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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

その時…

目的の「熊川不動滝」は、釜ヶ滝のすぐ下流にかかっています。

俺:「しかし、う~む。これは無理かなあ」

実は、ものの本『ぐんま滝めぐり90選』には、ロープ無しでも、何とか滝前に辿り着けそうな紹介文が載っていたのです。

俺:「滝前までのクライムダウンはいいとしても…」

釜ヶ滝から熊川左岸沿いに、傾斜の緩い箇所が続いています。
そこを辿れば、確かに、何とか行けないことも無さそうなのです。

俺:「でも、今日はロープとか置いてきたからなあ」

しかし、この緩傾斜面、最後の7~8mくらいが、ストーンと垂直に落ち込んでいて、ここの登り返しには、どう見ても30mロープが必要でしょう。
迂闊に行って、帰ってこれなくなったりしたら、それこそ大変。

俺:「仕方がない。とりあえず、近づけるだけ近づいてみるか」

熊川不動滝_その1
熊川不動滝(落差30m)・上段】(群馬県吾妻郡長野原町応桑 『熊川』

そうして撮影したのが、上の写真です。

子:「だが、上段しか写ってないってどうよ」

熊川不動滝は、途中、流身が「くの字」に折れ曲がっています。
今回、撮影できたのは、その折れ曲がる前の上段部分のみ。

俺:「仕方ねえだろ。ロープも無い、ハーネスも無いじゃ、危険は犯せん」
娘:「でも、もうちょっとくらい、滝壺を覗けなかったの?」
俺:「いやいや、コレでも、結構無理してるの!」
娘:「え~?証拠は?」
俺:「見よ。これが普通に撮った写真である!」

熊川不動滝_その2
【熊川不動滝・落口付近】

娘:「あ~」
子:「こりゃ、紛うことなきスマホ写真だ」
妻:「でも、この崖っぷち振りじゃ、スマホでも仕方がないわよ」

ですよね。
三脚を立てて…とか、まず不可能でしたから。

子:「まあ、却って秘境の滝っぽく写ってるんで、これもアリ?」
妻:「そうねえ」
俺:「だがな、いつか滝前に立つことがあれば、その時はちゃんとカメラを使ってやるぜ」
娘:「ねね、その時って、いつ?」


うむ……




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スマホの効用

地図上、熊川には下流にも、結構、滝がかかっているようです。
件の『ぐんま滝めぐり90選』の写真を眺めていると、
その中でも、特に「熊川不動滝」というのが気になりました。

俺:「いかにも秘瀑っぽいじゃないか」

国土地理院地形図で確認すると、「熊川不動滝」には名前が入っていません。
むしろ、そのすぐ下流にある滝に「千ヶ滝」と名前が入っていて、
こちらが主役っぽい。

俺:「連瀑帯やな」

早速、地形図を頼りに熊川左岸の廃道を進むと、
川床が見える、傾斜の緩くなった沢型を下って、熊川に降りました。

そしたら!

俺:「おお、地図に無い滝を発見!」

釜ヶ滝@熊川_その1
釜ヶ滝(落差4m)・全景】(群馬県吾妻郡長野原町応桑 『熊川』

娘:「写真が粗くない?」

わたくし、この滝を見つけた時、
当然の如く無名滝だと思っていました。

俺:「なので、手持ちのスマホでササッと撮ってオシマイ」
娘:「だからか」

ところが、家に帰ってきてから色々と調べてみると、
熊川が結構有名な「滝どころ」であり、
この滝にも、「釜ヶ滝」という立派な名があることがわかったのです。

子:「もったいないねえ」
俺:「仕方ない。所詮、記録用のスマホだし」
妻:「でも、予め分かってたら、ちゃんとカメラで撮影したでしょう?」
俺:「まあな」
子:「結局、事前調査不足だろ」
俺:「まあ…」
娘:「ていうか、『ぐんま滝めぐり90選』って、絶対ガイド本じゃないよね」
子:「目安本だろ、どう見ても」
俺:「………」

釜ヶ滝@熊川_その2
【釜ヶ滝・遠景】

最近のわたくし、カメラを取り出して設置して、満足できる構図とシャッターチャンスを追い求める、という撮影スタイルだけでは物足りなくなってきました。

俺:「とにかくスピードが求められる時に不便なんや」

なので、雑魚滝などは手持ちのスマホで記録するに留める、いわゆる「スマホ撮影」併用するスタイルに変化してきています。

俺:「やっぱり、オレのスマホはいいぜ?」
娘:「ただのスマホ自慢だし」
俺:「ちゃうわい!」

妻や長男君は流行りのアイフォンなのに対し、
わたくしだけ、海でも大丈夫な耐水スマホ。

これが、最近の観瀑で大活躍なのです!

