは娘の「復讐」なのか? そうなのか?

妻:「う~ん、あと、ちょっとだけ残ってるけど、飲んじゃう?」
俺:「おれは、車の運転だ!」
妻:「…そうでした」

もう、すっかりご機嫌な娘。

娘:「お父サン、ごちそうサマ~」



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娘、このあと車で爆睡…
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なだれ


妻:「あなた、この雪でこんな山奥、ホントに大丈夫なの?」

路面の雪が、車の底をガリガリ擦る音に、とっても不安げな表情の妻。
でも、ご安心ください。そこは、ぬかりのないわたくし。

「我が家のベンツ」はFFなので、雪道は完全にアウト。
そこで今回、わざわざ4WDのミニバンを借りてきています。
アイスバーンさえ気を付ければ、こんな雪、どうってことないのです。もう、余裕ですな。

とは言っても…

地元の車には敵いません。この雪道をガンガン駆け抜けてゆく。

子:「うわ! 何あのスピード。あり得ないし!」
俺:「まあ、先に行ってもらおうや」
娘:「え~、追い抜かれるのイヤ」

バックミラーに後続車が映るたび、道路脇に停車し、道を譲ります。

子:「いいんだぜ? 地元車と同じスピードで走っても。ただし、おまえの命と等価交換だな」
娘:「え~、あたし、不老不死だもん」
兄:「お前ら、ハガレン(アニメ)の見過ぎだろ」

後部座席で、ワイワイ盛り上がっている子どもたち。
対して、助手席で、妻が必要以上に緊張しまくっています…。

ふふふ。そんなに不安がらなくても大丈夫なのに。

こんなとき、何というか、妻がいとおしく感じられます。

俺:「ご案内しま~す。ただいま、目的地に到着いたしました~」
子どもたち:「よっしゃー!」

妻:「…(よかった)…」(涙目)

え…

いや、そこまで緊張しなくたって…


蛇王の滝(落差40m)・全景】
  (栃木県日光市上栗山804 『鬼怒川右岸』

ネットで「蛇王の滝」を検索すると、

に川原から眺めた直瀑の主瀑と、その下に続く樹木に隠れた斜瀑」

という写真をよく目にしますが、
今回、めったにお目にかからない、さらにその上にかかっている「主瀑上流の滝」まで、ハッキリと観えています。

いやあ、まさしく全景。冬場に来た甲斐があったってもんです。

子:「お父さん、ここから遊歩道で川へ降りれるみたいだよ」
娘:「へえ、0.2キロだって。すぐじゃん」
俺:「まあ、今日はやめとこうや」

妻に目を向けると、うんうんと肯いています。

俺:「降りたはいいが、雪で帰ってこれなくなりそうだ」
兄:「うん、遭難はいやだな」
娘:「でもでも、冒険してみたいって…」

妻:「却下!」

子どもたち:「…」


【蛇王の滝・主瀑アップ】


子:「滝への思い、雪に乗せて届けてみせよう。うりゃ!」

鬼怒川に向かって、雪玉を放る次男君。

子:「よっしゃー。川に届いた!」
兄:「ウソをつけ!」
子:「行った!!」
娘:「じゃあ、あたしも…ってきゃああああ」

頭上の枝から大量の雪が落ちてきて、真っ白に染まる娘。

子&兄:「ぶはははは!」

娘:「なにこれ。許せない!」
兄:「自分で投げた雪が木に当たって、落ちてきたんだって」
子:「ふ。自業自得ッ!
娘:「エラそうに言うな、このッ!」
子:「うわッ!」

眼の前で、雪合戦を始める子どもたち。

おいおい。これじゃ戻ったとき、車の中がビショビショになってしまうじゃないか。

俺:「お~い、そろそろ止めろ。車に戻るぞ!」

子どもたち、ガン無視。

俺:「おい、いいかげ…」

ドサドサドサーッ!!!

子どもたち:「うわああああ!!!」

妻の雪玉が木立に命中。子どもたちの頭上を「雪崩」が襲ってきたのでした。

妻:「車に戻ります」(笑)
子どもたち:「…はい」



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大発見!

子:「お父さん、大発見!」

図書館から帰ってくると、まっすぐわたくしの部屋に飛び込んできた次男君。

独り静かに「本年の目標と計画」について、思いを巡らせていたわたくしは、次男君の大音声で、ムリヤリ現実世界に引き戻されてしまいました。
瞑想って、深く入っていればいるほど、いきなり中断されるのは、とっても辛い。

俺:「てめえ、オレの部屋に入る時はノックしろと言ってるだろうが、いつもいつもいつもッ!!」

思わず強い口調で、次男君をたしなめてしまいました。
普段の彼ならここでひるむのですが、しかし、なんだか今日は勢いが違う。

子:「いいから、とにかくこれを見て!」

バシッと、机上に2枚のコピーを広げる次男君。

俺:「なんじゃ、これは?」
子:「ボクらが雲間の滝だと思ってたヤツ」
俺:「ああ」
子:「ニセモノだったんだ!」

はい?

