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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

帰路は登り

「龍頭八重滝」と称される、島根県の「百選の滝」

俺:「最近まで、これが『八重滝』『龍頭ヶ滝』の合わせ技で「百選」だったことを知らなかったんだよ」

「龍頭ヶ滝」は、雄滝雌滝の二滝で構成され、
「八重滝」は、八汐滝八塩滝姫滝姥滝河鹿滝紅葉滝滝尻滝猿飛滝の八滝で構成されています。

子:「そう書いてあるじゃん」

いつものバイブルを開いて宣う次男君。

娘:「お父さん読んでないでしょ。明らかに読んでないよね」
俺:「いや~済まない」

だって、遠方の滝って、行くつもりになって調査しないと、あまり記憶に残らないじゃないですか。

娘:「お父さん、滝への愛が薄らいでない?」
俺:「む。そんなことはないぞ」
子:「龍頭八重滝が、親父にとっては雑魚滝だっただけじゃね?」
娘:「ええー?百選だよ?」
俺:「むむむ」

娘の鋭いツッコミに、わたくし、たじたじ。

龍頭・雄滝_その1jpg
【龍頭ヶ滝・雄滝(落差40m)全景】(島根県雲南市掛合町松笠『滝谷』

龍頭ヶ滝はかなりの人気のスポットなので、早朝、誰もいない頃合いを狙って訪瀑してみました。

俺:「しかし世間は甘くなかった。プロっぽいカメラマンが、既に雄滝前を占拠してたわ」
子:「おおう」
妻:「あらら」

カメラマン氏の背後で三脚をセットし、いつでも入れ替われるよう待機すること15分。
遂にわたくしの出番が回って来ました。

娘:「それって、お父さんの威圧に根負けしただけじゃ…」

龍頭・雄滝_その2jpg
【龍頭ヶ滝・雄滝・落口アップ】

しかし、わたくしの撮影時間も15分しかありませんでした。

子:「頑張って早朝に来て、わずか15分って」
俺:「そうなのよ」
娘:「人気の滝って、動画撮影の難所だよね」
俺:「俺が車を駐めたのは、滝の上流にある『滝の上駐車場』って所だったんだけどな」
娘:「うん」
俺:「だだっ広い駐車場に俺の車しかなかったんで、もっと長時間撮影できると思ってたんだ」
妻:「なるほど」

ところが、滝の下流側からやってきたシルバー世代の団体様。
下流側は進入道路が狭い上に、車も15台しか駐められないと聞いていたので、これは想定外。
しかも、一団体ではなくて、次から次へとやって来るではないですか。

妻:「シルバーの皆様には、帰りが登り坂だと辛いんじゃないの?」
娘:「あ~ナルホド」
子:「そりゃ~無理してでも下流側から来るか」

言われてみれば、
あの坂を帰路で登るのは、かなりキツかったっけ。

龍頭・雄滝_その3jpg
【龍頭ヶ滝・雄滝・滝壺アップ】

娘:「なら、あたし達が行くときは、帰りが楽な下流側の駐車場だね」
子:「行く時なんか無いんじゃね?」
妻:「ぜひ、あなたのお小遣いを貯めて行ってね」
娘:「お父さん、登り道、ご苦労さまでした」




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それは枝滝

壇鏡の滝は、雄滝が本滝で、雌滝が枝滝にあたるかと思います。

俺:「雄滝の方は、拝殿があって美しかったんだがな」
娘:「うん」
俺:「雌滝は何だか建物の裏側にかかってる感じでさ」
子:「ふむ」
俺:「陶器の破片とかが散らばってて、汚い印象だったんだよ」
妻:「そうなの」
娘:「写真だと、あんまし分かんないけど……」

壇行の滝・雌滝_その1
壇鏡の滝・雌滝(落差35m)概観】(島根県隠岐の島町那久)

そして、国土地理院の地図によると、雌滝の上流には、さらに大きな滝がかかっているようなのです。

俺:「ひょっとすると、滝としては、上流の方が本命かも知れないんだがな」
子:「あれか、行くだけの時間が無かったってか?」
俺:「まあな」
娘:「日帰りじゃなくて、ちゃんと一泊すればいいのに」

だからそれだと、お金がかかって大変なんですってば。

俺:「それに、その上流の滝は、百選じゃないから」
妻:「つまり、観瀑の優先順位は下がるワケね」
俺:「そういうこと」

壇行の滝・雌滝_その2
【壇鏡の滝・雌滝・上段部】

俺:「まあ、写真で見ると、悪い滝ではないんだがなあ」

でも、滝壺も滝周りも、ちょっと汚い感じがあって残念でした。
地図上では上流に本命っぽい大滝があるようで、そこもまた残念なところ。

子:「雌滝も、岩が火山性だから、見た目は独特だけどな」
娘:「直瀑じゃないから、雄滝と比べると、やっぱり見劣りするし」

やはり、雌滝は、枝滝という位置づけなのでしょう。




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離島の滝

夏が初まったばかりの頃です。

娘:「ねね、百選の中で一番有名な滝って、どれだろ?」
子:「条件によって変わるけど、順当に行けば三大瀑布じゃね?」
妻:「そうね」

華厳の滝
袋田の滝
那智の滝


娘:「じゃあ、その条件を変えたら?」
子:「例えば、三大難関滝とか?」

茶釜の滝
双門の滝
御来光の滝


娘:「これ、いいね!」
子:「あと、三大行き難い滝とか」

壇鏡の滝
大川の滝
マリュドゥの滝


妻:「えっと、これはどういう基準の滝なの?」
子:「離島の滝」
娘:「あ~」
妻:「確かに、それは行き難いわ」
俺:「フム」

ふむ……。

壇行の滝・雄滝_その2
壇鏡の滝・雄滝(落差40m)上段部】(島根県隠岐郡隠岐の島町那久)

