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Waterfalls in Japan

夏休みの自由研究から始まった、滝をめぐる家族の冒険譚!

初めてのログ

子:「お父さん、ちょっといいですか」

ある日のこと。
次男君が随分と真剣な面持ちで、わたくしに頼みごとをしてきました。

俺:「どうした?」
子:「あのですね、ブログのことなんだけど……」
俺:「ブログ?」
子:「滝とか行ったときのログを公開できないですか?」
俺:「お?」

次男君が言うには、余所様のブログを開くと、滝までの行き方や、その足跡の詳細な履歴が載っているのに、我が家のブログにはそれが無いので、寂しいらしいのです。

俺:「お前ら、どう思う?」
娘:「我が家のワイワイ感が伝わればいいんじゃないの?」
妻:「でも、最近は、滝に行ってるの、お父さんばっかりよ」
娘:「…確かに」
妻:「あれね、ログくらいは載せてもいいんじゃないかしら」

ふむ。

ボンクラ沢不動滝_その1
ボンクラ沢不動滝(落差60m)概観】(愛知県豊根村富山『ボンクラ沢』

ボンクラ沢には、水神滝の下流に、不動滝がかかっています。

俺:「水神滝は落差65m。不動滝も60mもあるんだ」
妻:「連瀑なの?」
俺:「そうじゃない。けど、高瀑が密集しているのは間違いないね」
娘:「一気に130m近く水が駆け下りるって、凄いね」
俺:「そしてこれが、不動滝訪瀑時のログだ」

ボンクラ沢不動滝・GPSログ
【ボンクラ沢不動滝・訪瀑ログ】

娘&妻:「「おお」」
娘:「これがログ!」
子:「ログは分かるんだけど、こっちの赤い太線は何?」

ログによると、訪瀑時のわたくしは、斜面を横にトラバースしたことになっているのですが、
実際は、尾根上を移動していました。

娘:「つまり、太線が実際に歩いたルートってこと?」
俺:「あくまでもイメージだけどね」
子:「なるほど」
妻:「結構、ログが荒れてるわね」
俺:「まあ、谷底ほどGPS電波を拾い難くなるからな」
子:「で、お父さん、この赤点は何?」

赤い太線上にある丸点のことですね。

俺:「スズメバチの巣だ」
みんな:「「は?」」
俺:「恐らくは、モンスズメバチかクロスズメバチ」
みんな:「「……」」
俺:「倒木の洞に巣を作ってたわ」


間。


妻:「よく刺されなかったわね」
俺:「働きバチが警告に来たからな」
みんな:「「ああ…」」

ボンクラ沢不動滝_その2
【ボンクラ沢不動滝・下部】

俺:「何より、愛知県下で一番キレイな滝だった!」
娘:「ええ~? 阿寺の七滝の方が美しいよ」
妻:「そもそも、一番とか断言できるほど、愛知県の滝、行ってないでしょ」
子:「それはそうだねえ」
娘:「ホントだ……。5つ?」


……。


子:「今後の目標が決まったな」




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全然違う

以前から、その特異な沢名が気になって仕方がなかった「ボンクラ沢」

子:「不動滝があるところだったっけ」
俺:「そうや」

三遠南信道の鳳来峡I.C.から、佐久間湖に沿って走る極細の県道1号線を走行すること約2時間半。
途中、このすれ違い不可能な狭小路で、何度も対向ダンプカーと遭遇しました。

俺:「まったく死ぬ思いをしたわ」
妻:「なんで、そんなにダンプが走ってるの。砂防工事?」

地図上では新豊根発電所と記されている所から、引っ切り無しに土砂をたっぷり積んだダンプが出入りしているのです。

子:「ダムに堆積した土砂を運び出しているんじゃね?」
俺:「う~む」

それでなくても、富山(とみやま)地区から降りてくる車があって、全く気を抜けない県道1号線。
ようやくボンクラ沢上に架かる不動橋に到着した時、わたくし、既にグッタリしていました。

水神滝_その1
水神滝(落差65m)・概観】(愛知県豊根村富山 『ボンクラ沢』

娘:「うわ、キレイな滝じゃん」
妻:「でも、映像のコントラストがキツイ?」
子:「上部がよく見えないし。ちょっとアップしよう」

水神滝_その3
【水神滝・上部アップ】

子:「おお。落差だけじゃなくて、意外と奥行きもあるじゃんか」
娘:「デカイし」

完全沢装備で不動橋から入渓し、ゆっくり遡行すること約30分。
右岸から大岩が迫っている箇所を抜けると、一気に眼前が開け、ドーンと水神滝が目に飛び込んで来ます。

俺:「滝前が開けていて、直射日光が差し込むもんだから、どうしてもコントラストが強くなってしまうんや」

水神滝_その2
【水神滝・二段目アップ】

みんな:「「おお!!」」

娘:「これは凄いヒョングリ!」
妻:「キレイに跳ねてる」
娘:「ココが、この滝のハイライト!」

二段目のヒョングリを見た途端、ワッと盛り上がる我が家。

子:「全然ボンクラじゃないねえ


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