子:「これ、雲間の滝じゃなかったんだよ!」
俺:「なんだって~!!!」


ニセ雲間の滝(目測落差80m)・上中段】  (長野県松本市安曇 『障子ヶ瀬・左岸涸支沢』

そ、そ、それって、大ニュースじゃないか!
そもそも「夏休みの自由研究」では、「雲間の滝」として、このの写真を使ったハズだぞ?

次男君の持ってきたコピーを、目を皿のようにして読み込むわたくし。

松本インターから上高地に向かう国道158号線上、山吹隧道と雲間の滝トンネルの間に、
ちょっとした駐車スペースがあります。
これは、そこから見えるなのですが…。

子:「ほら、雲間の滝は、本来、障子ヶ瀬の本流にかかっているハズなんだ」
俺:「うむ」
子:「だけどコレ、地図上でいうと、水流線の無い右側の崖から落ちてるじゃん」
俺:「おおお! おまえ、よく気付いたな」

あわててパソコンを立ち上げ、写真の画像を確認し始めます。

俺:「確かに右側の崖になる。じゃあ、こっちが雲間の滝なのか?」

雲間の滝の前衛滝
【雲間の滝の下流・前衛滝(落差不明)・落口付近】

こちらは、その駐車スペースから上高地側にちょっとだけ歩いた、雲間の滝トンネルに入る直前、道路上から見える滝です。

俺:「どうやらこちらも違う。ただの前衛滝のようだ。ということは…」
子:雲間の滝、本物の写真が一枚もない?」


子&俺:「ぬあああぁぁぁあああ!!!」(絶叫)


バンッ!(扉を開ける音)

娘:「なになに? わたしもまぜて~」

絶妙なタイミングで乱入してくる娘。

子:「聞け! いま、雲間の滝がニセモノだと発覚した!」
娘:「それで?」
子:「それだけだ」



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ピー

娘:「お父さん、わたし、ビデオが上手く撮れるようになりたい」

ビデオを撮らせると、どうしてもブレブレ画像になってしまう娘ですが、
めずらしく、「教えてください。お願いシマス」って、手を合わせて頼んできました。

か、か、可愛いじゃなイカ。

わたくし、娘のこういうところに弱いのです。

が…

娘:「きゃあ、クビが折れた!」
俺:「あああなんで手を離すんじゃ! そこは、しっかりハンドルを握っておくところだろうがっ!」

カメラの重さに耐えかねて、三脚のマウント部分が、カックンと下を向いてしまっています。

娘:「ひーん。ゴメンナサイ~」

パシャ!

俺:「なぜ、そこでシャッターを切る!」
娘:「だってだって!」

お母さんに似て、機械類が苦手なようで。

寂光の滝_アップ
【寂光の滝・アップ(のつもり)(娘撮影)

弘法大師ゆかりの若子神社。
その境内を抜けて、寂光の滝にやってきました。

境内の鎮守の森に入ると、雪もたいして積っておらず、スムーズに滝前までアプローチ。
裏見の滝
で遭遇したあの激雪がウソのようです。

人の気配はないし、美しい滝を独り占め。
しんしんと降り積もる雪が全ての雑音を飲み込んで、滝音以外、何も聞こえてきません。


寂光の滝(落差50m)・全景】  (栃木県日光市日光2145 『若子神社』

よおし。
今なら、誰にも迷惑がかからないんじゃなイカ?

というコトで、「父による『キレイな滝ビデオを撮ってみよう!』講座」がオープンしたのですが…

子:「始まったー?」

また、わざとデッカイ声でしゃべりかけてくる次男君。

娘:「う~る~さ~い! だまれ! あんたの声が入っちゃうじゃないの」
子:「だれが黙るか。や~だね!」

この二人、何かにつけて、ムダな張り合いを始めます。

お前ら、いったい何のライバルなんだ? え?
父の愛
か? 父の愛が足らんのか?
なら、いくらでもくれてやるぞ?

フッと、次男君に視線を遣ると…
間髪なく、ササササーッと逃げてゆく。

う~む。なんつう早い逃げ足…

寂光の滝_遠景
【寂光の滝・遠景】(娘撮影)

娘:「うわー。このボタンで、アップになったり、小っちゃくなったりするんだ、スゲー!」
俺:「って、おおおおまえ、なにいじってんの!」
娘:「ただ今、撮影中」
俺:「いつから!」
娘:「え~と…」

液晶モニターを見ると…

うわ!