俺:「見ろ。いつもならスルーする滝が、ちゃんと映像で観れるじゃないか」
娘:「いや、いいんだけどね~」
子:「映像が粗いのがなあ……」




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怖い滝

俺:「怖えー!!」

魚沼市の守門川上流、守門岳中腹にかかる「布引の滝」を目指しているのですが…

なんか登山道が色々と壊れていたり、劣化していたり、流されていたりして、
ちょっとでも油断したら、アッと言う間に足下の谷底に滑落しそうで、無茶苦茶怖い!

俺:「マジで、子どもたちを連れて来なくてよかったぜ…」

布引滝_その1
布引の滝(落差40m)・概観】  (新潟県魚沼市 『大雲沢』

冷や汗をダラダラ流しながら滝見テラスに到着すると…

俺:「ひえ~高い!」

今度は、50m以上はあると思われる断崖絶壁の上から、滝を覗き込むという、このスリル!
滝の落差は40mほどと聞いていましたが、もっとあるように見えます。

俺:「落差100mとか言われても、信じてしまうわ」

しかも、谷が余りにも垂直に切れ込んでいるため、谷底が見えません。
崖縁に近付いたが最後、アリ地獄のようにズルズルと引き込まれて、間違いなく転落しそう。

一応、丈夫そうな木々同士をトラロープで繋げてあって、
「これ以上は近づかないでください」みたいな感じにはなっています。

いますが…

俺:「意味があるのか? これ…」

布引滝_その2
【布引の滝・下部アップ】

俺:「そういうワケで、お前らを連れていく気が失せる、非常に怖い滝でした!」

ビデオ映像を前に、感想を加えるわたくし。

子:「この滝下部の黒くなっているところ!」
兄:「凄みがある」
娘:「続きを見たいってところで、ちょうど見えなくなるし!」
妻:「沢床までは見えないのね」

何というか、滝そのものが、
いかにも、峡谷の暗闇に吸い込まれてゆきますみたいな、独特の色具合。

子:「滝下から見上げたら、どんな風に見えるんだろう」
娘:「きっと圧倒的な滝シャワー!」
俺:「いやいや、谷が狭くて切り立っているから、見えるのは下段部だけ」
子:「ナルホド。滝の全体像が見えなくなるワケか…」

辺りの地形からも見ても、
この観瀑テラスから見下ろすのが、ベスト・ポジションだと思われます。

布引滝_その3
【布引の滝・落口アップ】

子:「逆に、落口の水量がショボ過ぎだねえ」
俺:「時期的には、こんなもんだろ」
妻:「上段よりも、下段の方が主役の滝ね」
娘:「あたし、上段と下段の間に、滝壺があると思うよ」

間。

兄:「それ!」
子:「それ、あるかも!」
娘:「なんとか確かめられない?」

一斉にわたくしに集まる家族の視線。

俺:「ムリムリムリ!」

画像では、充分には伝わらないかも知れませんが、渓谷の掘削ぶりは、半端じゃありません。
大雲沢を遡行するのも、わたくしの技量ではムリ。
ましてや、滝を登るなんてあり得ない!

俺:「とにかく、怖い滝ってことで諦めてくれ!」




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未知への憧れ


娘:「なんか汚い…」

県道のガードレールの切れ目から、いよいよ、谷底に向かって慎重に降ってゆきます。
その、少しキツめの斜面には、泥にまみれた空き缶やらビニールゴミやらがチラホラ。

俺:「これ、道路から投げ捨てられたんかな」
娘:「はあ? 許可されたバスしか通れない道なんでしょ」
俺:「そうです」
娘:「わざわざ窓を開けて、ポイする人なんかいるの?」

うむ…
いないですよね。

俺:「じゃあ、誰が捨てるんだろうな」
娘:「はあ~~~!」

これ見よがしに嘆息する嬢さん。

俺:「なんだ、その溜息は」
娘:「さっき、あたしたちが通って来た所って、なに?」
俺:「あっ!」

そうでした!
この県道って、乗鞍高原温泉スキー場のゲレンデを横切っているんだった。

娘:「この辺りも、きっと、冬はスキーヤーだらけだよ」

ふうむ。
なんか説得力がありますけど…

ほんとか?


