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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

激しい春

以前、どこかのHPで見た記憶があるのですが……

俺:「う~ん、何ていうブログやったかな」

しかし、探しても探しても出てこない。

子:「記憶違いじゃね?」
俺:「いや、行ったら、実際にその通りの滝があったから」
子:「じゃあ、一期一会で消えたんじゃね?」
俺:「ウムム」

インターネット上でも、「滝」は「一期一会」なのか……。

無名滝@小谷_その3
無名滝(目測落差100m&30m)・遠景】(長野県北安曇郡小谷村中土)

そうなのです。

以前ヒコサの滝を訪瀑した後、写真や映像を整理するにあたり、
参考になるようなブログを探してネットサーフィンしてたら、
小谷村の中谷川左岸にかかる〈幻の滝〉なる記事を発見したのでした。

スバリ、高さ500mの断崖にかかる100m級の季節滝!

その時の記憶を頼りに、わたくし、
今回、尾丸滝と一緒に訪瀑を成就。

妻:「上部の二段滝がそれね」
俺:「ああ」
子:「これは幻の名に相応しいねえ」
俺:「現地では、100mより低く見えたんだけどな」
子:「いや、地形図で見ると、しっかり100m超だぜ」
娘:「でも、滝回りの木で比べたら、60mくらいに見えない?」
妻:「木が巨木なのよ」
俺:「それ。木の葉が落ちて、滝が小さく見えるんだと思う」

無名滝@小谷_その1
【無名滝(目測落差100m)・概観】

そして、地形図でみると、滝の上部はすぐに尾根。
集水域がほとんどありません。

子:「これじゃあ、雪解けったって、最盛期しか見れないだろ」
娘:「一瞬で無くなりそう」
俺:「だろうな」
妻:「儚い命ね」

娘:「でもさ、途中の雪渓が融けたら、下の直瀑とつながるじゃん」
子:「さては巨大連瀑の誕生か!」
妻:「雪渓が消えれば水流も消えるから、ムリでしょ」
子:「……だよね」

無名滝@小谷_その2
【無名滝(目測落差30m)・概観】

何よりも、滝が注ぎ込む中谷川の、半端無い濁流ぶり!

妻:「音だけ聞くと、尾丸滝より轟音」
娘:「凄い迫力だよね」
俺:「うむ。尾丸滝より下流になるから、余計にな」
子:「あああ、かくも激しい春の訪れ
娘:「はあ?」
子:「略して、激春訪轟!
俺:「ゲキシュン……何だって?」
子:「フ」


沈黙。






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春先の一瞬

以前、ヒコサの滝を訪瀑した折、いい温泉があると聞いていたので、
そのまま県境の山を越え、小谷温泉の山田旅館へ日帰り入浴に行きました。

俺:「おや?ナビに滝マークが出ているな」

峠を越え、いよいよ温泉が近づいてくると、
ふと目にとまった滝マーク。
早速、九十九折のカーブの先で車を停め、目を凝らしてみたのですが……

俺:「滝?どこに??」

そこで、山田旅館に到着するやいなや、
旅館の女将さんらしき方に〈滝の行方〉を聞いてみたのです。
そしたら……

将:「春先にしか見れません」

そうなのです。
なんと季節滝だったとは!

尾丸滝_その1
尾丸滝(落差40m)・全景】(長野県北安曇郡小谷村中土 『松尾川』

俺:「これはスゲえ!」

そういうワケで季節を改め、
雪解け時期に訪瀑した尾丸滝
これが、久々にお目にかかる超・轟瀑でした!

俺:「うおおお、この腹に響いてくる震動よ」

雪解け水を集めた激流が
尾丸滝となって谷へと噴き出してくる様は、
まさに圧巻!

俺:「この重低音、バイノーラルで録るのが相応しかろう」

早速、新兵器を取り出し、録画を始めるわたくし。
それにしても、この濁流。
ここまで凄いと、見ているだけで怖くなってきます。

尾丸滝_その2
【尾丸滝・落口】

子:「ゲゲゲ!」
娘:「むっちゃ迫力!」

そして、テレビから流れ出る音と映像に圧倒される我が家。

俺:「まあ普通、季節滝なんかに名前は付かないからな」
妻:「だけど、この存在感なら納得だわ」
娘:「低い音でドドドドド!
子:「これ、激流と言うより、むしろ土石流とかの方が相応しくね?」
俺:「おー、それはあるかもな」

前回来た時の小沢ぶりと比較すると、
この水流の規模は、見積もり方次第では100倍を超えるでしょう。
春先だけのフラッシュ・フラッド!

娘:「フラッシュ・フラッドって?」
妻:「土石流のことよ」
娘:「ああ」
子:「フラッシュって単語が、まさに春先の一瞬を連想させるな」

尾丸滝_その3
【尾丸滝・中間部アップ】

娘:「ねね、一瞬って、実際はどれくらいの間、滝があるの?」
俺:「メインは、梅雨が終る頃までだろうなあ」
子:「あと秋雨の頃もだろ」
妻:「それから、台風や大雨もそうね」

そうやって考えると、
滝の姿をしている期間は、存外、長いのかも知れません。

子:「しかし、この春先の大迫力こそ、尾丸滝のピーク」
俺:「うむ!」
妻:「そうよね」
娘:「異論なし!」




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