メモリー残量のアラームが、ピコピコしてるじゃないですか!

俺:「ダメダメ。ストップ! 撮り過ぎだ! メモリーがいっぱいになっちまう」
娘:「え、え、え、どこで止めるの?」
俺:「そこの赤いボタンを押せ」
娘:「あ、これだ!」

ビビビビビ!

写真モードのシャッター切ろうとしてるし!

カメラ:「ピー」
みんな:「あ…」

めでたく、メモリーがいっぱいになってしまいました…



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神の二つ名


激雪のため、裏見の滝から早々に撤収を始めたわたくしたち。


荒沢相生滝(落差8m)・正面から】  (栃木県日光市日光 『荒沢』

しかし、なんだか次男君が遅れがちです。
いつも先陣を切りたがるのに、珍しい…。

俺:「なにやっとんじゃ。早よ来んかい!」
子:「ちょっとまって!」
俺:「雪で帰れなくなるぞ!」
子:「……」

どんどん遅れてゆく次男君。
しかたがないので、娘の面倒を長男君に任せ、「強制連行」しに、一旦戻ります。

子:「キタキタキター!」

なんだなんだ。
カメラを雪でビチョビチョに濡らしながら、
ひとり悦に入って滝を撮影しているじゃないですか。
それはまさに、鬼神の如くってやつです。

俺:「うりゃ、帰るぞ」
子:「あああ、待って」
俺:「問答無用!」


【荒沢相生滝・遠景】(次男君撮影)

荒沢の凄まじい水音。
遊歩道から見下ろすと、ちょっとしたゴルジュに、白濁の水が渦巻いているのが見えます。
さらに、いくつか滝もかかっているようです。

そこを、いちいち立ち止って、シャッターを切る次男君。

その神がかった情熱を、
ぜひ、勉学にも向けて欲しいものです…

子:「はあ? 運命の女神は、前髪しかないんだ! 今撮らずして、いつ撮る!」

どこで、そういう言葉を覚えてくるかな。

俺:「やかましい! 俺は遭難したくないんだ。とっとと歩かんか」


一の滝(落差10m)・遊歩道から】(次男君撮影)  (栃木県日光市日光 『荒沢』

娘:「お父さん、もう、おそ過ぎ。寒くて死んじゃう」

駐車場で、ようやく娘と長男君に合流できました。

俺:「すまんすまん。待たせて悪かったな」
兄:「オレ、ほっかほかの肉まん、食いて~」
娘:「それ、あたしも!」

ああ、その気持ちはよく分かる。分かるのですが…

俺:「あ~、実は、隣の沢にもう一個素晴らしい滝があるんだな~」
娘&兄:「げ!」
俺:「神社の境内にある滝だから、この雪でも、すぐに観れると思うんだ」
娘&兄:「げ~」
俺:「そのあと、温泉でお母さんと合流、肉まんってことで、どう?」
娘&兄:「よっしゃー!」

…って、あれ? 次男君の姿が見えなくなってる。

俺:「ヤツは?」
兄:「トイレ」

ああ、長男君の指さす建物から、次男君が出てきました。

俺:「何やっとんじゃ。突然、消えるな」
子:「だって、次行くの、信仰の滝でしょ。トイレは必須じゃん?

なんと。先を読んでの行動か!

兄:「おまえ、ホント、滝のこととなると、だな」
子:「神? ふ、甘い甘い。甘すぎるな。ボクはね…ボクの二つ名は…」
娘&兄:「二つ名は?」


子:「…」




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何も考えていなかった…?
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芭蕉


兄:「今の人たちは何?」

まるで、わたくしの心の叫びを代弁したかのような、長男君のセリフ。

そう!

この雪降りしきる中を、「あ、いま、ピアノの発表会からの帰りです」みたいな、50代のお母さんと20代のお嬢さんが、正装し、オシャレなブーツを履いた姿で、わたくしたちとすれ違ったのです。

こちとら分厚い防寒着に身を包み、スパイク・シューズにゴツイ手袋、毛糸帽に耳当てをして、完全防護のアウトドア・スタイル。何というか、スゴイ違和感。

兄:「まさか、あの格好で滝見? ありえねーだろ、ふつう!」
子:「ふ。松尾芭蕉ゆかりの滝だし。無理やりでも、記念に寄りたかったんだよ」

いや、そういう問題じゃないから。

つうか次男君、あなた、松尾芭蕉が誰だか知ってんのかい?