三本滝の頭・連瀑帯最下段部(落差5m)・概観】  (長野県松本市安曇 『小大野川』

斜面には、ところどころ雪が残っていて、
気を付けないと、ズボッと踏み抜いてハマってしまいます。
一歩一歩足元を確かめ、沢靴(ピンソール付き)を雪に突き刺しながら、しっかり安全を期します。

娘:「ねね、川の水より、雪の方が冷たくないね」
俺:「フム…」

雪だと、すぐには水が滲みて来ないので、
沢靴&ネオプレンソックスのコンボが、より威力を発揮しているようですな。

そして、連瀑帯の最下段部から、さらに下流に向かって続く壮大な渓流瀑
…というか、ナメ床

娘:「ふわあ。イイね、ここ
俺:「沢床が赤っぽいのが独特だな」
娘:「なんで赤いの?」
俺:「温泉成分が付着するんだろ、きっと」
娘:「ふ~ん。ここも温泉滝なんだ」

いやいや、お嬢さん、何か勘違いしてませんか?
温泉成分が溶け込んだ水が落ちている滝と、温泉滝とは、まったく別モノなんですが。

三本滝ノ頭_その3
三本滝の頭・さらに下流の渓流瀑(落差7m)】

水勢が強く流れが早いので、
ナメ床を歩くのは避けて、岸伝いに、さらにさらに下流へと向かいます。

すると…

娘:「お父さん、あれ見て!
俺:「ふおおお!」

眼前で、突然、渓流瀑がスパッと途切れ、沢水がゴルジュへと吸い込まれてゆく!


ミニゴルジュへと落ちてゆく無名滝(落差15m)・落口】

娘:「ゴルジュ…」
俺:「なんちゅう景色じゃ」
娘:「これ以上は無理じゃん」
俺:「ああ、無理だ」


沈黙。


娘:「戻る?」
俺:「そうだな」

どことなく残念そうな娘。

娘:「この先、どんな景色が広がっているんだろう…」




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最大の関門

【遠大な計画・第8章!】

兄:「これ、いいんじゃね?」
娘:「スローシャッターが威力を発揮してる!」
妻:「今年一番の出来ね」

むう!

東北の百選滝で最難関と言われる茶釜の滝
険谷・夜明島渓谷の最奥に懸かる滝ですが、
大倉小滝九階滝早戸大滝と、ステップアップを重ねてきたわたくしは、
いよいよ、この夜明島渓谷に挑んで参りました!

泊滝_その3
泊滝(落差20m)・全景】  (秋田県鹿角市八幡平 『夜明島渓谷』

険谷と言っても、実は、随分とルート整備が進んでいました。
ですので、幾つかの難所を除けば、全般的には楽しく沢登りできるコースではあります。
ズバリ、最大の核心は、峡谷入口のど初っ端に懸かる、この「泊滝」の高巻きでしょう。

娘:「そうなの? この写真、あたしでも高巻きできそうだけど」

甘いな。甘すぎる。

もう陽も高く登っているにもかかわらず、「泊滝」周辺は、木々に囲まれて鬱蒼としています。
なので、写真だと、スローシャッタ―気味の優しげな感じの滝に写ります。

しかし、騙されてはいけません。

ビデオ映像になると、落差が20mしかないのに、思いっきり直瀑で轟瀑のド迫力!。

子:「ほほう、凄まじいではないか、おぬし」
娘:「テレビにおぬし言うなキモイ」


【泊滝・落口とトラロープ・アップ】

「泊滝」の落口は、両岸とも切り立った崖になっており、凄い圧迫感。
ここを巻いて渓谷の奥に進んでいくためには、高さ20m以上はある、この断崖絶壁にかかる鉄梯子を、往復四回も昇降しなければならないのです。

俺:「さすがに、手がブルったわ」
娘:「え~、楽しそうなのに」
俺:「いや、その感想はおかしい」

さらに、「泊滝」落口の急流を、ささやかなトラロープを命綱にして、渡渉しなければなりません。

子:「トラロープって、え?え?え? これのこと?」
兄:「まさか、これかよ!」
娘:「これなの?」
妻:「あなたこれ…」

そう!
まさに、渓谷の最初にして最大の関門でしょう!!

子:「げげげ。渡渉に失敗したら、タダじゃ済まないだろ…」
兄:「足が滑ったら、人生終わるし」
娘:「すごい面白そう…」

お嬢さんの感想が、やっぱりおかしい。


【泊滝・高巻道から】

子:「ああああ、美しいものにはトゲがあるという伝説は、本当だった」
娘:「おおげさ~」
兄:「伝説ちゃうし。ただのコトワザ」

この「泊滝」落口急流の渡渉、
冷静になってみれば、恐らく惣滝での渡渉と同じくらいの難易度です。
ですので、まあ、山慣れた方なら問題ないとは思います。

でも、到底、家族を連れて行く気にはなれませんな。

娘:「『泊滝』を観瀑するだけなら、あたしだって行けるでしょ?」
俺:「いやあ、渓谷道を車で走るのも、一回行けばお腹いっぱいだわ」
兄:「ダート道?」
俺:「もう大変」
子:「まさに、あれだ」

子:「美しいものには…」

みんな:「「それはもういい」」




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