ということで、チャレンジしてみました、壇鏡の滝

俺:「車で行くとフェリー代が高くなるので、島に渡ってからレンタカー」
娘:「へえ」
俺:「荷物は最小限」
妻:「でしょうね」
俺:「究極の弾丸日帰りツアー!」
子:「ほほう」

正確に言うと、隠岐の島に滞在するのが“日帰り”。
島根県の港までは車で行き、当然、道の駅で車中泊。

壇行の滝・雄滝_その1
【壇鏡の滝・概観】

妻:「水量が少なくない?」
子:「まあ、離島やし」
娘:「でも、これ、お天気、雨だよね?」
子:「だから離島やし」

むしろ、こんな小さな島に、こんな立派な滝がかかっていること自体が、奇跡なのではないでしょうか。

俺:「まあ、美しい滝やった」
子:「正統派の直瀑だよねえ」
娘:「これで、もうちょっと青空だったり、水量が多かったりすれば良かったのに」

そこはそれ、一期一会ですから。
特に、遠方の滝は運頼み。

俺:「しかし、それでも隠岐の島のクライマックスではあるぞ」
娘:「マジ?」
子:「いや、異議あり」

そこに、いつものバイブルを引っ張り出してくる次男君。

子:「ほら、見て。隠岐の島は、美瀑・高瀑の宝庫なのだ」
娘&妻:「「!!」」

あ、いや、それは……。
あまり期待しないで欲しい。




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オマケ付き

我が家の皆様に八重滝群を下流から紹介してきたのですが、
岐阜県にある“なんちゃって滝群”、竜吟峡と比べられて散々な感じなので、
島根きっての名瀑である、主瀑布「八塩滝」「八汐滝」の連瀑を、先に映像公開することにしました。

俺:「では、ご覧あれ!」

八重滝_その1
八塩滝・八汐滝(総落差40m)・全景】(島根県雲南市掛合町 『竜頭八重滝自然公園』

俺:「どう?」
子:「まあまあやね」
娘:「悪くはないね」
妻:「百選、この連瀑が決め手になったんじゃないの?」

それはウ~ム、どうでしょう。

子:「ちょっと微妙じゃね?」
娘:「ねね、メインの2滝じゃ足りないので、下流の小滝をオマケして、点数の嵩上げをした!」
子:「おう、それや!」
妻:「……説得力あるかも」

八汐滝_その1jpg
【八汐滝(落差25m)・概観】

俺:「こちらが上流の八汐滝(やしおだき)だ」
子:「こう、もうちょっと全体像が見えると、迫力が増すんだろうに」
妻:「そうねえ」

下段の八塩滝の落口に隠れてしまって、滝姿が上半分しか見えないのです。

娘:「え? 下段もやしおだきって言うの?」
俺:「そうや」
子:「フム。文字上でしか区別できないのか」

せめて、「やしお」と「やじお」で変えるとかすれば、
もうちょっと分かり易かったかも知れません。

八塩滝_その1jpg
【八塩滝(落差15m)全景】

娘:「昔は、両方合わせて『やしおだき』て言ってたんじゃないんの?」
俺:「そやなあ…」
子:「その可能性は高いゼ」

公園の案内板には、とくに明記されてなかったと思います。

妻:「漢字で呼び分けたのは、観光対策? 百選対策?」
娘:「どっちだろ~」
子:「寧ろ、観光地したために、呼びわけするを得なくなったとか」
娘:「え~、それはないんじゃない?」

ま、いずれにしても、キレイな滝ではありました。

妻:「そうねえ……」
子:「ウ~ム」
娘:「でも、やっぱりオマケ付き




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全国区

俺:「八重滝群ってさ…」
娘:「うん」
俺:「滝の連なり方が、どことなく轟九十九滝群を彷彿とさせないか?」
娘:「え、あれ? そうだっけ?」

いま一つ、ピンと来ない様子の娘。

子:「だよねえ。一つ一つの滝の規模が全然違うし」
妻:「むしろ、竜吟の滝群の方が、実態に近いんじゃないの?」

え? あれあれ?

娘:「やっぱ、そうだよね」

いやいや、あちら竜吟は地元の観光地にしか過ぎないのに対し、
こちらは日本の滝百選。何と言っても全国区ですから。

俺:「論より証拠! 見よ!」

姥滝_その1
姥滝(落差3m)全景】(島根県雲南市掛合町 『竜頭八重滝自然公園』

俺:「どうや!」
子&娘:「「う~ん」」
俺:「ほら! 轟九十九滝群横見の滝に似てるだろ?」
子&娘:「「う~ん」」
妻:「横見の滝って、落差何メートルだっけ?」
俺:「10mや」
子:「で、こちらは3mですか~。話になりませんゼ」

むう。
わたくしの意見と家族の意見とが、どうしても一致しません。

俺:「おかしいな。なら、こっちの映像を見てくれ」

姥滝_その2
【姥滝・俯瞰】

子:「いやこれ、観光地化するために、カスにも名前を付けたとかじゃ…」
俺:「カスって…お前な」
娘:「竜吟の滝群って、梵天の滝が3mだったよね?」
子:「だな。昇竜の滝も3m。えびす滝三の滝が5m」
娘:「数字でみると、こっちの方がそっくり?」

むむう。なんか言い返せない……。

妻:「1mってのもあったわね」
子:「あんま滝ね」


間。


妻:「つまり、竜吟峡全国区版?
俺:「いやしかし……う~む」
子:「少なくとも、轟九十九滝群と比べるのは失礼だよねえ」
娘:「全国区……




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