娘:「きゃあっ! う、上から雪が落ちてきた!」
俺:「枝に積もったのが、落ちたんだろう」
兄:「ごめん。落としたの、オレ」

子:「うははは! 冒険だねえ」

おい、そのボケも、どこかズレてるぞ。

雪景色に圧倒されている様子の長男君と娘。
いっぽう、眼をランランと輝かせ、すっかり滝モードの次男君。

子:「うおおお! 裏見の滝だああ!」

今日はまた、一段とテンション高いぜ。


【裏見の滝と荒沢相生滝・遠景】


しかし、つもりたての雪でよかったです。
これがカチカチに凍っていたりなんかしたら、ここにはとても来れなかったでしょう。
滝見展望台で、ひとしきり記念撮影をしていると…

急に、降雪が激しくなり出しました。

あ、これは、ヤバイかも。

俺:「おい、おまえら! 撤収だ!」
兄:「慎重に行け! 慎重に」
娘:「きゃっ! 雪がすごく深くなってるよ」
子:「ぐふふふ! アッという間に積もるねえ」
娘:「もう、前が見えなくなってきたよ~」


裏見の滝(落差20m)・全景】  (栃木県日光市日光 『荒沢』

滑ったりしないよう、ゆっくり慎重に遊歩道を降ってゆきます。

兄:「ねえ、お父さん。さっきの人たち、かなり危なかったんじゃね?」
俺:「そうだな。あの格好では、この雪はムリだったろう」
兄:「もう、タッチの差だし」
俺:「ちょっとリスク高過ぎだな」

子:「だ~か~ら。松尾芭蕉ゆかりの滝だし、何としても来たかったんだって」

娘:「松尾…。だれそれ?」
兄:「…誰?」(ニヤ)
俺:「…誰?」(ニヤ)

子:「ここでね、『ホトトギス うらみの滝の うらおもて』って句を残した、日本一の俳人だよ」

みんな:「ふおおおおお!!!」



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今日の次男君、超光ってる…
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滝、行くぞ!

う~む。妻がピンチです。
お婆ちゃんと次男君との接触が減った分、妻にしわ寄せが来ているようなのです。

俺:「…どした? 何があった?」
妻:「…」
俺:「おーい、なんかしゃべれよ」
妻:「…いま、そんな気分じゃないから…」

お婆ちゃんが、お婆ちゃんなりに、わたくしたち家族のコトを、一生懸命考えてくれているのは分かるのです。

が、しかし。

なにせ、ご自身が考えたやり方を強引に押し付けて下さり、
で、どうしてもムリがあったりして、わたくしたちが断ったりすると、どんなにヤンワリと申し上げても、
すっげー不機嫌になられるのです。

今朝も、まだ暗いうちから、洗濯室の方で「ガッシャーン」「ドカンドカン」「ああもう!」「…しやがって、反省しろっ!」などなど、穏やかならぬお婆ちゃん由来の物音と怒声が響き渡っていました。

たまらんな…

俺:「まあ、話すだけでも、気持ちが落ち着くぞ?」
妻:「…」

妻の方も、最近ストレス食いしてるのか、少~しふくよかになられたようで、これは黄信号。
しかも、冬になって、二人で滝に行く機会がめっきり減ってしまい、すっかりコミュニケーション不足になっています。

うん、これも黄信号だな。

俺:「こういう時は…」

そう。
わたくし謹製のDVD『日本の滝(Waterfalls in Japan)』をかけるのが一番の安らぎ。

妻:「…」


【袋田の滝】


しかし。

今日は、わたくしの冴えわたるギャグも解説も、妻には馬耳東風のようで、
コタツに入ってボーっと映像を眺めたまま。


【大水沢の滝】


妻:(涙)

え…ここで泣くか…

妻:「…もうもう…」(涙)

普段、落ちついた感じで、スパスパ物事をこなしてゆく妻が、
眼の前でポロポロ泣きだすのって、かなり堪えます。

俺:「そうだ。今度の仕事休みは、連休を取りな」
妻:「…そんないきなりは無理…」
俺:「取れ。家族の一大事だから」

なにやら逡巡していますが、いいや、構うもんか。

俺:「なんなら、俺が会社に掛け合ってやろうか?」
妻:「いい…自分で言う…」
俺:「そうか。久々に滝、行くぜ」

わたくしを見つめる妻。

俺:「子供たちとの約束もあるしな」
妻:「もしかして日光?」
俺:「同じ滝には行きません
妻:「ぷっ!」

ようやく笑ってくれました。

俺:「楽しみにしてろよ」
妻:「うん」



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